The Night That Speaks ショートレビュー

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私も様々なタイトルをプレイしてきた。ある者は工具でモンスターに立ち向かい、ある者はバールとか使って、ガトリングで数千の敵に立ち向かったおっさん、勇敢さと知恵と経験、どの主人公達も困難に道具を用いて打開をしてきた。ただ、中指を立てて幽霊をフルボッコする主人公は未だかつていなかった。The Night That Speaksのプレイヤーは地下墓地に特攻し、神聖なハンドポーズをすることで幽霊を浄化させていく。アナーキーすぎるわ!!

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製作者Adam Gryuによれば約4日で完成させたという。ただ、それを感じさせないホラーFPS作品で、現状でも十分に遊ぶことが出来る。まるでゲームボーイのような色調は、最初は戸惑うものの、慣れれば味としては悪くない。やや動きがぎこちない感じはあるのだが、音響センスが抜群に素晴しく、幽霊が近くにいると不気味な音がプレイヤーの心拍数を上げる。プレイヤーは幽霊を撃退するために、神聖なハンドポーズにて対処をする。真剣に恐ろしい音楽と、あまりにふざけた攻撃方法の2つが、異質すぎて記事に困ってしまう。何がしたいのか理解できないが、だからそこ素晴しい。

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色々とアナーキーというか、クレイジーというか…ともかく、MAPが変に入り組んでいる中を、中指をおっ立てて進んでいくプレイは不思議な感覚である。ある種のPCゲームにしか存在し得ない『ああ…とんでもねぇアイデアをゲーム化しちゃう人っているんだなぁ』と感慨に耽ってしまった。どうやら、本作品を商業ベースに乗せて販売する気は無いらしく、誰でも無料でDLする事が出来る。これからの新FPS時代は、アサルトライフルなんかよりも神聖なハンドポーズによる激しい戦闘(?)が流行するかもしれない。まぁ、そんなコピーゲームが出たら、私も神聖なハンドポーズをするけど。


Adam Gryu氏のページからThe Night That Speaksを選んでDLする事が可能。

CoH再評価 その13

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昔、何かの本でアメリカ在住のミリオタおじさんが、M3ハーフトラックをレストアし、街中で乗回しているという文章を読んだ記憶がある。海外の連中は、趣味は全力で金を投入し、人生を賭けている感が凄まじい。実際に、こんな車体のデカイ装甲車モドキが走っていたら、日本だと即通報モノである。というか、キャタピラで道路を走行するのは法律で禁止されているはずだが、アメリカだとOKなのだろうか?アメリカはやりたい放題すぎる。

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M3ハーフトラックを自軍の防衛用として各道路に配置。攻めはM4シャーマンとB.A.Rライフルマン部隊で何とかする。後半戦が戦車だらけになるので、中盤からATも生産開始すると良いだろう。最終ミッションのコツは、自軍近くの橋を徹底的に守り固めること。ここを放置すると、ドイツ軍の歩兵がやって来て、HQが荒らされてしまう。この橋を守りつつ、各道路が交差するようなポイントに狙撃兵を配置する事で、ある程度の安全は保たれる。MAPが広いので、最前線ばかりに視点が狭まってしまうと、全体の状況が分らなくなる。

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愛しのハーフトラックちゃんは、後半の戦車戦には不向き。仲間の部隊を援助する事で、勝手に戦闘に参加したり、修理をしてくれたりする。AIの操作が不安定なので、意味の無い場所を必死に防衛していたり、無謀な特攻をしたりとよく分らない行動が多い。基本は放置で良く、勝手に行動させておこう。自HQでたむろしてくれるエンジニアはとても戦力になるので、こいつらだけは期待しても良い。

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さて、長きに渡ったCoH記事ですが、それも今回で終わりです。当初の目的であった『私が過去に掲載したCoHレビューの99点は正しかったか』という点ですが、やはり私は正しかった。なぜなら私は決して間違えないから!!Hahahahaha。




私の中で『つまらないゲーム』というのは、よっぽどでないと存在しないため、殆どのゲームはそれなりに高い評価になると思います。レビュアーの中には『自分の中での楽しみ方が狭いために』低い評価しか出来ない、或いは着眼点の総数が少ない、ために損しているような方がいるように思えて仕方がありません。例えば、チ○コ・シュミレーターことShower With Your Dad Simulator 2015ですが、このゲームの楽しみ方は、その無法地帯っぷりにあります。だって、チ○コまるだしのおっさんを撃墜したり、シャワールームではしゃぐ子供を操作したりと、前例がない程に狂っています。これをダメなゲームだと思うのは各人の自由ですが、出来ることなら自分なりに楽しみ方の幅を持つべきです。(このゲームを開発した人たちはまともじゃない!!と笑えるのです)楽しみ方の幅 - プレイ・レンジはゲームだけで得られるものではなく、それこそ筆者の性格が、生き方が、教養が、モロに出ますから、私も偉そうな発言は出来ません。ゲーム自体が真につまらないのか、それともレビュアーの思考・嗜好・試行が腐っているのかを判断するのは、結局のところ読者であり、我々は(自慢にゲームをレビューする人)は信じてもらうほかありません。私はCoHを面白いゲームだと判断しましたが、何せ私自身が古いゲームが好きな体質なのでアテにならないこともあると思います。このコラムを通じて、私自身のレビューに対する性質が多少なり再認識できたのは意外なことでした。やや読者置いてけぼり感があったかもしれませんが、たまにはこういう過去にプレイしたタイトルを紹介するのも良いですね。

