午後のダメゲ部③ -強すぎた主人公-

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-致命的な欠陥があれど、素晴らしいゲーム-

を私は勝手にダメゲーと呼んでいます。どの程度の欠陥を『致命的』と判断するのかは難しいのですが、今回取り上げるテーマはゲームバランスの崩壊を招くほど凶悪な主人公たち。たった一人で巨悪に挑むことが日常と化しているヒーローにとって、強さとは主人公に与えられし特権。ある者は大量の銃火器でナチスやゾンビを打ち負かし、また別の者は特殊能力を用いて優位に戦う。単純に筋力が発達している場合もあるだろうし、或いは知略で戦う者もいるかもしれません。ゲームバランスとの兼合いを考慮すれば、主人公とは強すぎる一歩手前 - ちょっと強いくらいで落ち着くのが無難です。弱すぎる主人公は、多くのプレイヤーが匙を投げますし、逆に強すぎるとレビュアーから袋叩きにされるのがオチです。しかし、中には呆れるほど強すぎた連中もいたわけで・・・

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白けるほど強いSalvador

Borderlands2はDLCを含め全6名から主人公を選ぶことができる。ハクスラ色の強いRPG・FPSなので、バランス問題は何よりも優先するべきであった。しかし、実際はSalvadorの強さが突出しており、どの難易度に於いても悪い意味で大問題児となっている。このキャラクターの強さのポイントは、周回難易度の仕様とスキルの兼合いに原因がある。まず他のクラスに比べても、優秀なスキルの数が多い。捨てスキルが殆ど見当たらないため、レベルが上がるごとに強さが実感できる。特に問題なのが固有スキルであるガンザーキングのバランスである。これは時間制限付きの発動型スキルなのだが、効果が凄まじく『発動時に体力が大幅回復、武器の自動リロード、発動中の体力回復効果、被ダメージ軽減、弾薬の回復、それに加えて同時に2つの武器を発砲できる』という火力、防御を大幅に向上させるスキルである。さらにガンザーキング特化型のビルド組を行うことで、効果時間を長くすることが可能で、戦闘中は常時ガンザーキングも夢ではない。他のクラスは火力や防御を同時に向上させるビルドを組むのが難しく、色々と工夫をしなければならないことを考えると、このガンザーキングはぶっ壊れた性能だろう。

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違う種類の銃を同時に撃てるだけでも凶悪なのに・・・

一番に白けるのは3週目の難易度であるUltimate Vault Hunter Modeの仕様にある。攻撃属性にスラグと呼ばれる状態異常があるのだが、UVHでは効果時間が長くなるのと同時にスラグ状態の敵に与えるダメージが3倍になる。そして敵の体力が倍に増加し、ライフが徐々に回復する仕様になるために、戦闘の基本はスラグになる。まず敵をスラグ状態にしてから高火力の武器に持ち替えて攻撃するのが基本セオリーなのだが、ガンザーキング発動中はこのような考えは関係ない。片方にスラグ武器を持ち、もう片方に高火力系の武器を持てば済む話だ。根本的に言えば、難易度仕様(スラグありきの調整)が攻略性をダメにしているゲームの代表格で、ハクスラとしての考える攻略を失っている。素晴らしい物語、キャラクター造形、悪くないオープンワールドにセンスのあるBGM・・・そして白ける強さを誇った主人公Salvador。Borderlands2は2週目するだけならば最高の体験が得られるが、3週目以降の詰めの甘さはダメゲーとして扱うのが宜しい。そういった意味で大変に素晴らしくも単純すぎるミスで損をしているタイトルと言える。

