雑記

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アイギス「多趣味であります」

Wheatley「趣味はひとつだけあれば十分だ」


私にとって『午後のPCゲーム』とは、脳内にナイルのように及ぶ知的好奇心の中から、2つのトピックスを選んだ場所でしかない。よって明日から、植物のことやマッスルカー、ラケットを使用する球技、80年代のロック、微分積分、究極の疑問の答えが42である理由、或いは世界一不味いカレーの記事を書いたとしても全く自然な事だ。
興味とは知識の集合体であり、広がりを持とうと思うのなら、どこまでも繋がるレールのようなモノだと信じている。
よく友人に「~って面白いのかな?」と相談をされるが、大抵に私の知らないことなので解答は決まって、
「さぁ?やりたいのなら解決法は1つしかないと思うけど」と返答するしかない。
それだけ言うと大変に無責任なので、私も彼と一緒になってサーフィンをした。
結局、相談者はサーフィンを誰かに『推して貰いたかった』だけなのだ、私は推しただけ。
皆、意味を求めすぎている。



私の友人はいつもいつも同じような言葉を言う、宇宙が滅んだ後でさえ同じ質問をする可能性が高い。
「ばりーはタバコを吸わないのか?」
Noと答えても信じてくれないし、どういうわけか私がヘビースモーカーと本気で信じている友人もいるもんだから困ってしまう。何が、どうして、どのようになったら私がヘビースモーカーなのだろうか?
スコッチを飲む人間全てがタバコ好きとは限らないし、黒ビールの偏見愛好者も、そうだ。それとも私のような『いかにもタバコを吸っていそうな雰囲気』だとヘビースモーカーになるのか?
しかし、こういった時の最高のタバコ断わり方を知っている。
「実は禁煙1ヶ月目でね」
これで断れなかったことが無い、そして誰もが信じてくれる。
そしてこの言葉は嘘ではない、なぜなら私は期間限定で喫煙者だったのだから。



学生時代、研究室に完璧超人の先輩がいた。
何をやらせてもパーフェクト、人柄もよく、その喋りは現代のバートランド・ラッセル並の濃さだ。
最高にクールなカッコよい男だが、どうしようもないヘビースモーカーで、1時間に一回は喫煙所にいた。
彼の研究机は酷く荒れていて、ノートは炸裂して100年以上経過、PCはいつもフリーズ、キーボードのスペースキーが付いていた日が無かったくらいに破壊され、引き出しは物が詰まりすぎていて開かない。恐らく一生開かない。
カップラーメン容器であったであろう物体は、コーラ缶と融合し、それらはビニール袋の中で恐縮され、中でどのようになっているのか解らない。そこに原子があるかどうかは観測位置によるって?ハハハっそんな空気だ。
そのような中でも愛用のジッポライターとマルボロだけは所定の位置にちょこんと整頓されていた。
ある日、ついに禁煙を決めた先輩は半ば狂乱状態で、タバコ用品を私に押し付けた。
まるで世界が終わるかのような顔、いや世界が終わった後のような顔をして、ヨロヨロしながらの決断だった。



受け取ったマルボロは1箱を除き、全て人にあげた。
私に残されたのは、主を失ったジッポとマルボロ1箱だけ、なにがそんなに彼を魅了してのか気になった私はタバコを吸うことにした。
毎朝、朝6時に起きて1本吸うと何かが解りかけた。
まるで時計の秒針が進むのに、時間が停止しているかのような矛盾が得られた。
その1本で何かが変わることは無かったが、何故か1本吸うために早起きする自分がいて、そして矛盾時間を楽しみにするようになった。丁度、その頃になるとタバコ箱は空っぽ。結局、私は矛盾を長く続けることは出来なかった。
青空の広がる灰色世界は、もう私の世界ではなかったのだ。



休日、友人と歩いていると、ふと喫煙所でタバコを吸っている大学生が目に入った。
「土曜の授業はダリー」と言いながら、急いで『ゆっくりと』美味しそうな会話をしている。
足を止めてニコニコと見ていると、怒った友人が私を急かした。
「おい、あの店は早く行かないと列が出来るんだよ!!」
そう、確かにそうだ。私はタバコを吸わないのに喫煙所を眺める理由なんて1つもない。
私は喫煙中なのだから、ね。

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Author:ばりー
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