雑記

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紅莉栖「練習により少しづつ上達をみせる管理人。筋肉痛になりながらも、新たなラバーを張るために卓球専門店に向かう!!その3、始まるわよ」

実は卓球専門店には人生で一回しか行った事がなかった。当時、住んでいた場所は17世紀くらいの文明レベルで、街に行くには片道2時間半は掛かった。交通費も馬鹿にならなかったため、代表の人物が一挙に買い出しを行っていた。その人物は、仕事の関係で都会に通勤をしていたので、頼みやすかった。主にラバー、ボールや手入れ品は月に一度の感覚で入手できたはずである。生涯に一回だけ行ったときは、ラケットを購入する時だけ。流石にラケットそのものは自分の目で見て、握らないと解らないからだ。私は表ラバー(表面がデコボコしている)のを主体にしていたため、摩耗をすると直ぐに体感できた。飛びが極端に悪くなり、それが制球にモロ響く。当時のラバー代金は覚えていないが、最も高いものでも8千円くらいだったはずで、ラケットの裏表に張っても1万円くらいで済んだ。ラケット自体は頑丈なものが多く、1万円~2万円内で十分に高性能なモノが用意できた。時代は進んだとはいえ、ラバー1枚でフランス料理フルコースほどの金額は取られまい。店内に入ると、人が沢山にいた。最近は卓球が流行っているらしいと聞いたが、どうやら本当らしい。まぁ、私は流行りに乗っているわけではないのですが。

・・・

此処はレコード屋かな?
ラバーは棚一面に詰め込まれ、それはレコードを連想させる収納であった。見事に辺り一面がラバーによって占拠されており、他の客は店員とマニアックな話に更け込んでいた。ふと初めて街へ出たことが思い出される。確か洋楽CDを買うためだけに電車に乗り込んだと思う。昼前に電車に乗ったので、着いた頃には夕暮れ手前であった。帰りの事を考えると、ちょっとした絶望である。改札を出ると、沢山の大人が行きかっていた。行き先は人なりに聞いていたので、そこまで時間が掛からずに辿り着けたが、店内に居過ぎたため終電で帰宅することになった。電車内で遠ざかっていくビル群を今でも覚えている。現状、昼前なので常識的な人間が終電まで卓球専門店に居座ることは無い。それはそうと、この中から選ぶとなると確実に骨が折れそうだ。コーチの書いた、このファンシー字体で読み難い『お勧めラバーメモ』を取り出し、探し始めた。・・・え?無くね?いや、マジで見当たらない。これは写真整理のようなものだ。貴方は数千枚のデジタルデータをフォルダ毎に分ける作業をしたことがあるだろうか?きっと途中で嫌気が差すはずだ。どれを選んでも一緒のような気がするし、それは大したミスとも思えない。私は不真面目で狡賢いので、このような懇切丁寧な作業は出来ないよ。

・・・

このメモは役に立たない。ファンシーすぎて読めない。
そういえばコーチが球の規格がまた変わったことも話していた。卓球のボール規格と言うのは、大きく分けると3回変更になった歴史がある。従来の卓球では直径38mmボールが使用されていて、このボールは凄まじいスピードが出る上に、回転量も多い。つまり魔球し放題、弾丸打ち放題の世紀末状態であり、これが卓球界の日常となっていたのである。流石にヤバイと思ったのか、世界的に直径40mmボールになった。直径が2㎜増えただけで空気抵抗は信じられないくらいに大きな影響を与え、特に魔球的な回転系は難しくなった。更にスピードは落ちたため、ラリーの重要性が増したのである。しかし、これでもヤバイ変化球は出せたし、進化するラバーによってスピードも出せるようになってきた。そうこうしているうちに、また規格が変更になり、直径40mmボール(プラスチック製)となった。旧規格ではセルロイドを材質に使用していたため、良く燃えた。これが問題となったらしく、プラスチック製に変更となったわけだ。正直、ここら辺の規格から私は卓球から離れていたので、反応が難しいが、一般的には更に回転系のテクニックが難しくなったらしい。コーチが笑いながら、「A社さんのボールはマトモなんですが、外れ品を引くとダメですね(笑)」と語っているように、外れボールが混じることがあるようだ。それとラバー接着剤も規制されていた。まぁ、あれはトルエンだったし何れ規制される運命だったように思える。