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大陸を己が力で闊歩したドヴァキン

タムリエル大陸の北部地方にスカイリム地方があったそうな。しかしスカイリムに内戦の足音が忍び寄り、不穏な空気に包まれております。大都市ホワイトランの族長バルグルーフ様は反乱軍と戦うために帝国に援軍を求めますが、本国はあまり協力的ではありません。反乱軍のリーダーはドラゴンの声を操る特殊能力者ウルフリック・ストームクロークです。戦えばホワイトランは崩壊をするのが目に見えておりますが、バルグルーフ様は決して帝国を裏切るような御方ではありません。そのような緊迫した情勢の中、絶滅したはずのドラゴンが目撃されます。かつてドラゴンと人類は熾烈な戦いを繰り広げ、人類側の切り札によって苦労をして根絶をした強力な種です。もはや数世紀が過ぎたる今日、ドラゴンを打倒できる者はおらず、そして対抗する技術も失われつつありました。ある日、バルグルーフ様に一人の元死刑囚が来ました。この汚らしい者が言うには、自分はドラゴンを確かに見た、と。そして何を思ったのか、机の上ではしゃぎ、衛兵の顔面にパンチをして暴れたため牢獄に放り込まれたのです。今思えば、コイツが大陸の情勢を大きく変えてしまった元凶だったのです!!

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人類最大の敵であるドラゴンを嬲り殺しにつつも、時には従えて暴れ回る鬼畜主人公

The Elder Scrolls V:SKYRIMの主人公であるドヴァキンのやりたい放題っぷりは突出しているため、最強の主人公候補であろう。ドヴァキンの何がヤバいのか - 列挙しきれないほどの要素で出来上がってしまった主人公としか表現のしようがない。重要なのは、ゲーム開始時はさして強くないという部分である。むしろ、戦闘が苦手な一般人という立ち位置である。それがレベルアップを繰り返すと、高体力・高スタミナのドーピング野郎となるのだ。伝説の武器を探しにダンジョン探検に行こう?止めておきなさい、伝説の武器だなんて量産できるじゃないか。しかも自分の好きな能力を付随させれるよ。猛毒もたっぷり塗りたくろう。この世界では魔法は不要だ。全て剣と盾で解決をする構造になっているからね。むしろ盾が一般的な盾の概念を超えた性能で、殴りですら凶悪な威力を誇る。しかしドヴァキンが真の意味で崇拝されているのは、ゲーム内の行動にある。詳しくドヴァキンの悪行を書いてしまうと沢山のページが必要になるけれども、バルグルーフをホワイトランから追放することもできるし、都市そのものをめちゃくちゃにすることも簡単にできる。そもそもドラゴン討伐をする使命なのに、ドラゴンを味方にしている時点で何かがオカシイ。そしてかつての英雄を使役し、あの世で迷惑を起こして、2人目のドラゴンボーンをも殺す。各都市の自治権はドヴァキンの気分で統治者が変わるし、神にも喧嘩腰だ。ドヴァキンが好かれる理由は、短絡的な強さを持つだけで治まらないキャラクター性にある。プレイを進めれば理解できるだろうが、ここまでやりたい放題に暴れ回っても、許される感が漂うデザインゆえに、強すぎることが詰まらなさに繋がらないのである。ここが先のSalvadorにはない、そして過去にもこういった主人公は存在しなかった。かなりズルい立ち位置にいるとも言える。

・・・

ゲームバランスを壊すほどの主人公は、そこそこ存在をするのですが、ダメゲーであることを前提条件に考えるとかなり数が絞られてしまいます。今回は2タイトル共に非常に優れたゲームなのでプレイした方も多いのではないでしょうか。個人的には、やはりドヴァキンに賞を贈りたいところです。戦闘が強いのは勿論、生産や説得(強引さ)を考慮すれば他の追随を許さない主人公です。物語的にも「お前、それは・・・」というようなやんちゃっぷりも発揮し、飲んだくれて暴れるという迷惑さもドヴァキンでなければ許されなかったことでしょう。(ドヴァキンが酔いから冷めて、迷惑をかけた人たちに謝罪に行くイベントがある)また今回の一枚目に登場をした伊吹萃香も主人公ではないにしろ、かなり強力なゲームキャラクターの一人です。鬼に金棒とは言いますが、更に強力な武器を手にした彼女のような存在がこれ以上に現れないことを祈りましょう。

Ace of Seafood 初回プレイ感想

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ダメゲーのことか
ああ 知っている
話せば長い
そう 海の話だ

