World Guide to Beer 三陸広田湾牡蠣のスタウト

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第91回『岩手で何してる?』

アイルランドの美食家たちは、スタウトと牡蠣を同時に食することに価値があることを知っていた。この組み合わせは、アイルランドでギネス・スタウトが歴史上に現れた時点で、直ぐに発見をされたらしい。焙煎香る力強い苦さに海産物を入れ込むことに抵抗があるかもしれないが、独特の風味と、実に優しいコクが更に深まり、強く優しいという矛盾が美食家を虜にした。すると暫くをして、イングランドのビール醸造会社コンチェスター・ブルーング会社が『Oyster Feast Stout』を発売した。今にして思えば、オイスタースタウトの全盛期はココだけである。ビール界で黒ビール勢力が大きくになるにつれ、様々な系統が枝分かれをしていったが、このオイスタースタウトは、まっとうな美食家が絶滅をすると、運命を共にすることとなる。溢れたジャンクフートが時代を染め上げた1960年代後半、もしくは1970年にはオイスタースタウトは入手不可能な珍品として、せいぜいビール百科事典の一文を埋めるだけの価値しか持ち合わせていなかったのだから。それから長い年月がページを風化させ、人類から記憶を奪おうとしていた。
死んだ美食家が蘇ったのは、マイクロブルワリーが盛んに溢れた国家。最強の軍事力に、大量の油と砂糖を消費し続ける某国家の一部国民が、ついにオイスタースタウトを復活させると、これまた一部の他国醸造家に波及をした。それでもなおオイスタースタウトは黒ビール界隈のマニアか、本物の美食家にしか愛されていない。圧倒的に生産量が少ないため、知名度が低いためだ。

まさか国産のオイスタースタウトが生産されているとは思ってもみなかったが、考えてもみれば日本は海産物大好き国家なのでそれほど無理をしているわけでもないだろう。岩手のいわて蔵ビールはフォーリンスタイルスタウトに牡蠣殻と牡蠣を麦汁と煮る古式のオイスタースタウトであり、ほぼほぼ本国と遜色ないという。

飲んでみよう。
黒ビール信者としては何れオイスタースタウトを紹介をしたかったのですが、その第一号が日本産になったのは驚きです。まず色は深く、フォーリンスタウトらしい強さがある。やや黒すぎている気がするが、私の経験上だと黒ビールのSRM値(色の濃さの目安数値)は大きいほど美味しい。というか味が濃くなるので美味しいに決まっている。香りに生臭さは一切に無く、むしろ麦芽の存在感がある。やや塩っぽさがあるような気もするが、先入観から来るものだろう。肝心の味だが、まさに美食家向けだ。ホップの味は一切に無い、そう、ビールにホップを敵量入れれば正解と言う風潮は間違っているのだ。このビールがそれを証明している。ボディは大変に重く、最重量級一歩手前か。独特のコクがあり、海のミルクの存在感はかなりある。非常に良く出来た黒ビールで、日本中でもトップ10に入るレベルである。黒ビールは大抵のものを飲んでしまった方は満足できるだろうし、大抵の美味しい食事を満足された方にも驚きを提供してくれる。もう少しアルコール度数が高いほうが私好みだが、それは不満点にもならない。値段以上の価値を有した稀有なビールと呼んで差支えが無い。

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不思議なコクを感じる食べるビール

次回『軽井沢で何してる?』

World Guide to wine Oremus Asuzú 3 Putonyos(2008)

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第90回『Heavy amber』

-重たすぎるワイン-

美味いワインとウザいワイン通は常にセットである。
彼らの共通した評価方法は、素人に自慢できるかどうかに注力される。例えばコート・ドール(フランス・ブルゴーニュ地方の2地区を合わせてこう呼ぶ)であれば、間違いなくヴォーヌ・ロマネ村を話題にしたがる。連中はロマネ・コンティについて話したくてうずうずをしているのだ。話さずにはいられない、相手の状態がどうあれ関係なしに始めてしまう。国道74号線は決してロマネ・コンティだけを指すわけでは無いのだが、その先にあるフィサン村やモレ・サン・ドニ村はテーブル上に置かれはしない。何方の村も非常に素晴らしいブルゴーニュワインを生産するが、ロマネ村ほどコストパフォーマンスが悪くないからね。貴方は250万円のワインだなんて買えるかい、欲しいかい、決して飲もうとは思わないだろう?私も同じだよ、だから"そういうもの"を病的に説く人は、本物の病気だから通院することを勧める。もしかしたら正常なワイン通もいるのかもしれないが、きっと絶滅種指定されているに違いない。
さてウザくない酒好きとは、どのような話題をするのか。それは例えば、ビールコラムなのにビールの話題よりも序文に注力するのであればウザくない。故に私のビールコラムは、あんなに適当なのだ。正当性があるもん。

