World Guide to Beer シメイ・ホワイト

Chimay white10

第八回 【三色兄弟 私を殴るのはやめてくれないか?】

私はしょっちゅう口の中を切ってしまう。
朝起きたら口の中にカミソリでも入れたんじゃないかってぐらいに切れていたことがあった。
しかも治るのも遅いときている。
そしてその状態で食べてはいけないモノもよく知っている。
まずアイス 確実に死ねる
次に危険なのは果実系 特に柑橘類はバイオセーフティーレベル3以上の管理が必要
今回シメイ・ホワイトは最悪のコンデションで飲んだのであまり当てにならない記事になってしまうかもしれない

飲んでみよう
オレンジのような柑橘系の色合い
匂いもオレンジのような柑橘系
さっそく殺しにかかってますね ホワイトさん
味は苦い
ひたすらに苦く、酸味や甘味は薄い
これは通常のビールに用いられるホップよりも4倍量を使用しているからだそうだ
アルコール度数は8%だがあまり感じなかった
どっしりとしているのだが大変にクセが強いビールで飲み手を選びそうだ
私は好きな味ではなかった
傷口に大変染みる味で殴られたかのような痛さと格闘した故の感想なので本当に好きかどうかは再試飲が必要そうだ

Chimay white suika10
シメイシリーズの異端児ホワイト ただ一番気品のある印象があった

次回 『悪魔が作った有名人』

Call of Duty 4: Modern Warfare レビュー

resize0437.jpg

2007年に発売されたFPS
開発はInfinity Ward
PS3、Xbox360、PC版が発売されており本稿はPC版のレビューとなります。

2002年発売の「Medal of Honor Allied Assault」のMisson3は衝撃であった。
スティーブンスピルバーグが監督を務めた映画『プライベート・ライアン』のOPがプレイできたのだ。
ノルマンディー上陸作戦のワンシーンがゲームで出来ることは映画的演出とFPSの良いところがガッチリと噛み合い、臨場感を当時のプレイヤーに与えた。
この演出が皮切りとなり、WW2系FPSは映画らしい演出を求めだした。
Infinity WardはCOD、COD2と演出面を重視した作品を開発したのだが、市場にはWW2系FPSが溢れており目新しさは無く、「良作」止まりであった。
そこで現代戦に舞台を変えたCOD4はプライベート・ライアン演出に飽きていた多くのプレイヤーに再び映画的演出を提供したのだった。

【シングルプレイ】
Call of Duty 4: Modern Warfare(以下COD4)は2名の主人公でストーリーを進めていく。
1人目は特殊部隊SASのメンバーである"Soap"
2人目はアメリカ海兵隊員"Jackson"
Soapは精鋭部隊にいるのでCOD4内では隠密作戦を遂行し
Jacksonは敵、味方入り乱れる大規模作戦に参加することが多くなっている。
前作COD2でも複数主人公は存在したのだが、2人の主人公が共通の黒幕を追う様が過去作に比べ強く出ており、
プレイも主人公によって大きく変わるため飽きさせないような作りになっている。
ダメージの扱いはCoD2の自動回復方式を受け継いでおりヘルス値の表示は無い。
しかし最も変わったのは銃の性能である。
WW2の銃器に比べのもにならないほど命中率が上がったことにより、沢山の敵と同時に戦うのが楽になった。
またアイアンサイトを覗かなくともある程度の命中率はある印象を受けた。
多くのNPCが登場する一方で、AIに進化が感じられない。
戦闘中に棒立ちするAIがいるし、中には永遠と壁に向かって発砲する奴までいた。

resize0468.jpg
非常に優れた映画的演出ステージ スナイパーになったつもりでプレイさせる演出が緊張を与える

【スピーディ演出】
COD4のウリは過剰演出にあるといっていい。
まずプレイを中断するような長いカットシーンが無いためにプレイしていて嫌になることがない。
また2人の主人公を交互にプレイしていくのだが話しと話の繋ぎが上手く、連続してプレイしても疲れないようにスピーディなものへと変化した。
敵が数多く出る演出と銃性能が見事にかみ合っていて、映画的演出の中でも「ランボー」に近い無双が可能なのも成功しているように思えた。
銃弾が壁を貫通するアイデアも良い。
あちらこちらから銃撃されている戦場が醸しだされていて大ピンチ演出がより鮮明になった。
ただストーリーがB級なのはセンスが無い。
悪いわけでは無いのだが過剰演出をこれほど導入してまで観せたいストーリーなのか?と疑問を付けざる負えない。