知っているか?
ダメゲは3つに分けられる


シナリオが電波すぎる奴
グリッチ・バグしかない奴

製作意図不明な奴

この3つだ
あいつは・・・

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人類が滅亡した遥か未来、広大な支配権を巡って魚介類たちの戦争が始まる。ゲームを開始すると、『君の素性を教えてくれ』と尋ねられる。貴方が選べるのは鰯、鮭、伊勢海老の3種類だ、エースとしての生き様を決めよう。鰯なら個々が弱くとも集団行動で敵を追いつめ、鮭は攻守バランス良く纏まり、伊勢海老は美味しそうだ。魚が誘導ビームを撃ち合い、生死を賭けた領土戦争は単なるバカゲーと侮れない、実に熱いのだ。まずリーダー(プレイヤー)を中心にした艦隊を構築することで、巨大な敵に一斉に立ち向かっていく勇気が体験できる。異種だらけの魚介艦隊を操作し、ビーム乱れる戦場を闊歩するのは非常に素晴らしい体験だ。このゲーム制作チームは確実に狂っていると思える。

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決して浅くないゲームだ。自分たちの領土を広げつつ、新たな仲間を勧誘し、そして強化していく。物語というものは一切に存在せず、始まった瞬間からMAPに投げ出されるという意味ではMount&Bladeと同列のデザインである。仲間が集まっていくと、冒険できる範囲も自然と広がっていく。しかし、鮭軍団を待ち受ける敵軍は非常に強力だ。敵は何も魚介類だけではない、古の人間たちが作った潜水艦や戦艦までもが我々の壁となって登場をする。魚介類VS潜水艦 - 全機撃墜し、制海権を確保しろ!!旧式の潜水艦が何だ、俺がやってやる。

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視点が暴れる仕様で、どっちに向いているのか分からない事が多い、というか常に分からない。結構な頻度で壁に激突しているが、これはゲームプレイをしていけば上手くなりそうな気がする。また、個々の魚介類を強化したり養殖をしたりすることが可能なので、プレイ時間は思っていた以上に長引きそうな予感である。レーザーなどの射撃は当てている感があまりなく、戦況が良く分からない事も多々あった。ただ、弱いながらも巨大な蟹に果敢に挑んで撃破したり、突如現れたフリーゲート艦に、困惑し撤退するなど1プレイにおけるドラマは多い。

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序盤なので、鮭軍団の戦力は整っていない。そのため、大型魚と接敵をするとほぼ壊滅をする事が多い。強力な兵器(魚介類)をスカウトするため、さらなる遠方地に赴く一団。そこで待ち受けるサバイバル、弱肉強食の戦場。
鰯、潜水艦、謎魚の援護を背に、鮭の旅は続く。

Learn to accept it, kid. This is sea.
We will survive, salmon1.

午後のダメゲ部② -バグを愛した民-

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-致命的な欠陥があれど、素晴らしいゲーム-


を私は勝手にダメゲーと呼んでいます。どの程度の欠陥を『致命的』と判断するのかは難しいのですが、今回取り上げるテーマはゲーム内のバグ。いかに内容が素晴らしく、美を追求した楽園であったとしても、ドアが開かなくなって進行不能に陥る、需要なキーアイテムが消失、NPCが増えるなどのバグが目立つようではいけません。我々の目的は、呆れるほど酷いバグを精査し、称賛に能うるダメさを発見し喜ぶことにあります。勿論、ゲーム本体の品質も十分に確保された上で、ダメなバグをめちゃくちゃに叩くわけです。