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未来商品をウインドウ越しに眺めているだけで話が一向に進まない。
教えてくれ店員さん。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。・・・程でもない。彼らはそれを商売としているわけだし、お客さんに手ぶらで退店してほしくは無いだろう。ラバーは購入していないものの、既に湿気取スプレー等は籠に入れていた。本当にラバーだけを購入していないのだ。ひとまず主体としている表ラバーだけはシッカリとしたラバーを張りたいものだ。あとは適当でも何とかなるだろう。「いやぁ、何を言っているんですか(笑)」と言われそうだが、関係ないね。色々と教えてくれた店員さんのお勧めは多いが、中でもハモンドというラバー名には聞き覚えがあった。確か昔からあったような、それでいて有名どころだった気がする。かつての卓球メンバーにも愛用者がいたはずで、彼らの実力から言っても納得の性能だったのだろう。正確にはハモンドFAというハモンド系の亜種らしい。意図的なナックルが非常に出しやすいらしく、スピードそこそこで、かつ回転系も捨てていない珍しい表ラバーなのだという。総合性能に惚れ込む選手も多いようで、"表ラバーを初めて使用する方にお勧め"とのこと。初めての表ラバーじゃないのだが、親切に教えてもらえるように卓球初心者を装ったのが逆に良かったようだ。値段も安く、2000円程度で購入が出来た。それはそうと、専門店はサービスが良い。代理人がラバーを購入していた時代は自分で切って張っていたが、そこら辺の作業も全て行ってくれた。楽で良いね!!ちなみにコーチのお勧めメモには『ハモンドFA』と書かれていた。どうみてもハモソドとしか読めないが。続くFが小文字hの上にプランク定数にしか見えないファンシーさで、Aに至っては小文字aがφである。よって、そのまま読むとハモソドプランク定数φとなる。他のラバー名を解読するのは疲れそうなので止めた。

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「大会の申請を忘れた。大会に出れねぇわ、スマンな。」
久しぶりのUからのメールには、そう書いてあった。私を再び卓球の世界に連れ込んで何を言っているんですかね?この人は。
「マジで申し訳ないです。」
お前はクソだよ。ハモソドプランク定数φで撃ったスマッシュで顔面を穴だらけにしてやるよ。
「という事で、大会の代わりに旧水曜卓球メンバーだけのローカルな大会をしようと思う。ばりー、来てくれるよな?」

事態が悪化していた。公式の卓球大会に出場をするというのは負けても当然なので、心が揺らぐことは無い。私は卓球を生活の糧にしているわけじゃない。負けても別に問題ない。試合をする選手は、知らない赤の他人だし、気楽だ。しかし、旧友同士の試合となると話は変わる。捨て去れない下らなさ一杯のプライドが思い出として残っているからだ。生き残った思い出が誇大妄想であると判明をするかもしれない。私は長いブランクがあったとはいえ、旧友内では”強い”人間だったから、昔のままでいるべきだった。かと言って、逃げるわけにもいかなかった。ひとまず返信をして、風呂に入ることにした。何も考えが浮かばない、かつてのメンバーは連絡をしていないから現在の状況すら解らない。とんだ同窓会だよ。

次回の雑記に続きます。

4000拍手 記念

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皆さん、4000拍手記念記事ですよ!!
『4000』というキーワードで1記事を掲載しなければならないわけですが・・・何でしょうね。全く思い浮かびませんね。4,000円で買えるモノだと・・・オールドパーでしょうか。あれは良い酒です。しかし、バランタイン17年には劣るでしょう。カネマラ?渋いチョイスですが悪くはありません。白州を選ぶ人は無難ですが、ボウモアも捨て難い事でしょう。気分的には酸味と爽やかさが欲しいところなのでザ・グレンリベットに華を持たせましょう。出来れば12年ではなく、18年で。大幅な予算オーバーですが、これだけの文章を書いたことで記事が成立をしましたので許してください。

