Red Orchestra 2:Heroes of Stalingrad ショートレビュー

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このバスも随分と長く走っているものだ。
私の座席は酷く汚れていて、バス自体も相当のオンボロだ。
後ろの方に目をやると、サングラスをかけた90年代のFPSヒーローとTシャツガトリング馬鹿野郎が酒盛りをしている。
横には凶悪な脱獄犯(ハゲ)がナイフを隠し持ち、バールを持った物理学者は無愛想。
運転手はオーグメンテーションされている。
ふと窓の景色を眺めると、安っぽい映画館を通り過ぎていく。私たちには関係の無い施設だ。
バスが久しぶりに停留所で止まり、タラップを上がってきた乗客は、これまた時代錯誤した連中だった。

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RO2はリアル系FPS最後の生き残りであり、そのクオリティーはバスに乗り込んだとしても、他の乗客が文句を言うことはないだろう。
マルチ対戦FPSの中でも大変に難しいデザインではあるが、その大きな理由は『即死』にある。
一般的なFPSとは違い、体力という概念はなく、撃たれたらオシマイなルールが横行し、否応なくテクニックとは関係の無い死、つまりは味方からの誤射や流れ弾で簡単に死亡する。
プレイヤーを有利にするような甘ったるいインジケーターや常時表示されるようなレーダー、誰でも解るような素晴らしいUIなんてリアル系にはない。
目の前で起きていること全てが、全てなのである。
この考えが行き着く所まで行くと、歩兵戦死シミュレーターとなるのである。
RO2は間違いなく、達してしまっている。

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リロード、小走り、匍匐、こんな当たり前の動作に死が付きまとう。
最前線は緊張感と絶望に満ち溢れ、1分だって居たくないような空気が見事に表現されている。
スコープ付きの狙撃銃だって、まともな射撃をするのは難しい位に、精密動作が要求されるのだ。
戦車の操縦なんて、マニア向けとしか思えない作り込みで、一体何を考えれば、『こんなにとっつき難くなる』のだろうか。FPSを気楽にプレイする時代に逆行した愚かなデザインだ。こんなゲームが収益を出せると考えたTripwire Interactiveは実に理解しがたく、そして愛せる会社だ。

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前作との違いは非常に多いが、最大の争点はレベルアンロック制にあるだろう。
特に武器レベルの開放は苦行で上級者有利なデザインだと感じられる一方で、この仕様によって多くのマニアが定着した事実もある。その後、レべリングは簡単になったため、あまり気にするような事ではなくなった。
私見だが、兵科レベル、武器レベルは普通にプレイしていれば上がるし、より多くのポイントを得ようと考えると、絶対にキャンプは出来ない仕様だ。リアル系ではキャンパー問題が付き物だが、ポイントによる抑制からしずらい印象が強い。勿論、これは好意的に眺めた場合の話で、批判的に言うのであれば、「リアル系にアンロック要素を持ってくるなんてクソにも程がある」

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RO2はリリース直後と現在とでは大きく評価が異なる点も述べよう。
最初期はバグが大変に多く、まともにプレイするには忍耐力が必要だった。強制終了もFallout3並に起こっていた。
何度も何度もアップデートを繰り返していくうちに、ようやく望んだモノが出来上がったのである。
通常、こんなマイナーゲームを長期に渡り手厚く保護したタイトルは、私の知るがきりCoHとRO2ぐらいなものだ。
もう少し褒めさせてもらうと、RO2には比較対象が存在しない点も大きい。
大人数FPSで有名なBFと比べることはデザイン上無理だし、対戦FPSで有名なCSとも違う、Armaシリーズは思想は近いかもしれないが、これまたプレイ感覚は大きく異なる。
似たようなタイトルが氾濫する中、『ライバル不在』というフレーズは大変な価値がある。

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通行人から見れば、随分と汚いバスかもしれない。
読者の皆さんの中には、「RO2がお気に入りだからって丁寧に扱い過ぎなのではないか?」と思う方がいるだろう。
確かに他タイトルと比べて、手厚い記事が多い。
しかし、PCゲームを愛する私が、彼らを乗車拒否には出来ない。
RO2は、正にPCゲームらしいPCゲームなのだ。




雑記

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アイギス「多趣味であります」

Wheatley「趣味はひとつだけあれば十分だ」


私にとって『午後のPCゲーム』とは、脳内にナイルのように及ぶ知的好奇心の中から、2つのトピックスを選んだ場所でしかない。よって明日から、植物のことやマッスルカー、ラケットを使用する球技、80年代のロック、微分積分、究極の疑問の答えが42である理由、或いは世界一不味いカレーの記事を書いたとしても全く自然な事だ。
興味とは知識の集合体であり、広がりを持とうと思うのなら、どこまでも繋がるレールのようなモノだと信じている。
よく友人に「~って面白いのかな?」と相談をされるが、大抵に私の知らないことなので解答は決まって、
「さぁ?やりたいのなら解決法は1つしかないと思うけど」と返答するしかない。
それだけ言うと大変に無責任なので、私も彼と一緒になってサーフィンをした。
結局、相談者はサーフィンを誰かに『推して貰いたかった』だけなのだ、私は推しただけ。
皆、意味を求めすぎている。