【FPSとしては微妙】
素晴らしい演出が多く存在するCOD4だが純粋にFPSとしてみた場合、話が変わってくる。
銃が高性能なのは良いのだがサウンドが安っぽくなり、銃を撃っているイメージが薄まってしまった。
またMAPが演出重視した出来で、単純な撃ち合いに適した構造をしていない。
主人公が無双しすぎて攻略する際に戦略性が全くないのも問題だ。
どうにかなってしまう感が強く万人向けな作品に仕上がっているため、アクションの個性が欠如している。
FPSとしては難易度も低めに抑えられているのだが、理不尽な死に方が多発することがあり難易度設定が下手である。
よってクリアする喜びは感じられない作品になってしまっている。

マルチプレイも実装している。
プレイしていくたびに経験値が得られ、階級が上がる仕組みになっていてアンロック要素がある。
ただBFのようなかったるい階級上げではない。
すぐに階級が上がっていくため基本的な装備のアンロックには大して時間は掛からないようになっている。
COD4のマルチは新要素が多いのだが特に面白いと感じたのはPERKである。
プレイヤーはPARKと呼ばれる付加能力を3つ選べる。
例えば銃の反動を抑えるPERKだったりを選んでいけば戦いを有利に運びやすくなる。
(ただし幾つかのPERKには制限がある)
マルチにバランスは特に悪い感じはなく、強いて言えばスピード感がある大味な対戦バランス。

resize0480.jpg
全クリ後で出来るアーケードモードは中々に面白い 

【プレイする映画なのか、映画のようなFPSなのか】
結論から言えばCOD4は面白い作品だ。
見飽きた演出を多用すること無く、飽きさせないように上手く纏めた。
シングルもマルチも、そしてオマケも中々にユニークだし、何より派手なのが気持ちいい。
FPS部分の出来も目を瞑る事が出来る

でも

私はCOD4を絶賛することができない
絶賛したくない作品だ
私はFPSの本質は映画的演出ではなく、撃ち合いにあると考えている
撃ち合いを面白くするための1要素が映画的な演出なのである
主語が逆転してしまっているCOD4に賛成するということは
極論すれば「映画」を見ればいいだけの作品をわざわざゲームで出していることになる。
そういう極端なFPSが出ないことを祈っている。

85点

World Guide to Beer ピルスナー・ウルケル

Pilsner Urquell10

第六回 【征服の起源】

バイエルン公国は17世紀はじめに勃発した30年戦争で多大な利益を得た。
彼らは小麦ビールの生産を得意としており、戦争にかかった経費を全て賄ったばかりか、戦争におけるダメージも少なかった。
ドイツ北部が壊滅的なこともあり、南東部に位置したバイエルン公国はビール業界を牛耳った。
そしてついに下面発酵(ラガー)の開発に成功、ビール順政令によりビール大国の名を手にした。
当時、ラガービールを生産できる国(地域)はバイエルンだけであり、他国がおいそれと真似のできる技術ではなかった。
(技術的なこともそうなのだが、気候要因が大きかった)

チェコスロバキア ピルゼンの街
この地域はラガービールが生産するのには都合がよく、また小麦の質も大変に良かった。
そこでピルゼンはドイツ(バイエルン公国)からビール技師を雇い、新ビール作りを開始。
1842年、ビール界の征服者が誕生した。
世界に存在するビールの約七割がラガー
そのラガーの大半はピルスナータイプ、そう征服の始まりはピルスナー・ウルケルなのである。

飲んでみよう
まず大変にグラス映えするビールである。
泡はふかふかでシンプルながらコイツ、只者じゃないオーラを出している
味は炭酸を感じながらも、豊かな苦味が通っていくタイプでシンプルな美味しさを提供してくれる
非常に時代を感じさせながらも、清涼感あふれる存在感はストレートに『ビール』の意味を示してくれる旨さ
案外、苦味があるので私は好きな味だ。