4000回の拍手を4000回の同意と捉えるのであれば、私の意見は中々の評価のようです。とは言え、私の力だけではなく、閲覧者や妖怪の縁あってこその数字でもあります。では、乾杯の音頭をお願いいたします。

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私に出来ることは決して多くは無いのです。
ゲームかお酒の記事を掲載することが主な目的ですので、流行りの動画作成なんかは出来ません。出来るかもしれませんが、私がゲーム下手なのが明白になってしまうのでしません。まずは出来ることに集中して、ブログ運営をしていくのが身の丈にあっております。割と滞っているゲームレビューですが、使用できる時間の関係で、一年に1本の掲載が限界です・・・短いレビューは継続していくので、これも良かったら拍手をしていただけると、やる気が少し増えます。ともあれ今年は忙しい月が多くなりそうなので、拍手が貰えるような記事が減るかもしれません。

相変わらず萃香さんが可愛いと思った方は拍手をしてください。貴方の家にも住み着いてくれるかもしれませんよ!!まぁ、妖怪に居座られるというのも可笑しな話なのですが。

雑記

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アイギス「卓球の大会に出場をすることになった管理人さん。プロに教えてもらおうと教室に通い始めますが・・・その2です。」

コーチの経歴は華やかであった。それこそ企業団の選手として活躍をしていても何ら問題の無いほどの勲章の数々。どうして職業選手にならなかったのかは不明だが、私が気にするようなことでもない。ただ、私に卓球を教えてくれさえすれば良い。お友達は募集をしていないんでね。もとい全くの卓球素人というわけでもなかったのでスイングくらいは可能だが、かつて出来たことが出来なくなっているだろうとの不安はあった。特に動体視力は20代半ばを境に急激に低下をするものだ。そうなれば球に当てる角度やタイミング等の瞬間的な行動に制約が出ることは確かだった。卓球台の前に何年ぶりに立ったのだろうか。ラケットを持つ手が急に弱弱しくなり、足が妙に不安がっていた。深呼吸をしても大した改善はしていない。そもそもにして他人に何かを教えてもらうというのは久しくなかった。

「ばりーさんは、卓球について知っていますか?(笑)」
ルールくらいは知っています。
「そういう方は多いですから。まずはラリー30回を目指しましょう。(笑)」

今の私なら30回も出来ない可能性があるかもしれない。何が出来たのかさえ思い出せないのだから。いざ打ち始めると、ラケットに球が当たり、しっかりと相手に届いた。不思議な感覚である。初めてではないのだが、懐かしさは感じずに奇妙なラリーは100回を超えても続いた。コーチがミスをしたのか、或いは私の制球ミスか、思い出せないがラリーは突然に終了をしたのである。コーチはノートに書かれた"ばりー練習メニュー"に大きくバツ印を書くと、独特の(笑)をしながらに説明をする。
「他に何かできる事があれば見せてください。例えば・・・ドライブとか"出来ましたか?”(笑)」

・・・

最初の月は確認作業に充てられた。その殆どは基本的な事柄 - 例えば足の動かし方から、ラケットの振り方の再確認。ラケットの面の何処に当てて、どのように返すのか。力の入れ加減に、タイミングを思い出す作業である。実に地味だった。そのくせ、やたら肉体的な疲労が溜まり、文字通りのクタクタ状態である。予想通り、動体視力は使い物にならなくなっていた。そのためライジング(バウンド直後の球を打つ事)が絶望的な状況である。攻め側としてライジングが出来るかどうかは、初心者と中級者を分かつ分岐点の1つと言える。勇気あるテクニックを日常的に行えるかどうか、リスクを背負ってまで前に出て攻めることに不安を覚えてはならないはずだった。しかし、そういった不安を深刻化させる以前に、このコーチが本気を出し始める。ある程度の基本を続けていく内に、今日から多球練習をしましょう!!フォア前(フリックで返してね)、バック、回り込みフォア(強打で返してね)、フォア(強打で返してね)、フォア(スマッシュで返してね)、5分×3セットでお願いしますね。じゃあ今すぐ行うので台について下さい(笑)」大丈夫じゃねぇよ。現役時代でも5分×3セットやったらクソ疲れるんだぞ。当時は、この倍近く行っていたが、そうなると私は私自身に尊敬の念を抱かずにはいられない。前に動いて、左に動いて、回り込んで、右右。腕だけではなく足、腰、目、肩、股関節、右足の親指、手首を全て連動させる必要性があった。自信がなくなる程に、下手に成り下がっていた。

