Grave (Kickstarter Free Demo ver) ショートレビュー

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昔、誰かから聞いた話だと、砂漠に飛行機が不時着した場合、最も賢い行動は『その場から一切に動かない』事だと言う。
一般的な砂漠は日中の気温が50℃近くまで上がるから、下手に動けば直ぐに脱水症状に見舞われてしまう。水が十分に確保されていたとしても、助けを求めて歩き回ると言うのは自殺行為なのだそうだ。(例え持ち物にコンパスと地図があったとしても)
助けを求めて動かない、半日もすればフライト計画に支障が出たことに気が付いた管制塔がレスキュー隊を出しているに違いない。しかし、仮に貴方が、その場から何かの理由で移動しなければならない特殊なケースだったとしたら…サバイバル専門家の意見はどのようになるのだろうか。

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Broken Window Studios製作のGraveはKickstarterにて資金集めに成功すると、その勢いを落とさずにSteam Greenlightに登録された、現在もっともホットなインディーかもしれない。このverはKickstarterキャンペーン用に公開をされた無料版であり、公式から誰でもDLすることが可能。製品版の具体的な発売日は不明ではあるものの、家庭用ゲーム機ではXbox Oneでの発売が決定している。Demoでは分からない部分も多いが、開発者によるとオープンワールドなゲームになる以外、明かされていない。

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全く説明がなされないゲームなので、主人公が何故荒野に放り出せれているのか、バックストーリー的なモノは語られない。ゲームプレイは非常に奇妙で、それでいて気味が悪い。あまりにも静か過ぎる荒野のゴーストタウンを、意味も分からず徘徊をしているうちに夜になる。このゲームはリアルタイムな時間の流れがあり、それがとても重要な意味を持つ。
なぜなら、夜になれば闇と共に怪物が闊歩し始めるからだ。プレイヤーは日中の間で、出来る限りの資源集めを行い、夜に備えなければならないのだ。怪物は光(火?)に弱く、マッチやらガソリンがあれば撃退をすることができる。
なお拳銃の類は登場しないようで、全体的にサバイバル色の強い作風である。

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この気味の悪い世界観は大変に気に入った。まるで芸術家の頭の中を彷徨っているかのような得体の知れなさがオブジェクトに出ていて、他とは志向が異なったホラーゲームと言える。まず、荒野が舞台とあって、明るい日差しという環境を、気味の悪さを加えることによって独特のホラーテイストを与えている。静けさがゴーストタウンと上手にマッチしていて、次に何を目視してしまうのか分からない怖さが感じられた。様々なホラータイトルと比べても、特殊な空気感があり、綺麗なグラフィックスは、まるで芸術的でいて、そして生命を感じられない世界がより一層のユニークでもある。

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戦闘バランスは練られておらず、敵に一撃をもらった瞬間に死ぬ。また敵が壁を通過するわ、空中を歩いてくるわで、理不尽な鬼ごっこが始まるし、敵の足音が無いから近づいてくる方向さえもわからないクソバランス。敵の同時出現数に若干のランダム制があり、運が悪いと本当に何も出来ずに終わってしまう。アイテムの量も2回目から少なく、このままのバランスで製品化されてしまうと、私のような慈悲深いゲーマーによって褒め殺されてしまうだろう。それと雰囲気は十分に怖いが、敵が出た瞬間に、あまりのマヌケな接近歩行に怖さが消し飛んでしまうのも考え物だ。もっと得体の知れない敵造型にすべきだ。

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未完成タイトルなので、本格的には語るべきではないが、それでも期待できる。
気味の悪さだけで言えば、最高に私好みだし、こういうホラーゲームであればゾンビモノに飽き飽きしていたPCゲーマーも大喜びだ。それ故に、納得の出来ない戦闘バランスは直ぐにでも改善をすべきだ。
この一部分さえしっかりと整えば、サバイバル専門家でさえ脱出の出来なさそうなゲームになれると感じる。


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