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ハンガリーの貴腐ワインは世界的にも有名である

ワイン通が顔をしかめワインレクチャー本と言えば『ワイン通が嫌われる理由』(レナード・S・バーンスタイン)が有名だ。この本には何人もの奇妙な人たちが出てくる。登場する人物たちは自分がワイン通であることを他人に理解させようと必死になって行動をする。ある者は食事の席で、ワインの抜栓について給仕長にイチャモンをつけ自分の価値を高めようとする。給仕長が気を使って赤ワインの抜栓をしたら、ニヤリと笑ってに「ワインを直ぐに注いでくれ」と言い、逆に直ぐに栓を抜かなかったら「ワインを空気にあてるのが常識なのだが?」と嫌味を言う。ちなみに食事の席で赤ワインを抜栓するかどうかに正解は無い。貴方がしたいようにすれば良い、だからそれを逆手にとって利用するワイン通がいるのである。このエピソードは本書に納められた一例として挙がっているのだが、これを商業的なユーモアだと捉えるのは間違いだ。実際に自身の体験として、その無様な様相を眺める状況に置かれた私は、とても悲しかった。そういう人間と食事を共にするというのは苦痛でしかない。この本に書かれている事の全てが真実であるかどうかは解らないが、読み物として優れているので興味がある方は手に取ってみてほしい。ワインに精通しているレナード氏がブラックユーモアたっぷりにワイン作法を説き、それを日本語訳した渡辺照夫氏は本職ソムリエである。(ソムリエがワイン通を酷評した本の製作に協力しているというのが何とも素晴らしい)
さて、私がワイン通ではないことは証明できたと思うので、そろそろ今回のワインについて語ろう。

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鬼も集まる香り高きトカイワイン

ワインと言えば決まってフランスだが、今回はハンガリーのものを用意した。ハンガリー?Magyarország?そう、ハンガリー。全く知らない国家なので、一体どのような文化、構造なのかさえ理解できない。確かモンテカルロ法の考案者である数学者Neumann János(ジョン・フォン・ノイマン)は同国出身者だったはずである。あとBattlestations:Pacificというマイナー海戦ゲームもハンガリー製。ワインの世界では、ハンガリーは貴腐ワイン発祥の地としての地位があり、フランス、ドイツと並ぶ貴腐生産地。

Q.貴腐ワインって何?
A.ボトリティス・シネレア(貴腐菌)に感染した葡萄を用いた白ワイン。それだけ。


ボトリティス・シネレアは世界中に分布しており、これに感染すると作物は灰色カビ病を発症します。その被害は大きく、恐ろしいカビなのです。しかし、昔のハンガリー人は、その病気に侵された葡萄の糖度が高くなることを発見しました。問題となったのは、その貴腐葡萄を生産する地域が酷く限られている事、天候に非常に左右される生産性、通常とは異なる生産方法による手間の増大、などがあり高額なワインに属しています。特に日本国内ではハンガリーの貴腐ワイン『トカイワイン』が入手困難であり、糖度の高い等級を探すのは大変です。一般的にトカイワインは等級が上がると甘くなり、トカイ・アスー(通常のブドウに貴腐ブドウを加えて造る甘口ワイン)は、Putonyosという言葉で甘さを表しています。今回は3 Putonyosなので最低等級となります。それでも、それなりの価格はしました。

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東欧国家ハンガリーは美女が多い事でも有名

貴腐葡萄だけで作られる貴腐ワインを特別に『トカイ・エッセンシア』と呼ぶのですが、これはファイナルファンタジーの回復薬エリクサーのモデルになりました。実際に薬品扱いされたようですが、かなりの貴重品のため私は見たことがありません。このオレムスにもエッセンシアがあるのですが、定価6万オーバーのため手が出せません。しかし、トカイ・ヘジアリャ地方の一等地にワイン畑を持つワイナリー、ボデガス・オレムスが生産する貴腐ワインなのですから期待が高まります。幸いなことに、日本ではトカイワインはまだ荒らされておらず、ワイン通はフランスに常に目が向いているようです。
で、だ。この貴腐ワインを飲むわけだが、最初に断っておきたい。まず、何度も言っているが私はワイン通じゃない。だから、この記事を読んだ本物のワイン通が何を想うかなんて考慮しない。君たちは、まず『ワイン通が嫌われる理由』を読んで基本に立ち返り給え。第二に、私は甘い酒が飲めない。これは致命的のようにさえ思える。貴腐ワインは糖度が他ワインに比べても高く、甘口ほど素晴らしいとされているからだ。しかも本場トカイの、正真正銘の本物だ。甘いに決まっている。だから私の感想は、いつも以上に役に立たない。念のため、これだけの予防線を張っておかないと危険だ。