・・・

午後の会議(とても重要)に出席しようと椅子から立ち上がった瞬間に、凄まじい痛みが太ももに流れた。多分、20mAくらいは流れている。既に右腕は上がらなくなっていたが、これは気合で何とか出来た。しかし、足が動かないというのは非常にマズかった。まるで潜水深度を超えた潜水艦のように筋肉が軋む。会議室まで約12m、階段やエレベーターに乗る必要性は無い。この席から直線上に行くべき会議室があるのだ。数メートル歩いたところで、洒落にならない激痛のため通路に座り込んだ。大丈夫、もう一度立ち上がって・・・立ち上がれない・・・嘘だと信じたい。ふと近くにいた女性社員と目があった。非常にマズい、この娘は非常にヤバい。10秒以内に私が健全であることを証明しないと、本気で通報しかねないからだ。彼女がスマートフォンを取り出して何処かに連絡をしようとしたのが目に入ったので、必死に弁明した。それはソクラテス並みに。顔色が-、呼吸が-、痙攣を- もしかして心臓麻痺なのかも- 不必要に人が集まってくる。冗談じゃない、私は心臓発作や脳梗塞じゃないんだ。こんなことで救急車を呼ばれたら末代までの恥だぞ。ここ最近では最も無謀な行為をするしかない。勢いをつけて立ち上がると、ほら、大丈夫だからね、安心しなさいよ。笑顔が引きつっているのは自分でも理解をしていた。その場凌ぎ検定があれば私はマスタークラスかもしれない。会議室まで辿り着くと、別の人間がやってきた。人事部だ、この会議には一切に関係のない役職である。誰かが病院ではない所に通報をしたのだ。ばりーが死にかけている、と。念のため病院に行って下さい。人事部はややキレ気味に説教をかました。筋肉痛です、と言ったが信じてもらえそうもない空気だ。社内で75日の噂になることが確定した。ばりーさんは何かの病気を患っているらしい!!

・・・

素敵な笑顔で鬼畜な発言しかしないコーチに時々は腹が立ったが、感情を抜いて冷静に考えればコーチの言い分は正しかった。私は長時間、打ち続けていると、不必要に指と手首に力を入れてしまう悪癖があり、これは若い頃にも散々に注意をされていた。インパクトの瞬間だけに筋力を使わねば、上手に手首を捻ったりすることが出来ない。卓球は細かい操作が非常に多く、その直前までに力を込めることは滅多にない。その一瞬だけで良いのだ。しかし、疲労をしてくるとスイングが汚くなってくる。そうすると、どうしても無理に力が入ってくる。特に私のような前陣速攻(台から離れずに勝負をするスタイル)は、動体視力を酷使する。短時間に神経が焼き切れるくらいに使い込むと、ある瞬間に強烈な疲労がやってくる。まるでダンプに押しつぶされていくような強烈な重さを伴うもので、それは足と連動する。一気に重力加速度が跳ね上がる。足が働かなくなるのだ。動けない特攻選手など、足を怪我したガゼルと同じくらいにハンターに狙われる。何せ左右に振るだけで、相手は追い付けないことが確定をしている。スマッシュやエッジを狙う事無く、リスクを背負わずに楽に仕留められるのだ。
思い出してきた。少しづつ確かに - 新しく覚える必要は無い。かつて出来たのだから『取り戻す』だけだった。多球練習は何時の間にか4セットになっていた。昔は苦手で捨てていたバックハンドドライブも練習に加わった。もしかしたら今の私なら出来るかもしれない。しかし常に制球精度や成功率に問題は感じられ、反省すべき点はとても多かった。