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一兵卒に小銃は与えられなかった

Red Orchestra 2はプレイヤーとバグの熾烈な争いを経たゲームである。ことリリース初期のバグは深刻で、CTDが10分間で1回はザラ、バグに愛された民にもなれば、PunkBusterのエラーで接続できなかった。ゲームを購入したのにプレイ出来ない問題が次々にプレイヤーを襲い、首尾よく出撃できたとしても武器を持たずにスターリングラード戦線に放り込まれる始末。運よく小銃を手に戦う兵士も、永遠に手込めするリロードモーションに驚愕し、体がはみ出しているカバーアクションに不安を抱き、経験値が何故かマイナスされるという理不尽に遭遇したのである。絶望渦巻くRO2に、力尽きた放浪民は他ゲームに救いを求めるも、「何で銃弾を食らったのに自動回復すんだよ、クソが!!」と現実思考をBFやCoDに持ち込み孤立した。援軍は暫く到着をしなかった。

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後に大幅なバグの改善が進んだ

地面を無邪気にホッピングする手榴弾君に愛情が芽生え始めたころ、公式スタンドアロン拡張 Rising Stormが配信される。この頃には重大な欠陥は修正されており、武器が地面に埋もれる不具合を除けば楽しくプレイができるようになっていた。しかし、RO2のバグは現在まで数えるに、その総数が非常に多く、リリース初期の混乱を考えれば十分にダメなゲームである。今日、プレイする多くの古参ですら、修正されなかったバグに襲われたとしても冷静である。彼らはバグと戦い、バグとともに歩んできた民なのだ。ゲーム自体が徹底されたリアル志向で構成され、品質も十分なRO2だったからこそ付き合うに値した。正にダメゲ界のスタンダードは君のものだ。

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60か30か、FPS問題に揺れたレースゲームだった

通常、レースゲームにおいて最も重要なファクターはフレームレートである。Need For Speed RivalsはPC用と家庭ゲーム機用の2タイプが発売されたが、どちらも初期では30FPS固定だった。ところが熱心なファンが、PC版には60FPSが内包されていることを発見、固定30FPS化を打破する方法もネット上で公開された。そう、本来はPC版は滑らかな60FPS仕様だったのであるが、何らかの問題があり家庭用に合わせたのである。恐らくだが、本作はモーションブラー効果が強く働く上に、グラフィックスとの兼合いがあったためだろうと言われている。窮屈さを嫌ったPCゲーマーは、楽園を60FPSに修正し、公道を闊歩し、そして重大なバグに立ち会うこととなった。

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私の大好きなレースゲームの1つだが・・・

60FPS化した場合、必ず進行がストップしてしまうイベントが発見されたのである。突如として公道の時間が停止し、行動不能になる名車たち。解決方法は2つしかない。ゲームを強制終了するか、30FPSに戻すか。私はレースゲーム色が強いこともあり、とてもではないが同志諸君に対して
「おーい、30FPSに戻せばゲームが楽しめるよ、だから60FPSは止めなさいよ」とは言えない、言えるはずがない。尤も、この行為は完全に自己責任でのプレイとなる。例え隠された60FPSであったとしても、それは公式ではない。さらに言えば、Rivalsは発売に関してかなり揉めたゲームである。開発Criterion GamesがEA本部と今後のゲーム方針で喧嘩、Criterion GamesとのNFS開発契約破棄したのである。本作をGhostGamesが引き継ぐものの開発が難航。EAがメンバーを投入し直して完成させるも、本家Criterion Gamesは主要メンバーが退社し、新会社を設立する。残されたGhostGamesはレイオフが敢行されている、等のトラブルがあり、小さなバグ修正も行われなかった。
誰の肩を持つわけではないが、これはダメゲーとして認定しない方が波風が立たない。とにかく荒れたものの、ただただ素晴らしいゲーム(ただし30FPS)。我慢できないが、頑張れば何とかなるという点で、重大な欠陥ではない。・・・レースゲーマーの人からは怒られそうな発言だが勘弁してほしい。

・・・

ということで第一回ダメゲ部が予想に反して人気だったので、不定期ながらも連載コラムにいたしました。ネタがネタなだけに、非常に遅い掲載になると思われます。そもそもダメゲーなんて、そんなに思いつくものじゃないよ。今回は解りやすいバグという題材でしたが、重大な欠陥があっても高品質なタイトルと言うのも昨今は珍しく、選定にも苦労をしました。ともあれ、バグを美化しているように思えるかもしれませんが、バグなんてクソですよ。こんな重罪を抱えつつも愛されるRO2は・・・ ・・・ ・・・ 一体なんなんでしょうね?

