Need for Speed Rivals ショートレビュー

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「自動車のせいで北極熊が死んじゃうの」

謎のプラカードを持った集団がスーパーカーに襲い掛かり、往年の名車は次々に破壊されていった。
デイトナは燃やされ、ミウラは車体に『酷く醜い』と落書きされた後に爆破され、Aston Martinなんて本社ごと溶鉱炉にブチ込まれた。
自らの危険を察したAventadorは一目散にギアを入れ替えると、公道へと逃げ出した。
もう自分の居場所を用意してくれる時代ではないと気づいてはいたが、どこか納得の出来ぬ雄牛は長い長い道路の先に楽園があると信じていた。
「御伽話はハッピーエンドで終わるはずさ」と言い始めたら、もう存在意義すら忘れてしまった証拠。
弱りに弱った雄牛にサイレンが迫っていた。

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EA傘下に入ったCriterionは、随分と前から本部と対立をしており、ついに今作で喧嘩別れ寸前。
任せられたGhost Gamesに次があるのかどうかさえ不透明であったため、ファンの間では『最後のNFS』とさえ言われてしまう。
しかし、仮に最後の作品になったとしても、ようやく楽園を迎えることとなった。
NFSシリーズを任せられたCriterionは,HP,MWと評価の分かれる(或いはBurnoutモドキ)タイトルを発売し、従来のファンを大いに困らせ混乱に陥れたが、実にバイタリティ溢れるモノがあった。
Burnout Paradiseを土台に、NFS:HPを巧く取り入れ、さらにNFS:MW2012のような豪華なグラフィックス、これまでに彼らが培ってきたであろうセンスの全てが結集し、そして炸裂をしている。
陣営が警察とレーサーの2つから選べるため、ゲームとしてのボリュームは相当にあり、特にレーサー側での完成度が高い。
レーサーで警察に出会ったら、イベント中であれクリア後であれ、筋書きの無いドラマが開始され、死ねばポイント没収と言う凄まじいペナルティ。
ポイントが無ければ愛車はアップグレード出来ないし、新車も買えないからゲーム中はどこであれ本気を出すように仕向けられている。さらに言えばポーズ中ですら時間が進むため、路上で完全に安全な土地は無い、ここは戦場だ。

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タイムアタックですら、同じラインで走れないと言う狂気のデザイン、必死に逃げるレーサーは後続から順々に嬲殺しにされていき、最早レースをしているのかタイムアタックをしているのか、殺し合いをしているのか全く解らなくなる。
そのためクリアには運が若干に絡み、同じようにはならない展開が上級レースゲーマーを喜ばせ、ちょっとの意地悪心さえあれば初心者にだってチャンスは与えられる。
レースで最速が一位になる?それよりもライバルを皆殺しにしたほうが確実だろう?
カンタンなロジックだ。

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極めて素晴らしいデザイン、センスを誇るタイトルではあるが、幾つかの目に余るポイントも存在する。
まず、セーフハウスに入る際にロードが入り、セーフハウスから路上に出る時にもロード、ゲームを始める前にもロード、ロードをしないと道路に出れないクソ仕様が最高にイラつく。
またオンラインはこの世のものとは思えないラグワールドで、F.e.a.r.並みのスローモーや時間飛ばしが発生している。
よってオフで一人で楽しむのが正解だ。
あとチャプター始まりに謎のポエムがあるが…まぁこれは許そう。
何にせよ、全てが完璧なゲームではないが、1時間を1秒にするくらいは余裕で出来る。
ゲーム全体から溢れる暴力、細部にも愛を感じる。
1美学としてみるのなら、楽園に到達している、久しぶりにCriterionを堪能できたのは素晴らしいことだ。

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なぜ猛牛と名づけられ、恐れられたのか。
どうしてこんなにも馬力を与えられたのか。
自分だけの音を鳴らし有得ない速度でコーナリングをする、そう俺は特別な存在だったんだ。
ふと思い出したAventadorの後ろにパトライトを乗せた馬が迫る。

こういう光景はRivalsでは日常だ、そしてそれはとても巧く表現できている。
猛牛と馬とでは賭けにならに事を証明するんだ!!

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