Replay:Call of Duty: Modern Warfare 3(前編)

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MW3は、発売前から既に不穏な空気に包まれ、そして結果的に不運と不幸に苛まれたタイトルになった。最初の不運は、シリーズの開発Infinity Wardが、Activisionとの間で報酬に関するトラブルを引き起こしたことだった。MW2が発売した直後の出来事であった事、そして最早CoDがMoHの模倣ではなく、世界的に超有名ブランドになっていたため大ニュースとなった。Activisionの対応に怒った一部のInfinity Wardスタッフが退職をし、あろう事か最大ライバル会社EA陣営に行ってしまう。しかも『裏切った』スタッフが開発主要メンバーであったのも大問題だった。事の重大さに気がついたActivisionは、The Financial Times(ヨーロッパ圏では有名な新聞)に「我々はInfinity Wardを再建しました。」とわざわざアピールした程である。

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第二の不運 - トラブル続きの状況下で開発を押し付けられたSledgehammer Gamesの不幸は、MW3を完結させる目的のために駆り出された事。言わばInfinity Wardのやり残しを任せられたのである。MW2は明らかに風呂敷を広げすぎしまい、終着点が見えない作品である。CoDでは革新的な技術や素晴しい撃合いは期待できない、ただ映画的な演出に美点があったタイトルだ。ストーリーの破綻は臨場感の欠如に繋がる。あのMW2のED後を誰に任せたって、失敗するのは目に見えていた。さらに言わせて貰えばSledgehammer Gamesにとって、スタジオ第一作目がCall of Dutyという大役、さぞかし自由に創作する事は難しかっただろう。調子に乗った事をすれば、あのActivisionが何をしでかすか解らない。保守的な作風になるのも仕方が無かった。

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第三の不運は、Battlefield3と発売時期が近かった事。先の優秀なスタッフが再就職したのはDICEではなかったものの、それでもActivisionにとってEAは最大のライバル会社だった。EA側にとっても、有名FPSタイトルは『Battlefieldシリーズ』だけにしたい、と言わんばかりの宣伝広告をバンバン掲載し、大手サイトは「BFとCoDのどちらを購入しますか?」なんて馬鹿な質問を我々に投げかける。BF3は次世代エンジンにより、強力な映像美を、破壊描写を、そしてバグを見せつけ、CoDよりも遥か遠方にいた。技術で負け、天に見放され、内部スタジオはガタガタ…Sledgehammer Gamesには同情をする。

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同情はするが、それにより支持を集められると思ったかい?我々は、幾らかの代金を支払い、この失敗作をプレイするはめになったんだ。不運や不幸なんて知ったことか!!君たちは優れた商品を創作する事が仕事だろう。これがMWシリーズ最後の作品になった事だけが、唯一の成功である。今もそう思うよ。

後編

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