ああ、それと私の文章は5割はジョークなので、信用するのは危険です。だから貴方の気に入らない発言(例えばCoDはクs…)があったとしても思い悩む必要性はありません。己が主人が自身であればこそ、何が楽しいのか、下らないのかを判断できるのですから。

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しかし、この時代のPCゲームは難しい。次に記事にするタイトルは楽にクリアできるヤツを選ぼう。

CoH再評価 その12

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エイブル中隊に甚大な被害を与えたドイツ戦車長・シュルツを葬るため、M26パーシングが出撃する。アメリカ軍が誇る重量級の戦車で、星条旗版ティーガーと言いたいところだが、実際に撃ち合うと負ける。史実でも、実戦投入が遅れに遅れ、たった20輌しか戦闘に参加できなかった。勝利に貢献が出来なかった要らない子パーシングちゃん、CoHでも重荷。

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戦車MAPと思いきや、対戦車装備をしたドイツ軍が多数いる。ここまで来れたプレイヤーにとっては、歩兵戦闘は得意なはずなので、一気に攻撃を仕掛けて、各資源を確保しよう。戦車が大食いユニットなので、石油はとても大切。出来ることなら、歩兵はアップグレードでB.A.Rを装備させて、戦車の後を守ってあげた方が良い。戦車と歩兵を1つのグループに纏めてあげるのがコツ。

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ティーガー・エースとの最後の戦い。ここまでの経緯は別視点から他DLCで描かれているのが熱い。さて、熱い展開があるタイトルは高評価を与えたくなります。例えば、Battlestations:Pacificでは大日本帝国海軍が、何故かハワイへ進軍を開始。大和を中心にした大規模編成に、アメリカ太平洋艦隊が迫る。ラストは大和 vs アイオワという巨大戦艦対決になる。プレイをすれば解るが、BGMや各シーンの盛り上げどころが大変に素晴しいゲームで、マイナーで終わらせるには惜しいものがある。CoHは次回で最終ミッションだが、盛り上がり的には今回のティーガー・エース狩りが最高潮である。終わりよければ全てよし、という言葉があるように、終盤の展開がダラダラしない事が高評価タイトルの条件のような気がします。CoHのアメリカ軍編は、ラストがちょっと長すぎて微妙な気がします。詳細は後日掲載するにしても、全体から眺めれば十分に内容が濃いので許せるが。

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撃破された伝説のティーガー。別視点からプレイしていると、双方に想う事が出てくる。

錫と小鬼 -栄枯盛衰の金属(前編)-

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萃香「管理人から金属のコップを貰ったよ!!」
紅莉栖「あら、良かったわねぇ…って錫で出来ているタンブラーじゃない。」
萃香「鈴?」
紅莉栖「錫(Sn)という金属のこと。今では日常で見かけることは少ないの。」

我々の種族は、大変に金属に依存した文明社会を築いています。鉄(Fe)の重要性について語れることは山ほどありますし、銀(Ag)や金(Au)の美しさに心を奪われた方も多いでしょう。しかし、これらの関心は数百年前から熱心に研究されてきた事ではなく、数千年前から我々の祖先は熱心だったのです。さて、今回のビール雑談は、ビールとも深い関係にある…いえ、実は全く関係の無い錫に関して記事を書きます。まぁ、何時ものことですね。本題である錫(Sn)について、皆さんはどの程度の知識がありますでしょうか?恐らく全く聞いた事がないという方はいないと思いますが、良く分らない金属と言うのが大半でしょう。ところが、人類史の初期において錫は大変に重要な位置にいた金属の1つで、この金属に注目しなければ我々はもう少しだけ長く石器時代に付き合わねばならなかった可能性があるのです。なぜならば錫こそが、石器時代を終わらせた要因の1つなのですから。