Pilsner Urquell suika10
数年後ヨーロッパではガラス細工ブーム、そして冷蔵庫の誕生。
どれもピルスナー・ウルケルには追い風となった。

次回 『三色兄弟 クリスマス限定からの参戦』

World Guide to Beer デュベル

Duuel10.jpg

第五回 【鉛弾を持った悪魔】

美しい女性であった。
長く伸びた黒髪、まるでガラス細工のようなすらりとした体格からは多くの男性を惹きつけるのに、或いは魅了するのに十分な香りを持っていた。
モデルのような女性ではない。
モデルという言葉の始まりが彼女といっても間違いではなかった。
そこにあるのは”美”の結晶。
だた彼女は魔性であったことは多くの男性にとって不幸であった(あるいは幸せ?)
嘘泣きは神がかって上手く、モノのおねだりはそれ以上に…

ビールの世界にもそんな危険な代物がある。
デュベル・モルトガット社は最初、そのビールに「ビクトリービール」と命名したのだが、
これを試飲した近所の靴屋が

「このビールはまさに悪魔だ!!」

と叫んだためデュベル(悪魔)と改名した。
今やったら営業妨害で訴えられるぞ 靴屋!!

飲んでみよう
色は濃い黄色、蜂蜜のような色合いである。
オレンジ臭があり、香りは強い
あわ立ちしやすく、綺麗な白と黄色のコントラストは悪魔には見えない

味は甘味、酸味、苦味の総合合唱ですこしの狂いもないとんでもないバランスである。
喉越しはあまり無い
全体的にコクが強く、飲んだ後に鉛弾を貰ったかのようにガツンと胃に衝撃がある。
アルコール度数はビールにしては高く8.5%もあるが、それを感じさせぬ深みがあり、いくらでも飲めてしまう。

味だけで評価するのであればギネスより美味しいと感じた。(私は大のギネス党なのである)
しかしデュベルは複雑な味を出すために手間を掛けたビールで、温度差のある2種類の貯蔵庫で2ヶ月の発酵作業
それゆえ価格が高い
一概には言えないのだが、ギネス2本=デュベル1本が相場の値段である。
魔性の代物を手にするのには何にせよカネがかかる

Duuel suika10
悪魔を手に入れるには覚悟が必要だ 手に入れたのなら天国でしか飲めぬような味が待っている

次回 『征服の起源』

Company of Heroes レビュー

resize0414.jpg

2006年発売のWWIIリアルタイムストラテジーゲームCompany of Heroes
本稿はCompany of Heroes(以下COH)に追加シナリオの「Opposing Fronts」と「Tales of Valor」を導入したレビューとなります。
開発はRelic Entertainment

その昔FPSはPCゲーマー達の特権であった。
Doom,Quake,Half-Life… 
素晴らしい時代、まさにPCゲーマー達にとっての黄金期であった。
しかし次世代ゲーム機Xbox360やPS3が出ると状況は一転してしまった。
FPSはPCゲームという枠組みを超え、家庭用向きなタイトルが市場に溢れた。
もはやFPSは誰でもプレイ出来る、平等なタイトルとなっている。
PCゲームと家庭用機の差は縮まり、PCゲーマー達は特権を徐々に失い始めていた。
しかし彼らにとっての最後の牙城「RTS」はまだ当分に特権であるだろう。
理由はたくさんにある
まず入力デバイスの問題が大きい
コントローラーが持つボタン数ではRTS操作ができないことが多く、また最適な入力デバイスとは言えない
キーボードが持つ、簡単で、沢山入力でき、かつ早い にはRTSには必須だ
何より、家庭用ゲーマー達にとってRTSとは未知の領域
一見したら何が楽しいのかは判りづらいジャンルであるため興味を持たれにくい
それは販売するパブリッシャーとて理解しているので家庭用ゲーム機のRTSは(当分)販売されないと思ってよい。
(ただしごく少数ではあるが家庭用のRTSは存在する。有名なのはR.U.S.E.)
いつか特権を失うことがあるだろう
いつか誰もが平等にプレイ出来る日が来るときでさえ、名作の名が消えることは無い