Air Missions: HIND ショートレビュー

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同志諸君。
中央アジアで我が国に対する攻撃が発生した。前線部隊を掩護するため、貴官はMi-24パイロットとなり、様々な無茶ぶり作戦を遂行してもらいたい。この攻撃ヘリコプターは西側諸国のヘリコプターよりも大型で、旋回能力は低い。それは操作してみれば直ぐに理解できるだろう。メインローターはバタバタ五月蠅いし、高性能ミサイルも搭載していない。むしろ手動誘導ミサイルの操作が面倒くさい上に難しい。アナログ兵器なんだが失敗兵器なのか解らないこともあるだろう。実際、このゲームのミサイル誘導はクs

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同志諸君。
このゲームは何故か公式で日本語がサポートされている。プレイ中は勿論のこと、チュートリアルも日本語化されている。オプション項目も充実している。最高画質の設定が『映画的』にしてもCoD2レベルだが、そこを口に出したら粛清されてしまうので、何とか誤魔化しておこう。(※一切に補正してません)どうして、こんなクソマイナーなハインド・シュミレーターを販売しようとしたのか、そして何故に日本語化したのか、そしてどうして私は購入してしまったのか。さらに言うと、まだ未完成の作品であり、今後のアップデートでミッションは追加されていくこととなる。そのため現状だと、ややコンテンツ不足感がある。

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同志諸君。
このゲームは中々に高難易度だ。まず作戦が無茶苦茶すぎる。戦闘ヘリ数機で、橋2つを破壊しつつレーダー施設も破壊して、防衛部隊も撃退してからの撃墜された味方を救助する・・・どんだけ優秀なパイロットを期待しているのか?武装は強力でロケット砲からミサイルまで沢山に搭載できるのだが、弾薬の管理が難しく、考えて発砲をしないと底をつきて積む。色々と細かなダメージ設定が可能なのに、弾薬数が難易度設定にないために、悲劇的なゲームオーバーを迎えることも多い。弾薬尽きて元気に飛行をするハインドちゃん・・・出来ることは地面へのダイブくらいだ。

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同志諸君。
ハインド・シュミレーターのダメなポイントはまだまだあるぞ。突然に安っぽい銃座戦闘が始まるし、投下した爆弾のあたり判定は解り辛く、攻略に支障が出る。しかも私は意図的に、ヘリを地面に埋めるバグを発見したのだ。やり方は、メインローターを起動中に、視点変更ボタンを押し続けつつ、マウスで上方向を見ていると、気づけば地面の中を飛行しているのだ。流石はソビエト連邦のヘリコプターだ、地面の中を高速で飛行している様は、この世のヘリとはかけ離れている。面白いバグなので、今後のアップデートで修正しないでほしい。私はゲームのバグを見つけるのが大好きなんだ!!

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同志諸君。
私は、こういうチープで愛に溢れて勘違いをしたゲームが大好きだ。バグが沢山ある?結構じゃないか。むしろダメゲに理解ある当ブログ向けである。ハインドを操作して楽しいのか?超楽しいね、味方ヘリはお茶目に暴れているし、ハインド自体はダサい外見だが地面深くに潜航できるのは楽しい。途中から高難易度化する?いいんだよ、こういうのは難しければ難しいほど、良い香りがするものだ。大凡、万人向けとは思えないAir Missions: HINDだが、妙にハイテンションで記事を書いている私は幸せ者だ。
これこそPCゲームらしさ全開の、一般ユーザー無視しまくり闇の洋ゲー。完成度は微妙だが、何故だか嫌いになれないゲームである。いいか、同志諸君。こんなゲームを買うんじゃない。買って良いのは、共感できたパイロットだけだ。

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現時点で得体のしれないタイトルだが、恐らく完成しても得体が知れないゲームになるだろう。今日一、ダメゲ最有力候補のAir Missions: HINDに高い期待をしている。

Replay:F.E.A.R. 3

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この記事を掲載する前に、私はダメゲーについて語った事がある。その中で、ダメゲーが如何なるものなのかを書いたつもりだが、いまひとつピンと来ない方もいたかもしれない。致命的なダメさを有する素晴しいゲーム - そのまま解釈すれば、クソゲーか商品未満なタイトルだろう。安心したまえ、私が貴方に道を示そうではないか。そして理解した貴方もダメゲ部へ入ろう!!