銅(Cu)は古代の人達にとって、数少なき加工可能な金属でした。そこらへんにありましたし、何より柔らかい特性のおかげで、何でも銅で作ることが出来ました。ところが、銅はあまりにも柔らかすぎる点が弱点でもあります。しかし、銅の特性の2つ目、錫(Sn)と混ぜ合わせると適度な硬さになる事を知りました。これを青銅と呼びます。私の予想ですが、最初に青銅を狙って作ったのではなく、自然に出来上がっていた青銅を得ていたものと思います。青銅は素晴しい性能を誇りました。石器時代は青銅時代へと移り、次なる鉄器時代の土台ともなったと言えます。この頃から表舞台に出てきた錫は、以降においても歴史によく登場をします。私は歴史に疎いのであまり詳しいことは知りませんが、日本では1200~1300年に中国から錫の技術が伝来したらしく、主に貴族用の酒器や茶器に用いられていたようです。それから時代が流れると、庶民の間でも錫製品が見かけるようになりました。最も有名な錫の出番は青銅ですが、むしろ近代では錫をめっきした銅であるブリキや亜鉛を同じく鋼板に被覆したトタンの方が有名かもしれません。



錫を単体で眺めると、この金属がいかに優秀であるかが理解できます。まず美しい - 銀色に光り輝く外見!!ああ、なんと素晴しいのでしょう。銀と比較しても安価ですし、何より加工しやすい。さらに人体に無害ときています。だからこそ、こんなにも長い期間、人類は錫を頼ってきたのです。大昔の人達にとって、鉄、銅、錫は重要な金属だったのです。今でも、この3金属は重要なのですが、どちらかと言えば錫はあまり見かけなくなってきています。いえいえ、探せば錫の食器は見つかるのですが、日常的に見かけることは少なくなりました。見つけたとしても、恐らくはアンチモン(Sb)との合金であるピューターが殆どで、紅莉栖の言うように純度の高い錫は駆逐されてしまったと見て良いでしょう。さて、ここまでは誰に聞いても教えてくれる事柄です。実際、この記事の殆どのソースがWikipediaで調べましたし。ですから、ここからが重要なトピックスです。

『何故、錫は見かけなくなったのか?』

様々な理由が考えられます。最初に考えられる要因は、近代において合金技術が進んだことで、錫に拘らずとも良くなったことです。ステンレス合金だとかジュラルミン、マグネシウム合金等が実社会において次々と表舞台に出てきました。こうした合金に錫の特性が敵うはずもありません。更に高分子化合物の研究・応用が進みプラスチック容器が大量に社会に溢れるようになったことも拍車をかけました。錫で作成されたコップは重量があります。私の所有している高い純度の錫製タンブラーは250g近くあります。プラスチックのコップほど軽くないのです。食器で重いというのは致命的すぎる弱点と言って良く、だんだんと優れた技術が表れると共に錫は行き場所を失っていったのです。

そして、最大のライバルが登場します。その金属の生産方法が確立され、そして大量生産された日。錫は人類の相棒から転がり落ちることになったのです。

(後編)

World Guide to Beer ストーク・ダーク

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第74回 【とある店員のミステイク】

ニュージーランドのビール銘柄であるストークであるが、日本のビール愛好家からすれば(大変に申し上げにくいが)知名度は激低である。私の行っているビール専門店では、ドイツ、イギリス、アメリカの銘柄は手厚いのだが、それ以外の国は品揃えが悪い。考えても見れば、商売をする以上、店はある程度の『ビール有名国』を全面に押し出して商売をしないと宣伝にならない。仮に明日から店入り口の看板に『本日 カーボヴェルデ共和国のビールをセール中!!』と掲げられていたのなら…大抵のお客さんは首を傾げる。そもそも、カーボヴェルデ共和国が何処にあるのかも良く分らないし、何をしている国なのかピンと来ないのではないだろうか。それに比べればビール先進国(ドイツ、イギリス、アメリカ、ベルギー、チェコ)は何かしらのイメージを掴む事が出来ます。不正自動車、故障自動小銃、麻薬、言語戦争、難民問題。ビールマイナー国ニュージーランドのビールについて詳しくないのは、私だけではありますまい。店員側だって、先の大国は色々と知っていても、ニュージーランドまで押さえている人は少ない。てっきりストーク・シリーズはゴールドとアンバーだと思い込んでいた私にも非があるが、店員が何故かダークまで調達してきたため、断るに断れず購入してしまったのが今回の銘柄となる。まぁ、毎回に黒ビール関連を購入している客がいたら、ダークまで揃えるのは自然なことか…って、今思えば、店員側のミステイクじゃなくて戦略だったのかも。

恐らくストーク・シリーズ最後になるダーク。ともかく呑んで評価するしかない。

ストーク・シリーズ全般に言えることだが、ただひたすらにナチュラルなビールである。スタイルはスタウトと言うことで比較対象となるのは、スタウト王者のギネス。ところが、ストークスの方は、自己主張をしないタイプの優しいスタウトなので比較する事が間違っているような気がしてならない。スタウト系はモノにもよるが、味はキツく苦さMAXが多い中、ふんわりと漂うダークは何とも不思議な存在だ。最初は好きなビールではなかったが、呑み終える頃には気に入った銘柄である。ということで、私の手元に1本のストックが常にある、ちょっとしたお気に入りとなった。

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スタウト呑み飽きた方なら所有必須。

…注文しているビールが輸送の問題から遅れており、次回掲載は未定となります。



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