教えて萃香さん ライトビール

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【私の嫌いなビール】


ビールが歴史に登場してから、実に多くの改良が重ねられ、その全容を知る人間はまずいないだろう。様々なジャンルが生まれ、一時代を築き、中には滅亡してしまった銘柄も多い。現代のビール界隈で一番の巨大勢力は、ライトビールと呼ばれるローカロリービールであろう。主にアメリカ市場は、はぼコレに押されており、ローカロリービールとアメリカン・ビールを同じ意味で使用する事すらある。今回のテーマは、私のビール仲間の一人が、ライトビールを『味の薄いビール全般』と発言したことがきっかけで、自分の嫌いなビール・ジャンルに関して無知であることに気づき、調べてみることにしたのが発端である。元々、私は毎日、ビールを飲むような生活を送っておらず、週末限定で好きなビールを飲むタイプなので、嫌いな銘柄を飲む時間は1秒も設けていない。すると、黒ビールだとか高アルコールビールには詳しくなるのだが、全体的に知識が偏り、読者から「序文だけ長いビール記事」と思われてしまう。まぁ、実際、私は無駄な序文が多いが・・・何にせよ、現代の流行を抑えておくのは悪いことではない。



ビールの味の濃さ、は醗酵に要する麦汁の糖含量に比例する。逆に言えば、味の薄いビールは原麦汁エキス濃度が低いことを意味する。意味が解らない?では、乱暴に纏めよう。『原料に入っている糖類を全部、全部醗酵させれば、ローカロリーになっちゃうよ』ということだ。一般的なライトビールは、糖度12.5%以下のとても低い初期比重の麦汁で作られる。これが現代のライトビールの基準であるのだが、ちょっとややこしいのは、ビールの色が薄いと、ライトビールと呼んだ時代があったと言うことだ。だが、この意味で使われることは、ほぼ無くなったと見ていい。最初のライトビールは1960年のアメリカ、トロマー社『RedLabel』である。このビールは通常のビールに比べてカロリー30%カットであり、宣伝文句も『健康的ですよ』というモノであったが、味が不味すぎて販売停止した。その後も各社から似たような銘柄が出ては消え、いまいちパッとしない時期が13年間も続いた。ある銘柄が全てを変えた。
1973年、ミラー社が『Miller Lite』を発売すると、アメリカのビール市場はゴールドラッシュさながらの巨大な金額が動いた。この凄まじい大ヒットを数字で見てみると、だいたいMihherLiteだけでアメリカのビール消費量の10%以上をもぎ取り、この成功によりミラーは世界第二位の規模にまで成長する。世界がライトビールに注目をし、各社が真似をした。



ライトビールがどれだけ低カロリーなのかを簡単に計算することが出来る。と、ここで少しばかしの化学知識が必要なので、説明をしていこう。ビールのカロリーは主にエチルアルコールと炭水化物の2つと判断しても良い。よって、この2つを経験式に当てはめると以下の式になる。

総カロリー = 14.4×真性エキス+25.5×アルコール

例えば、ピルスナーなら100mlあたり約40キロカロリーになる。さて、ライトビールのカロリー計算は少し複雑になるのだが、100mlあたり20~39キロカロリーと少しの幅が出る。と、この計算結果から、ピルスナーも十分に低カロリーなビールであることがわかった。さて、先に私は麦汁を全部醗酵させれば、もっと低カロリーになると書いた。ただし、これを本格的に行うと、間違いなく悲劇的な結果が発生するのだ。



『麦汁の炭水化物のうち、65~88%の醗酵性糖が醗酵をすることで、アルコールと炭酸ガスが生まれる。残りの非醗酵性オリゴ糖とデキストリンはビールに残り、コロイドとなる』…このような記述で理解できる人が居たら、中々のマニアです。しかし、この記事を読む人はマニアじゃないと思うので、こう書き直しましょう。ライトビールは『醗酵する糖が少ないので、無理やりオリゴ糖とデキストリンで醗酵させているから、味がクソ過ぎて飲めた飲んじゃねぇよ』、実はココから味付けに入るのですが、意味不明な用語と工程が多く、断念してしまいました。

自分で調べていても、中々に難しい工程が多いライトビールですが、日本の主役もライトビールです。いずれ、ローカロリービールを扱うことが出てくると思いますが…あんまり飲みたくは無いなぁ。

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