Haunted Memories ショートレビュー

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私がスレンダーマン・ブームに嫌気が差したのは、早期の段階で限界を感じたからである。
広い森林地区に散らばったページを拾い集める作業は、多少の違いはあれどタイトル違いでしかない。
HAUNTに好感があったのは一歩進んだ芸術性を評価しただけであり、それ以外は所詮スレンダーマン止まりな作品。
このタイトルが進むべきは『ルールの改善』ではなく、長所である『酔える芸術』をどこまで突き進められるかであるので、今更な点は省かせてもらう。

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長所は見事にSteam上で花開き、さらに独特な世界観を形成している。
遠景は酷くボヤけ油絵と現実世界が交じり合った、云わばMixed realityのような、そうでないような不思議さがある。
暗い画面はホラーゲームには必須だが、このゲームが暗いと怖さよりも美しさの方が際立っている。
これはホラーゲームなのか、それとも散策ゲームなのか。
恐らくは丁寧な迷子を楽しむゲームなのかもしれない。
地図は丁寧だし、相変わらず各所に掲示板は設置されている。
セーブだって出来る。

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正直、今後に期待できないゲームになってしまった。
いくら素晴らしい芸術がプレイヤーを包み込んでも、結局はスレンダーマンゲームという狭いフライパンの上で退屈な調理が永遠とされているだけだ。
難易度は変に高いが別に気にならない。
気になるのは突然死が多くなったので、怖がる以前に意味がわからないシーンが多くなった。
広いMAPを散策するのにプレイヤーの助けになるのは『油絵のような』、『静寂と闇がマッチ』、『霧のような時間』だけ。
根底にあるスレンダーマンから逃げる行為は、このフライパンではアイデアが足りなさすぎて窮屈だ。
開始10分は80点だが、プレイ時間が延びるに連れダラダラと点数は落ちていき、最期には芸術点以外評価できない凡作になってしまっている。

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しかしインディーズで、しかもまだ正式に販売はしておらず、そのうえEp1だけでボロクソに叩くのは間違いだろう。
私は未来を予測するのがとんでもなく下手なので、後何年スレンダーマン・ブームが続くかは断言できない。
確定しているのは、私の脳内では完全にスレンダーマンは退治されたということ。
アートワークはぜひ欲しいが、ゲームという媒体で生き残るには一層の刺激的な体験がEp2以降で必要だ。
ともあれプレイしてみる価値はある。
まずは逃げることよりも、前に進む楽しさを体感しよう。


Haunted Memories on steam

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No title

スレンダーマンはいつ現れるかわからない相手に初見で殺され段々と攻略法を覚え、慣れても疲労は積もり地味に探索を阻まれるじれったさを楽しむゲームなのでそれが嫌ならそもそも向いていないだけ。
今作はスレンダーマンなのに視界に左右されるシステムを切り捨てたのがダメという意味で凡作。グラフィックなんかよりそっちをちゃんとしていただきたい。あとキリスト教的怖さはいらん。
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Author:ばりー
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