・・・

「ばりーさん、このラバーは死んでいるので新しい奴を張ってください(笑)」
爽やか笑顔で『死んでいる』と発言するコーチに、何となく慣れ始めている頃だった。
「最近のラバーは高性能ですよ。これはボクの書いたお勧めラバーの一覧メモです。参考にしてください(笑)」
何だよ、この女子小学生みたいなファンシーな字体は?兎に角、現在のラバーは状態が宜しくないらしく、新たなモノを購入する必要性があった。中学生の頃、よくよく聞いていたRun Through The Jungle(Creedence Clearwater Revival)をイヤホンから流すと、気分は高揚をしていた。Rising Storm 2でも流れていた大好きな曲を聴きながら、卓球専門店に向かった。

次回の雑記に続きます。

雑記

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ラビリス「その1やで」

毎週、水曜日の夜が楽しみだった。
古びた体育館には、30人程度の大人が集まって何かヘンテコなスポーツをしていた。山間部の少子化地域に住んでいた私は、サッカーも野球も既定の定員でプレーしたことが無かった。特に野球はグラウンド上に10人しかいない -つまり1チーム5名なのでピッチャー、ファースト、ショート兼サード兼セカンド、レフト、センター兼ライトという無茶苦茶な配置だった。キャッチャーは敵チームが行い、さらに審判も兼ねるという汚れなき野球だったと言える。それに比べれば卓球は2人いれば出来た。たった2人でするスポーツなのに、一か所に30人も集まって一斉に行っていることが可笑しく見えた。最初のうちは、人が沢山にいる光景がお祭りのように見えて、ただラケットを持って走り回っているだけで楽しかった。そのうち、卓球に参加し始めたのだが、懇切丁寧に教えてくれる人は少なかった。中には初歩的な事を教えてくれる中年男性もいたが、多くは下手な子供が試合に混じるのを煩わしく思っており、相手にされないこともあった。当時、この水曜卓球に近隣地区の同年代が複数いて、そいつらと話すのはとても楽しかった。その仲間たちと意気投合をし、同じ中学校に通い、別々の高校に進学をしても交友は続いた。同じ連中と打ち合っているうちに、色々な技を覚えていた。初めてラケットを此処で握ってから6年、この場所で大人に負ける事はまず無い。

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フリックというテクニックがある。主な使用は、台上の浅い位置に落ちた球をフォアハンドで打ち返すことで優勢を保つことである。文章だけだと、「それは普通じゃないの?」と思うかもしれないが、実際にはバックスイングをせずに台上で弾くため、相手からすれば何が起こったのか解らない。繋げるフリックと攻撃的なフリックの2種類があるのだが、特に後者が大得意で、私が行うと風船が爆発したかのような炸裂音が鳴った。フリックのためだけにヘンテコなラバーを張っていたので回転系のテクニックを使うことが苦手だったが、逆に回転の影響を受けない性質もあり気に入った。副次的な要素として無回転(ナックル)を通常の打ち合いに織り交ぜることができたので、正面から堂々と攻撃をしても返されることが少なく、しかも球の速度が異様に出た。これを利用して、強打やスマッシュを相手のお腹目掛けて撃ち続けたのである。そうすれば、強烈な打球は相手の指に当たり、運が悪ければ青紫に腫れあがったのだ。悪質だと思うかもしれないが、ルール上は一切に問題が無く、しかもフリックに自信があった私は相手のサーブに合わせて即攻撃をしたので2、もしくは3球以内に勝負は決した。大人からすれば面白くなかっただろう。例えるのなら、こんな至近距離でライフルを撃つのか、という具合だ。指は常に引き金に掛かっていていたので、攻撃は常に私からだった。フリックはリスキーであったが、それでもやられた方の恐怖は底深い。