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凄い香りがします

飲んで大丈夫なのだろうか。
非常に甘い香りを漂わせており、そのまま直に飲んだら肝臓が破けそうな気がする。怖いので、放置する事2分。意を決して少しだけ舌に含んだが、これは歯を溶解させるほどに甘い。強烈な甘さだが、その甘さが砂糖やシロップ的なストレートな性質を全く持っていないことに驚く。月並みな意見で言えば『上品な甘さ』を感じるワインで、それ以外の言葉は見当たらない。また、甘さにダルさが無い。ジュースなどの飲料は、舌に砂糖が残る感覚があるが、それも無い。甘い酒は嫌いだし、ワイン通でもないが、これはかなり異質な感覚だった。一気に飲むと、非常に胃が疲れるのが理解できるし、何やら栄養素が圧縮されている感覚である。高額なワインと言うのは、味が複雑で、慣れないと判断が難しいという。しかし、トカイ・ワインは希少性と味の価格バランスに納得ができる。何度も申告をするが、甘い酒は好きじゃない。しかし、すっきりとした後味の中に、不思議とフルーツを感じさせ、やや酸味と苦味が弱弱しく舌に滞留をするのが、何とも不思議なのだ。これで最低糖度の3 Putonyosとなると、これ以上のランクは飲めそうもない。私の死因が甘美だっただなんて事になりかねない。これだけ強烈な甘さを求めるために、カビさえ利用するワイン製造者には職人気質を感じてしまう。実際、このOremusは、ハンガリー国内でも屈指の技術力を持つ醸造所なのだという。

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とても良いワインですが、普通じゃありません

ワインなんて、どれも一緒と考える人が居たら、ハンガリーワインを勧める。
ワイン通嫌いの私が言うのだから、そこそこの信頼をしてほしい。決して不味いワインではない、しかし美味しいと言うよりかは異常、異質、異端の類である。こういうモノは手元に置いておく価値がある。脳内に蓄積して、自身の血になっても問題が無い。決して安くはないが、良い酒と価格は比例関係にあるものだ。このOremus Asuzú 3 Putonyosが証拠なのだから、間違いないよ。

次回『岩手で何してる?』

World Guide to Beer SIERRA NEVADA NARWHAL

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第89回『イッカク』

村上春樹の小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』では高い壁に囲まれた街から脱出しようとする”僕"の物語が出てくる。その街は幻想的、不条理な理によって人々に永遠の平穏を与えている。ただし、その平和は心と引き換えだ。住民が街の外へ出ることは出来ず、誰もが心を失いながらも、その日を終えていく。まだ心を失っていない僕は図書館の女の子に仕事を手伝ってもらいながらも、街について調査を始めるが・・・この小説には2つの世界の物語があり、それぞれが独立しているようで、最終的には1つに繋がっていく。2つの世界は、時代や場所が全く異なるのだが、共通して登場をするキーワードが『一角獣』である。"私"の物語では奇妙な仕事の報酬として貰った一角獣の頭骨が出てくるし、"僕"の方は街外に一角獣が住み着いている。現実の世界では、一角獣ユニコーンは空想の生物であるが、角1つの海洋生物イッカク(NARWHAL)は実在する。ただし、イッカクそのものも空想の生物であると考えられていた時代も長く、生息区域も北極であるために一般の目に触れることは少ない。

カリフォルニア州チコにアメリカ第二位のブランドとなったブリュワー、SIERRA NEVADA Brewin。クラフトビール界では名の知れた存在であるが、実力はいかに。

飲んでみよう。
インペリアル・スタウトということだが、かなり飲みやすく拍子抜けをしてしまった。ロースト感は薄く、何方かと言えばダーク・フルーツのような空気が漂う。苦味はあるが、これも強烈さは無く、清々しい。強烈なインペリアルを飲みたい方向けではなく、初心者向けのビールと言える。味は複雑であるが、私はあまり好みではない・・・かな。ビールの状態が悪い個体だったようで、機会があればもう一度飲みたい。

