Thunder Wolves ショートレビュー

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かつて戦場において最強兵器と恐れられた戦闘ヘリが、今や軍隊のお荷物になりつつあるとの報告がある。最強攻撃ヘリと名高いAH-64D アパッチは一機で戦闘機並みの運用費用が掛かる金食い虫だ。2000年以降になると、携帯地対空ミサイルが高性能化したため、自慢の重装備を活かす場面も限られるようになっていった。先のイラク戦争でも戦闘ヘリの高い損失率が問題となり、時代錯誤さがついに表面化してきたのである。対空レーダーと対空ミサイルの連動がヘリを脅かす。追い打ちをかけるのは、無人偵察機やドローンなどの新型・小型飛行兵器たちの登場だ。もはや戦闘ヘリは軍隊の窓際族になりかけているのだ。

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戦闘ヘリが大暴れをする!!
強力な機関砲に、3種の無限ミサイルが大地を焼け野原に変えるのだ。戦闘ヘリ部隊に与えられた作戦は、包囲された仲間の救助作戦から核弾頭を積載した列車の追跡、地上部隊の護衛、良く分からないがAll destroy!!とシチュエーションが幅広いようで、実は破壊活動しかしていない有様だ。難しい事は考えずに出撃して、ミサイルを地上に撃ちまくっていればクリアができるゲームとなっている。操作性はカジュアルで、バンバンと敵を撃破していくスピード感は、アーケードゲーム寄りである。このお気楽デストロイは、序盤から終盤まで一貫して作り込まれており、かなり激しい戦闘シーンにも関わらず、自ヘリが異様に強力なのが大きくデザインに影響をしている。

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ミサイルは時間回復で、中々に攻略性がある。戦闘ヘリによって扱えるミサイルの種類は変わるが、基本的に3種類のミサイル全てを使いこなす必要がある。例えば、ロックオン可能なミサイルは対空に使えるが、これだけで戦うとなると、敵を捌くのは難しいだろう。敵軍は非常に数が多く、常時対空レーダーが稼働しているような中心部に特攻をする作戦しかない。ロックオンをする時間はあまりなく、単純な直進ミサイルで大地を掃除したり、固有のミサイルで形勢逆転を狙ったりと、攻撃の手を休めてはいけないのである。そうしていくと、最初に使用して空っぽになったミサイルはゲージ満タンになっているので、引き続き面制圧が出来るのだ。自ヘリの体力も多く、短時間で時間回復をするため、攻撃を食らいつつ攻撃をしかけても何とかなる。というか、常に攻撃を食らっていたが問題はなかった。

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凄まじいチープさである。
グラフィックスは16世紀の絵本並みのカビ臭さで、自分・敵共に攻撃のあたり判定が雑すぎる。特にミサイルは完全に避けたはずなのに命中していたり、逆に自分の放ったミサイルが変なあたり判定で敵を撃墜していたりと、カオスそのものである。ただし、敵の対空火力がアホみたいに弾幕を張っているので、雑なゲーム部分に助けられたことはメリットなのかもしれない。明らかにダメなのは、プレイ中に無理やりレールシューターを入れ込む場面の多さで、これが面白さに繋がっていない。強力な戦闘ヘリで、敵の猛攻撃を搔い潜り、ミサイルを空中で避けて、そして一気にミサイル連発で建物・戦車・兵士を吹き飛ばすのが最高なのに、突然にチマチマしはじめる・・・悲しいってもんじゃない。

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私は非常にThunder Wolvesを気に入っている。B級テイスト全開ながらも、爽快感重視で作品に魂がある。確かにレールシューターは尺稼ぎ的なセコさがあるが、それ以外のハチャメチャ加減が天井知らずなのだ。
潜水艦を撃沈せよ!!OK,Brother!!戦艦を撃沈せよ!!All right,Brother!!ミサイル基地を破壊せよ!!Certainly,Brother!!薬をキメているとしか思えない超ハイテンションな無線。頭の悪い作戦を平然とこなしてヒャッハーするパイロット。それがミサイル撃ちまくりアーケードシューターと見事に調和していて、プレイする此方側も微笑んでしまう。多くの目標物を豪快に、かつ雑に破壊していくのでストレス発散にも効果的だ。クリア時間は3時間程度だが、これ以上長いとダルイ。絶妙なプレイ時間であり、スピード感を楽しんだまま終われるタイトルと言えよう。

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対空砲火が何だ、対空ミサイルが何だ。
此方は最強の戦闘ヘリ部隊だ。退屈を窓際に追いやり、ストレスを撃墜するThunder Wolvesは、雑ながらも心底楽しめる摩訶不思議なゲームに仕上がっている。

