World Guide to Beer インドの青鬼

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第60回 【鬼を連れて鬼ヶ島】

猿・雉・犬・人間で鬼の本拠地を陥落させることが、はたしてどのように行われたのだろうか。物語上では、主人公が夜間に隠密行動をして寝ている鬼たちを暗殺する場面や毒殺を暗示させるような単語は出てこなかった。つまり、文字道理に特攻をして、正面衝突をして勝利したと言うことである。恐ろしい武力だ、もはや近代兵器を使用したとしか思えない。ここで逆説的に考えると、桃太郎一行と戦った鬼は弱かったと言い換えることも出来る。多くの物語は勝利者によって語られるから、別に大量破壊兵器や金銀財宝、石油がそこに無かったとしても、たいした問題にはならない。負けた鬼は、鬼ではなかったのだ、そうに違いない。或いは、負けたから『鬼』ということにされてしまったのかもしれない。彼らがヒーローになるにはアイツらに勝つしかないが、それは多くの課題が発生をする。しかし、私に相談をすれば君たちに、強力な、決して負けない鬼をレンタルできるよ。ただし、レンタル料はすこぶる高い、普通のビールでは取引は出来ない。
特別な、唯一な、国産でなければ。

ヤッホー・ブルーイングが発売するインドの青鬼はIPAスタイルであり、国産ビールとして同ジャンルは珍しい。
アルコール度数7%の正真正銘のヤツなのだ。

飲んでみよう。
色や香りは、深く語るべきではない。
これは神経の焼ききれた連中が大喜びをする強力な味付けIPA、舌を切るために生まれてこそ、なのだ。
流石に米国産の危ない銘柄と比べてしまうと1ランク落ちるが、それでも強烈な苦さが脳天をぶち抜く。
植物的な苦さと、血を混じり合わせ壁を口に放り込んだかのような感覚があり、味を理解する前に苦さがやってくる。
味も解っている。これこそがビールにおけるユニークさであり、海外産IPAとも互角に渡り合える力強さ、特に後味が素晴らしく、変な清清しさすらある。極めて高いバランスであり、こういったビールこそ本質的な気高さを感じる。

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本物のビールに本物の人外。これ以上に価値がある組み合わせは無い

次回『公衆電話最期の地』

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