Metro: Last Light ショートレビュー

resize4082.jpg

私は初めてHalf-Lifeをプレイした時の感情を今でも持ち合わせている。
FPS史上最高傑作と称されたタイトルは、FPS史上初めて"一人称に於ける演出"を定義した。
そして、映画演出を本格的に取り入れたMedal of Honor: Allied Assaultでまた新時代を迎えた。
私はそこから先が良く思い出せない。
アクションが優れた作品は思い出せるのに、演出が優れた作品だけが思い出せないのだ。
その理由は、今日で解決した。
Metro: Last Lightだけが、Allied Assaultより先に進めた唯一のFPS。
長きに渡る歴史は、再定義の必要性をサバイバルホラーに求めた。

前作の短所は大幅に減り、長所が強く主張する理想的な続編になった。
目まぐるしい程の環境の変化や、展開の速さ、そして探索をする勇気。
どれも上手く機能し、終末の絶望に救いがないことをプレイヤーに教える。
難易度も頗る高くなり、特にクリーチャー戦は一部が異常なほどに難しくなった。
弾丸は一見すると貯まるようで、局所的に散々するデザインとなったため資源的にも絶望しか無い。
恐らく、前作が嫌いな方は、開始1分でプレイを中断するしかない。
それくらいに濃い内容だ。

resize4065.jpg

戦闘やシステム、アイテム類、UIどれも想像以上の質だが、そんなことは主題ではない。
このゲームがFPSと呼ぶに相応しい理由の1つである、『一人称の在り方』について独自の回答を示している点にある。
前半も悲惨だが、中盤からは絶望の中の美学が中心に存在し、後半では…
ネタバレをしようにも、言葉に出来ないシーンが多すぎて、私自身も混乱している。
ただ、前作以上にライトユーザーを無視したゲームだ。
息をするのにも制約がかかるMetroを、最後の最後まで描ききった。
想像以上の出来栄えであったため、褒めようにも何から書けばいいやら…本当に混乱しているのだ。



皆さんは、この文章を読み込んでも『Metro: Last Lightが何であるか?』は一切わからないだろう。
実は、今さっきクリアしたばかりの余韻でコラムを書いている。
EDが流れる中、私はHalf-Lifeを思い出した。
Allied Assaultも思い出せた。
という事は、少なくともLast Lightは10年は忘れない体験を与えてくれたことになる。
いつかレビューを書く日も来るだろう。
それが明日であろうが10年後であろうが、私が本作に与える点数は決して変わらないと思う。
意味のある時間と体験を与えてくれた4A Gamesに最大の感謝をしたい。
このゲームは、長らくFPSに失望していたプレイヤーに希望の光を与え…

では無く、希望の光を奪い、略奪し、絶望させた後で、難しいシーンにブチ込んだ。
君達の望んだ時間は、ついに操作できる。
ようやく先に進めるデザインを提示した作品は終わってしまったが、今度は貴方が地下世界で見つける番だ。
私は貴方が戻ってこれる事を祈っています。



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ばりー

Author:ばりー
PCゲームとビールを愛するおっさん
お気軽にコメントして下さい
なにかあれば返信します

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク
QRコード
QR