World Guide to Beer Modern Times red rye

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第86回 【技術革新3】

石油から様々な製品が作られるが、中でも繊維製品の開発を熱心に行っていたのがデュポン社だった。後にナイロンの開発で有名になり、次々と合成樹脂や合成繊維で大儲けをした巨大企業である。この分野では世界最大の企業であり、新製品の開発も巨額だ。ステファニー・クウォレクは優秀な科学者であったものの、女性差別のために社内では疎まれる存在だった。彼女はポリアミドを研究中に偶然にも『いつもと違う失敗作』を造った。奇妙な液体に関心を持った彼女は、それを上司に報告をしたが無視された。また報告をしたが無視された、また報告を・・・クウォレクの熱心な説得に根負けした上司は、その奇妙な液体の研究を許した。すると、これまでにはない奇妙さが次々と発見されていったのだ。この奇妙な液体から作られた繊維は、異常なほど頑丈で、調べてみると鋼鉄の5倍も強靭なことが判明したのである。クウォレクはこの研究を続けて、特許を取得した。その特許はデュポンが買い取り、それ相応の昇進・給料を彼女は手にすることとなった。それ以降、製品化された特殊繊維はケブラーと呼ばれている。ケブラー繊維は、曲がりにくかったため通常の繊維製品に用いられることはまずない。またケブラーは特性上、強い力が加わると、その衝撃で延びる。これらの特性は防弾チョッキにうってつけだった。しかし、肝心の軍隊はケブラーにあまり関心を抱かなかった。銃弾を止める繊維に疑問があったらしく、ケブラー防弾チョッキの採用は見送られた。ところが、ベトナム戦争が終わると、すぐにケブラー繊維の重要性に気が付き、打って変わって膨大な予算が投入されることとなった。それまでの防弾チョッキは金属板を用いた古式のモノであったが、ケブラーなら大幅に軽量化することが可能だ。また鋼鉄以上の強度を持つケーブルが開発可能となったことによる恩恵はとても大きい。特に建築関係ではケブラー繊維が必要不可欠で大活躍をしている。

女性科学者クウォレクが赤色が好きだったかどうかは不明だが、情熱研究家という事で赤色ビールを紹介する。今回はIPAに属するジャンルであるため、味はかなりきつそうだ。

飲んでみよう。
IPAらしくホップが強いため、飲めない人も出てくるラインだ。柑橘系の、特にグレープフルーツのような香りが鼻を刺激し、飲みごたえがある。とにかくホップ味を全面に押し出している。ライ麦らしさは少しあるのだが、それよりホップの方が強く、どこまで行ってもIPAの直線をひた走る。ある意味、予想通りな味なのだが、強烈にきついというわけではなく、どこか優しい。奇妙さはないのだが、堅実に強い土台を感じるビールだった。

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強いビールが好きな方にお勧めです。

次回『技術革新4』

Van Helsing: Final Cut その3

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私のハクスラ・ポリシー
①1stキャラは脳筋にする。
②脳筋に回復魔法?要らないよ!!
③本命はネクロマンサー、それ以外のキャラは捨てor倉庫
④装備漁りは2週目から。1週目は何もかもが捨て。
⑤品質によっては、ゲーム自体を開幕10分で捨てる

・・・ハクスラやっている人ほど、④は重要です。スキル周りから装備、クエスト関係から捨て - つまり流れを掴むための周回と割り切って攻略をしていくわけです。しかし、私はこの1週目の『捨てキャラ』によるいい加減な攻略が好きでして。③ネクロマンサー職は、基本的にどのタイトルも操作が難しく、一週目で流すようなデザインではない事が多い。⑤は雑食ゲーマーなら基本だ。

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ハクスラって良く分からないよー
という人は、ひとまずGrim Dawnをプレイしてみてください。当ブログでも沢山に紹介・攻略していますので大凡の概要が解ると思います。問題は、Grim Dawn以外のハクスラを探している方に何がお勧めできるかという点。私はVictor Vran ARPGあたりを推したいのですが、あれはアクション要素強めなので好みが出てしまいます。最近だとBook of Demonsが気になっているのですが、どうなんでしょうかねぇ。あまり手を広げるのもアレなので、標準的なVan Helsingで私の株を上げるわけです。

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ボスです。4体もいます。全員、ゴミなので殴り倒します。
そろそろスキル関連を見直したいところだが、オリジナル版と育成要素が変わり過ぎて困惑気味である。範囲攻撃類を充実させないと面倒なゲームなので、単発攻撃脳筋には厳しい展開である。ひとまず固めに育成しておけば、殴り耐性があるので何とかなるはず。

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どんどんとレベルが上がる。
装備アイテムもどんどん売る。
つまり、ヴァンは売りゲー。