私の友人はいつもいつも同じような言葉を言う、宇宙が滅んだ後でさえ同じ質問をする可能性が高い。
「ばりーはタバコを吸わないのか?」
Noと答えても信じてくれないし、どういうわけか私がヘビースモーカーと本気で信じている友人もいるもんだから困ってしまう。何が、どうして、どのようになったら私がヘビースモーカーなのだろうか?
スコッチを飲む人間全てがタバコ好きとは限らないし、黒ビールの偏見愛好者も、そうだ。それとも私のような『いかにもタバコを吸っていそうな雰囲気』だとヘビースモーカーになるのか?
しかし、こういった時の最高のタバコ断わり方を知っている。
「実は禁煙1ヶ月目でね」
これで断れなかったことが無い、そして誰もが信じてくれる。
そしてこの言葉は嘘ではない、なぜなら私は期間限定で喫煙者だったのだから。



学生時代、研究室に完璧超人の先輩がいた。
何をやらせてもパーフェクト、人柄もよく、その喋りは現代のバートランド・ラッセル並の濃さだ。
最高にクールなカッコよい男だが、どうしようもないヘビースモーカーで、1時間に一回は喫煙所にいた。
彼の研究机は酷く荒れていて、ノートは炸裂して100年以上経過、PCはいつもフリーズ、キーボードのスペースキーが付いていた日が無かったくらいに破壊され、引き出しは物が詰まりすぎていて開かない。恐らく一生開かない。
カップラーメン容器であったであろう物体は、コーラ缶と融合し、それらはビニール袋の中で恐縮され、中でどのようになっているのか解らない。そこに原子があるかどうかは観測位置によるって?ハハハっそんな空気だ。
そのような中でも愛用のジッポライターとマルボロだけは所定の位置にちょこんと整頓されていた。
ある日、ついに禁煙を決めた先輩は半ば狂乱状態で、タバコ用品を私に押し付けた。
まるで世界が終わるかのような顔、いや世界が終わった後のような顔をして、ヨロヨロしながらの決断だった。



受け取ったマルボロは1箱を除き、全て人にあげた。
私に残されたのは、主を失ったジッポとマルボロ1箱だけ、なにがそんなに彼を魅了してのか気になった私はタバコを吸うことにした。
毎朝、朝6時に起きて1本吸うと何かが解りかけた。
まるで時計の秒針が進むのに、時間が停止しているかのような矛盾が得られた。
その1本で何かが変わることは無かったが、何故か1本吸うために早起きする自分がいて、そして矛盾時間を楽しみにするようになった。丁度、その頃になるとタバコ箱は空っぽ。結局、私は矛盾を長く続けることは出来なかった。
青空の広がる灰色世界は、もう私の世界ではなかったのだ。



休日、友人と歩いていると、ふと喫煙所でタバコを吸っている大学生が目に入った。
「土曜の授業はダリー」と言いながら、急いで『ゆっくりと』美味しそうな会話をしている。
足を止めてニコニコと見ていると、怒った友人が私を急かした。
「おい、あの店は早く行かないと列が出来るんだよ!!」
そう、確かにそうだ。私はタバコを吸わないのに喫煙所を眺める理由なんて1つもない。
私は喫煙中なのだから、ね。

Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad 無料配布

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Red Orchestra 2: Heroes of Stalingradが24時間限定(日本時間4月25日午前2時)でSteam上にて無料配布されている。
一度、Steam上で登録すれば、永久にプレイ可能。

皆さん、このゲームは当ブログ一押しのFPSです。
『中立な』私ですらお勧めするくらいに面白いゲームなんですよ。
普段、BFをプレイする人にもお勧めできる大人数FPS,
普段、難しいFPS(Rainbow Six等)をプレイする人にもお勧めのリアル系!!
普段、CoDをプレイする人にも… … …まぁ、プレイすればわかります。

steamストア

Rising Storm 謎の大型アップデート

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8.5GBものヤケクソアップデートにより、新MAPが追加されたRising Storm。
しかも『Rising Storm Game of the Year Edition』も発売するなど、マイナーゲーマーを見捨てない素晴らしさ。
大作FPSがオワコンする中、FPS史において一回も最盛期が無かったリアル系に日が当たるとは…
というわけで、早速、新MAPをプレイする。

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元の出来が良いので、想定内の面白さを提供している。
ルールはBFのようなコンクエストも加わる。
多くのプレイヤーが新MAPを理解していないので、バンザイアタックで謎の接近戦を敢行する。
前から思っていたけど、このゲームのプレイヤーは無駄に訓練されている。

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Red Orchestra 2では念願のハーフトラックが追加され、クソ広い新MAPで爆走している。
BF4より面白い、間違いない。

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この野郎!!
ドイツ軍のハーフトラックならT-34なんて怖くないんだよ!!ハーフトラック最強!!
(この後、荷台に乗っていたエンジニアがT34を爆破しました)

Saints Row: The Third 笑ってプレイに集中できない

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家庭用で既にプレイをしていたが、PC版を購入して気楽に進めているSaints Row: The Third。
キャラクターメイクを頑張ってみたら、某ハゲに似た顔になった。
ここから壮絶に厳しい(笑ってプレイに集中できない)プレイが続いている。

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自分で作っておいて何だが、もの凄く似ているため世界観に合わない面白さがある。
当たり屋をして姑息に金を稼いだり、トラに引っかかれたり、ダンスを踊ったりと、一流の殺し屋に見えない。
ダイアナさんに怒られちゃう。

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ノリノリすぎるハゲ。
ダメだ、笑ってしまう。
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ばりー

Author:ばりー
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