【新たな指標】
アメリカ、イギリス、ドイツ国防軍、ドイツ機甲師団の4陣営が使用可能
まずはシングルプレイを観てみよう。
ゲームが始まるとプレイヤーはマップ上に存在する拠点を制圧していくことが最初の目的となる。
そこから、「町を死守せよ」や「敵拠点破壊」をこなしていく訳だ。
COHには3つの資源があり「マンパワー」、「弾薬」、「石油」は各拠点制圧時に時間入手制となっている。
つまり石油の拠点を手に入れてもいきなり得ることは出来ず、拠点が自陣営にあるかぎりは時間をかけて石油を得ることとなる。
また拠点を制圧したとしても自陣営本部への道のりが制圧されていなかった場合、資源を得ることはできない。
自陣営本部近くの拠点を制圧しながら敵を撃破していくわけだ。
COHは資源に関しては相当にシビアで、ユニットを大量生産しての物量作戦は実現しにくくなっている
またユニット自体の生産スピードが全体的に遅く、コストも高めな印象を受ける。
よってプレイヤーはどうしても「戦略」を練らなければ、勝つことができない。
シングルのボリュームはかなりある方で、やり込む人でも満足ができるのではないだろうか
RTSでここまでシングルを作り込むゲームは珍しい。

resize0396.jpg
ドイツ軍に追い込まれてしまったアメリカ軍 防衛戦を張り抵抗を試みる

【戦略を考えろ】
COHの戦略を考える上で悩ませるのがユニット性能である。
万能なユニットが存在しないため、部隊編成時には状況に応じた編成が必要だ。
AOE3等では所謂「鉄板ユニット」を生産すれば勝てるのだが、COHではユニット間における強弱がハッキリと別れており、
適材適所しないと上手く行かないことが多い。
戦略ゲームといっても過言ではないほどに考えて行動しなくてなはらない
各陣営で使える特色のある戦術は自由度が高く、自分なりの軍隊を作って配置させて戦闘、拠点制圧する様は上から大規模なFPSを見ているかのようである。
没入感を高めてくれる要因の1つがAIにあると思っている。
とにかくよくアクションを起こしてくれるので見ていて飽きが来ない。
このゲームでは撃ち合いになった際、障害物から射撃したかどうかで優劣が大きく変わるというRTS界隈では観られないアクション性がある。
壁に張り付いて撃ちあうモーションは素晴らしく臨場感があり、指揮意欲が削がれない。
ただユニットが狭いところに挟まって動けなくなったりするのは勘弁してもらいたい。

戦車ユニットが生産できるようになるとゲームの流れが一変する。
局所的な小競り合いから、戦車による電撃的な進行が可能となるのだ。
戦車は高額ユニットだが派手で強力
大規模な戦闘になるのでこれまでとは違ったゲーム展開になりやすいのだが、この戦車も万能でないところがCOHらしさがある。
resize0419.jpg
敵本部に前進するドイツ軍戦車パンター 勝利は目前だ

【作りこみすぎなゲーム】
恐らくCOH最大の特徴は各陣営のバランスにある。
良く練られたゲームバランスでマルチも楽しめるように作りこまれている。
ここまでバランスが良いのにはやはり「物量作戦」のしにくさやユニット性能によるところが大きい
使える陣営は4種類なのは寂しいがバランスを考えると妥当かもしれない。
またRTSにしてはグラフィックが綺麗である。
というよりやり過ぎな感もあり、プレイ出来る環境を考えた時にここまでグラフィックを綺麗にする理由はあったのだろうか?
特に細部が細かく書き込んだため下手なFPSより綺麗である。
サウンドも凝った仕様で爆発音から銃撃音まで手を抜いていない。
ただドイツ人が英語を話すのは違和感があった。
マップ上にあるオブジェクト破壊も驚いた。
ビルや塀が攻撃すると壊れてしまうのである。
RTSというよりRTS要素が強い映画ゲームとしても優秀だ。
しかしRelic Entertainmentは思うところがあったのか未だにパッチを出してくれている良会社である。
何から何まで豪華な仕様だ。

RTS初心者でも分かりやすいように操作系統は簡単ですぐに覚えられる。
チュートリアルもしっかりとあるので不安な方はそこから始めてみても良い。
COHは初心者でもとっつきやすい

【総評】
新しい事を多く導入しているにもかかわらず、やりづらさは感じさせない完成度を誇っている。
ただ、やり過ぎ感もあり、人によっては嫌悪を抱くかもしれない。
またミリタリーモノなので詳しくない人は魅力は下がってしまうのも事実だ。
ただ完成度は恐ろしいくらい高く、今プレイしても古さを感じさせないのは驚きだ。

COHはPCゲーマー達へ送る最良の”特権”である。 
99点
プロフィール

ばりー

Author:ばりー
PCゲームとビールを愛するおっさん
お気軽にコメントして下さい
なにかあれば返信します

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク
QRコード
QR