IS Defense ショートレビュー

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ヨーロッパに押し寄せるISISの軍勢。
取り残された固定銃座。
引くことは出来ない。
感動的な結末は得られない 。
何もかもが固定された、孤立した、そして無慈悲な戦場で人知れず英雄となった兵士の活躍である。

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大量に押し寄せてくるテロリスト集団をマシンガンとロケットランチャー、そして支援ユニットを活用して撃退するゲームである。固定銃座ゆえに主人公は動くことができず、ただひたすらにバリバリ撃つだけだ。最初のうちは銃座も弱く、2分ほどしか生き残れない。とにかく敵の物量が半端ではなく、四方八方からの総攻撃で絶命をする。敵を倒すと経験値が得られ、一定以上溜まればスキルポイントを獲得できる。ここからが、凄まじいインフレ・バレットタイムだ。銃弾が爆発すのは当たり前、無限弾倉に体力回復、強力な支援ユニットの超強化などなど、テロリストを無慈悲に攻撃するアビリティが満載だ。こうなってくると、10分生存は簡単で、終いには30分生存して飽きて自殺する行為に走る。

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クリアまで約3時間程度のバリューゲームだが、快感があるので6時間くらいまでなら付き合える。銃を撃っている感覚は抜群で、ワーワー、バリバリしている戦場環境音は素晴らしいものだ。ただ、言ってしまえば固定機関銃で撃つだけのシンプル・シューターなので人によっては10分も持たずに捨て去られる運命にある。『こういうゲーム』をどのように扱うのかは難しいところだが、底が浅いなりの完成度・・・というかシンプルなデザインに徹底してくれたシューターとしては高品質だと感じる。高評価が下せる50点ゲームと言えば分かりやすいだろうか。

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自爆テロ、航空爆撃、ロケラン乱射と爆発要素が多めなため、何が何だか分からない状態になることがあった。爆発大好きな私としては嬉しいのだが、視認性の問題からゲーム攻略に支障が出ることも。また空爆で敵を一掃すると、その倒した敵でゲージが溜まるため凶悪なコンボが成立をする。支援物資投下も強く、この2つと攻撃ヘリ召喚で楽に10分間の生存が出来る。こうなってしまうと、プレイヤー銃座の存在感が薄くなってしまい、考えれば考えるほど虚しいゲームになってしまうだろう。ただし、それは真面目にゲームと向き合った場合の話だ。銃を無限に撃ちたい、という願望しかないPCゲーマーには細かな要素など不要。ひたすら撃ちまくれ!!

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ババババババババ
またISだ!!

ババババババババ
ISの増援だ!!

ボーンボーンボーン
またISだ!!

これを繰り返すことに興奮を覚えるPCゲーマーはマストバイ。
それ以外のゲーマーは通り過ぎた方が無難だ。


Van Helsing: Final Cut その2

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ボス案山子は殴り倒せ。
口悪美女幽霊カタリナさん、割と真面目な暴力屋ヴァンヘルシングの二人旅が本格的に始まります。一作目に関しては既プレイですので、ほぼ詰まることはありません。と、言いたいところですがFinal Cutになって大幅に仕様が変更となっていてビックリしています。まずクラス制になったことが大きい。オリジナルはスキルで接近・遠距離キャラに仕上げられましたが、今回は違っています。更にLvUP時のステータス値が3要素だけになり、非常にシンプルになりました。ある意味、こっちの方が初心者に優しいかもしれません。

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ああ、言い忘れましたが、過度なレベル上げや装備漁りは一切にしない方針で攻略していきます。本作は異様にレベルが上がるのが速く、かつレアアイテムもバンバン出る仕様です。よって装備の陳腐化が速く、装備Lvが1違ってもゴミと化すのです。その場で拾ったのがエピックだろうがコモンだろうが、現キャラLvとマッチしていないなら全て売却対象となりえます。渋らず売れ、ケチらず売却しろ、生き残るために売りつくせ。金さえあれば商人から装備が買えるのだ。宝箱?ゴミだね。敵キャラからのドロップ?ゴミですな。全ては商人から購入しろ。潔さが重要なハクスラです。

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ハクスラに必要なアイテム漁りが見事に欠落をしているゲームですが、これはこれで良いという人がいます。私がそういう人の一員ですから代弁をしましょう。ハクスラマニアは、必ず自キャラを最強に仕立て上げたいと願うものです。強いキャラで弱敵を一方的に嬲り殺しにしたいじゃあないですか。皆、そういう願いがあるのですが、残念なことにVanシリーズは自キャラと敵がLv連動しているので、そういった事はできないのです。つまり、『これはこれで良い』というわけです。個人的にはヴァンさんは銃剣で戦うイメージがあるのですが、装備は斧とか剣になりそうです。

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死んでも別に問題ないデザインです。
死ぬ要素はないけれどね。
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Author:ばりー
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