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イッカクのパッケージが特徴的

次回『Heavy amber』
スペシャル記事ですが、特殊なお酒のため5月掲載を予定しております。

World Guide to Beer Modern Times hoppy dank amber

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第88回 【技術革新5】

光線1本をガラス管を通じて送信する。
送信できるなら、受信もできるはずだ。きっと画像や動画データだって出来るはずなのだ。1954年にネイチャーに提出された論文は、ガラス管を通して光を活用することが、しっかりと明記されている。執筆者はインドの若き物理学者にして発明家ナリンダー・シン・カパニーである。彼は数千本ものグラスファイバーを1つ束に纏めて、光を送る技術を考え出した。問題は、その数千本のガラスが、折り曲げられたときに、果たしてケーブルの両端できちんと正確な情報が受け取れるのかという技術的な疑問であった。彼はガラス内部で何度も反射する光を全て有効活用する基礎を作り上げたが、何故かノーベル賞は貰えなかった。光ファイバーケーブルの功績では、別の人物が受賞してしまい、最初の基礎土台は無視されてしまう。別の人物 - チャールズ・カオは光ファイバー内の減衰をガラス内部の材質を変更することで低減できる事を発見しノーベル賞を受賞した。事実上、光ファイバーケーブルの促進を進めた功績での受賞である。彼の功績により光ファイバーが実用化されたとも言えるため、異論を唱える人はいない。しかし、カパニーが未だに受賞できていないのは明らかに不自然であり、今日の光通信技術の発展を担った最初の人物が蔑ろにされている。人類に大きな影響を与えた発明品である光ファイバーケーブル、光とガラスで真実が伝わる日が来るだろう。

最も美しいダークアンバーと言える。大変に期待できるModern Times最終回は、光ケーブルとともに皆様へ私の意見を送り届けよう。

飲んでみよう。
ホップ味がヤバイ。詰め込み過ぎである、IPAクラスのぶち込みっぷりが清々しい。というよりもIPAよりも詰まっている。苦味重視と思いきや渋みも利かせているため、半端じゃない。お口の中が大変なことになっており、これだけでも購入する価値があったといえる。これまでModern Timesシリーズを取り上げてきたが、ここが1つの終着点と言え、私はhoppy dank amberを強く推そう。実に明快な強烈さであり、これこそ現代に相応しい最新鋭のビールだ。

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傑作ビール

次回『イッカク』

World Guide to Beer Modern Times hoppy citrusy wheat

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第87回 【技術革新4】

チェスター・フロイド・カールソンは最終的には大成することとなるが、それに至るまでの経緯は非常に険しい道のりであった。元々、物理研究者であったカールソンではあるのだが、研究所では主に特許部門で仕事をしていた。ところが世界恐慌の影響でクビになると、次の職探しは難航をした。ようやくニューヨークで特許の分析者として雇われると、次第に頭角を現し始め、どんどんと出世を重ねて管理職となった。それは、つまるところ毎日、膨大な特許申請を処理する日々であり、とてつもない激務だった。流石に優秀なカールソンでも特許書類をしっかりと確認・手作業で複写する職務の連続に、関節炎を患った。体は関節炎で痛いのに、毎日彼の机には膨大な審査書類が積み上げられ、どうしようもなくなってしまったのだ。「なにかズルは出来ないものだろうか?」彼は物理学の知識がある、前職は研究所だ。色々と考えていくうちに、電子写真術を考案した。これは現代のコピー機である。コピー機のカメラ部分から排出される静電気をドラムに帯電させる方法を思いついたカールソンは、これをドラムから紙に転写する機械構築を成功させる。このアイデアで特許を取るのは簡単だった、何ていったって前職は特許会社なのだから。次の命題は、コピー機を販売する事だったが、この計画は実に16年にも及ぶ挫折の連続であった。どこに行っても追い返され、馬鹿にされると、そのうち意気消沈をしていった。しかし、諦めない。最後の最後で必ず立ち直るカールソンは、ついにハロルド社によって見いだされることとなる。これが後のゼロックスである。カールソンの発明は、世界経済に大きな変革を起こし、多くの複写機が特許申請を行う人を救っている。もちろん特許申請とは関係ない人々も救っている。

ある意味、最もモダンな発明と言えるコピー機であるが、hoppy citrusy wheatは現代のビールと言えるだろうか。今回はウィート( 小麦) ビールなので、あまり近代的(?)ではないと予想されるが・・・

飲んでみよう。
なにこれ?なんだこれ?南国のパッションフルーツとホップを大量にぶち込んだ味である。しかし、麦の甘みを上手に生かしており、マンゴー的な甘みと喧嘩することなくミックスされているのである。まるでジュースのような感覚ではあるが、最後の最後にビールらしさが立ち上げってくるため、不思議なのである。苦さは少なく、味は程よい甘さに抑えてある。それでいて味は薄くないのだから、最終調整はばっちり決まっている。本当に、なんだこれは、と言ってしまう不思議さに溢れ還っている。思わず微笑んでしまった。

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飲んでみれば解る不思議さ

次回『技術革新5』
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