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天は私に卓球の才能を与え・・・なかった。高校時代になると勉強も忙しくなるのと同時に、かつての大人たちとは次元の違う連中が湧いて出てきた。どこもかしこもフリックが乱発されており、怖いもの知らずのドライブがそこらへんで発射されていた。その上、そういった高校生選手は、えらくテクニックの成功率が高い。それでも強打の連発と3球目攻撃では分があったようで、凡人なりに負けることもあれば、格上の選手にギリギリで勝つこともあった。一方で、水曜卓球の連中は絶対に負けたくは無いという自尊心が強くなっていった。同年代のメンバーは全員が上手で、地域的に卓球が強かったとはいえ、その中でもトップクラスに輝いていた。思い出補正というわけでは無く、実際に大会でも好成績を納める者が大半で、大概に"そういう連中は"連中でつるむものだ。そもそもにして、大人と打つのは面白くなかった。人間性からして面白くない - 明日は仕事があるから無理が出来ない、昔は君たちよりも強かった、等の試合後の言い訳をするし、筋力が我々と違い過ぎていたので、打ち合いが一方的になった。意外かもしれないが、速度の出る球は、全力で振ってはいけない。大凡6,7割の力加減でないとミスをすることが多い。無理をせずして速い速度を出す、今にして思えば異常だった。

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「メンバーが足りねぇから大会に出て。あとはこっちで登録をしておくから。じゃ」
その声は水曜に嫌というほど聞いたものだった。年齢を重ねても声質は変わらないから、久しぶりの会話でも十分に解った。しかしだ、私はもう10代じゃない、という事は大人の言い訳をしても問題ないわけだ。本心を言わせてもらうと、卓球は全盛期できっぱりと辞めたクチで、綺麗な思い出のまま墓に持っていくのがクールだと思っていた。今、ジョギングしかしていない私が球技をしたら、筋肉痛以前に動体視力の低下による無様なスカリしか予想される。電話の依頼主は本気で大会で勝つつもりだ、まぁ、性格的に考えてもそうだろうな。電話主Uの現役時代を知っているが、それは強かった。しかもUは、高校卒業後もちょくちょく卓球を練習していたらしい。聞けば他の水曜メンバーも同じらしく、私だけ -私だけが完全に卓球から離れた居たことになる。私だけが下手・・・大人になるとプライドが高くなりすぎるが、ここで下げるわけにはいかない。大会の勝敗なんてどうだって良い。面白くない大人になっていくのを止めるために、練習をするべきであった。しかし、長いブランクと年齢、体力問題・・・個人では解決できない問題だ。

・・・

記憶を頼りに押入れを探すと、大型ケースが発掘された。
中を開けると、卓球ラケット1つに、ボール2つ。数枚の写真が中に入っていて、当時のメンバーが映っていた。あの様子だと、私は彼らにかなりの遅れをとっているとみて間違いなく、足手まといになりそうだ。ラケット上で球を弾く事30回、結論は出た。卓球教室に行って、コーチに一から教えてもらえば、期限内に間に合うかもしれない。少なくとも、長いブランクを埋めるにはプロの力が必要だと判断したわけだ。朝方、準備を整えて教室に向かった。ここから、そう遠くは無いので歩いていこう。ちょっとした非日常が始まる気がした。

-次回の雑記に続きます-

雑記


私は自分の記事を見返すという事を殆どしないのですが、久しぶりに整理することにしたんですね。そうしたら、やたら写真が多い事に今更ながらに気が付きました。ビール記事は写真が必要なので仕方が無いのですが、それ以外の記事でも写真が多いというのは、珍しい(変な?)ブログ形式なのではないでしょうか。今回は幾つかある写真の中から、私が選別してブログの制作裏話的な事を書きます。たまには、こういう記事も良いでしょう。

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(午後のダメゲ部③ -強すぎた主人公- より)

強すぎる主人公たちがゲームバランスを崩壊させる様を描いたダメゲ部③。先鋒を飾る萃香だが、彼女の撮影は苦労することが多い。他のキャラクター達に比べても圧倒的に背が低く、アンバーカラーの長髪は御尻まで伸びきっている。これだけで可動範囲が狭まる上にド派手なスカートは様々なモノに干渉してしまう。それでも鬼という立場は強烈で、記事内のドヴァキンに負けない迫力がある。彼女が手にしている武器は連射可能な最新式・散弾銃AA-12で、現代の金棒と言ったところか。正に”らしさ"溢れるチョイス。