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F.E.A.R.シリーズについて少し触れておこう。
第一作目は2005年に発売をしたF.E.A.R. -First Encounter Assault Recon-。前年にはHalf-Life2やDoom3といった大作タイトルが出ており、PCゲーム界隈が盛り上がった後の登場となる。この作品は、大変にアクション性が高く、時間経過を遅くする能力を用いて、敵をバッタバッタ薙倒していく独自性があった。ただし、全てのシーンで正面きって戦うのは危険だ。敵は良く動くし、銃弾のダメージも高い。隠れている壁から一気に飛び出て、勝負を決めるのだ。この感覚こそ、F.E.A.R.が面白い理由だ。Monolith Productionsの看板タイトルとなったものの、続く拡張版Extraction Point、Perseus Mandateは開発が変わり Day 1 Studiosが担当をしている。拡張版は悪くは無いものの、やや見慣れたシーンの詰め合わせもあり、一世風靡をした初代と比べると物寂しい出来だ。二作目であるF.E.A.R.2は家庭用版に合わせた関係から、あまりにも懇切丁寧な優しさに包まれる、シリアスに欠けたFPSになってしまった。それでも『らしさ』は十分で、ホップになりすぎた恐怖、とも言える。
そして最終作となったF.E.A.R. 3は、再びDay 1 Studiosが担当したのである。場違い会社による、勘違いFPSが、間違いを引き起こした。

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まずゲームとしては、家庭用的なノリで、バンバンと進めるストレスフリーな今風FPSだ。もはや初代の面影は無く、かといってMonolithを真似しようとした形跡も無い。続編なのに、なにもかも引き継いでいない。いや、スローモーはある。しかし、何かが違う。これまでは、FPSだった。しっかりと進んでいく、地面に足が着いた落ち着きがあった。しかし、本作は、あまりにもスピーディに進んでいくので、アーケードライクな印象を受ける。これは、これで面白いが、少なくとも愛された恐怖ではない。更に拍車をかけるのが、兄・フェッテルのセリフ。人生を拗らせた感MAXの痛いお兄ちゃんが、意味不明なアドバイスを弟(プレイヤー)に与えているのである。・・・なんて素晴しいダメゲーなんだ。これまでのシリアスさなんて微塵も無い。世界観崩壊なんてレベルじゃない。例えるのなら、文章をマトモに読めない映画監督が製作する『ジャックと豆の木』。原作は挿絵を見ただけさ!!それでも映画が公開できたのは、俺が天才だからさ!!
もう、見ているだけでぞくぞくしますよ、このダメさに。

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最後の兄弟バトルなんて、笑いの最先端を走っている。
センスは兄貴が上だの、戦闘能力は弟が優秀だの、謎の優劣が画面上に文字として流れていく。兄弟の緊迫した首の絞め合いは、既にコントと化しており、最高にゲラゲラと笑えて仕方が無かった。FPSとしての出来は優秀なだけに、この数々のダメさは非常に高く評価できよう。
と、こんな出来だったので、ファンはとても怒った。確かに悲しみはしたが、この頃になるとF.E.A.R.の伝説さは薄れており、他ライバル作もてんこもり。今日、一体どれだけのFPSプレイヤーがF.E.A.R.を待ち望んでいるのか。殆どの人たちは既に立ち去り、もはや荒廃とした空しさだけが残っている。

それでも、ダメゲーとしての価値があった。
そのような価値は不要であったにしろ、私の心に強く残るFPSなのである。
これがダメゲーというものなのです。



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