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(取り留めの無いゲーム小話(2017年4月)より)

取り留めの無いゲーム小話にも写真が活用されており、2017年4月ではMetro2033よろしく、ガスマスクを装着した萃香さんが登場をする。このガスマスクはネット上の情報を頼りに作成をしている。それほど手間を掛けずに製作可能であったが、中々に面白い画になってくれたと感じる。Metro2033では子供の登場シーンが比較的に多く、各所を訪問する主人公アルチョムとの関わりも印象深い。果たして終末世界に降り立った萃香さんは、どのような旅をするのだろうか?

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(雑記 より)

お馴染みの雑記から1枚。
作品も立ち位置も異なるヒロイン、アイギスと牧瀬紅莉栖の2人。この写真では若干だがアイギスの方が長身であるが、実際の身長差は殆どない。敢えて身長差を設けたのは、見栄えの問題から。牧瀬紅莉栖は各パーツが非常に優秀で、特に表情が豊かな顔が多い。照れたり、キレたり、叫んだりと忙しさ溢れるキャラクターである。案外、クールなアイギスとウマが合うのかもしれない。

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(Red Orchestra 2をプレイしよう -番外編- より)

撮影に苦労をした写真の1つ。
固定されたCDの上に"いかにお洒落にアイギスを座らせるか"という命題の元、作成を開始した。抱き抱えられた小銃はWW2時にドイツ軍が開発したStg44で、RO2にはプロトタイプ版のMKb42が登場をする。この小銃を持ち抱えつつ、CD上に乗るシーンのために要した撮影時間は構図を含め2時間半・・・そんな事に時間をかけるのなら、ゲームレビューを書けよ、と言われてしまいそうだが、こういう無駄な時間を楽しんでこその写真である。

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(取り留めの無いゲーム小話(2017年2月 より)

Call of Duty 4: Modern Warfareへの愛を綴ったゲーム小話だが、CoDっぽい写真を作るのはさして難しい事ではなかった。ラビリスの他にも、候補写真が5枚ほどあり、機関銃と山のような弾薬を担いで走り回る萃香さん、巨大なライフルを持ち上げようとするアイギスなどがあった。後に紹介をするライフルを構えるアイギスは、元はCoD4ネタ用に撮影をした経緯がある。

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(午後のPCゲーム"Play"of the year 2016 より)

毎年、年末に掲載しているGame of the yearだが、個人的には2016年が限界だと思われる。私自身、新しいゲームを血気盛んにレビューする性質がないし、そういった方向性に舵を取るつもりも無い。そうするとGame of the yearは矛盾した記事となる。逆にやりたい放題が可能な"Play"of the yearは気楽なのだ。今後、新作ゲームに関する紹介・攻略は”目立たない程度に"行いたい。とは言っても、美女姉妹ロボット2人では逆に目立つか。

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(雑記 より)

元はCoD4ネタ用の写真だったが、映画アメリカン・スナイパーを視聴したことで、雑記として登用をすることとなった。今考えれば、この写真にCoD4らしさは無く、これで良かったのかもしれない。華奢な体つきのアイギスは、ライフルが良く似合うキャラクターである。流石はペルソナシリーズきっての人気者、映えて当然か。

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(歌うニンジャ -PCゲームと洋楽- より)

小さな体で超目立つ妖怪、萃香さん。
ちらほらと置いてあるOffspringのアルバムと共に、ロックを行う気満々の1カット。私はゲームや酒以外の趣味として音楽があり、よくよく聴いている。見れば、鬼がギターを弾く構図というのも悪いものではなく、むしろ素晴らしい。音楽に関する文章は、個人的にもっと書きたいので雑記あたりで報告が出来れば幸いである。それにしても萃香さん、ギターが似合いますね。

・・・

カメラや他機材について語りたいことはあるのですが、それはまた別の機会のネタとしましょう。ということで今月の雑記は終了です。皆さん、良い夜を。

プロフィール

ばりー

Author:ばりー
PCゲームとビールを愛するおっさん
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