Grand Theft Auto V  ショートレビュー

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過去のある事情から成功者となったマイケル。他人から見れば豪邸に住み、悠々自適な人生を送っているが、その実態はカウンセラー通いの癇癪持ちの中年。家族との関係も冷え切り、金さえも失おうとしていた。下町のカーショップでこき使われる青年フランクリン。成功とは程遠い毎日を送り、自身の実力を発揮できる場が無い事に失望をしていた。郊外・砂漠地帯のトレーラーハウスに薄汚い服装の男が一人。ショットガンを片手に怒りの限りに破壊を尽くすトレバーは、大都市に向かっていた。偶然に出会った人生の落ち目にある3名、お互いに協力して各々の事態の解決に挑もうとするが、美味い話には裏があるもので・・・

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全世界で5400万本も売れ、数々の売り上げギネスレコードを塗り替えたモンスタータイトル、GTA V。これまでと大きく異なっているのは主人公が3名体制になり、リニアに変更が出来る点である。そして各人が得意な項目が異なるために、それぞれの物語が同時に進行をしている様に説得力がある。例えばトレバーは戦闘狂なので、銃撃スキルが初期から高く、固有アクションも銃撃を生かすモノになっている。異なったスキルを成長させるアイデアはオープンワールドでは珍しくはないが、GTAシリーズでココまで本格的に入れ込んだ勇気は素晴しいし、それがキチンと意味のある歯車となってストーリーや展開と噛み合っている。特にクセのある3名がそれぞれの視点から1つのミッションを遂行させていく進行は、ドキドキが止まらなかった。

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デザインはGTA4からの正統進化なため、街中シュミレーター要素が強い。GTA3の時のように、交差点でロケラン乱射は出来ないこともないが、そういった行為が楽しさに繋がることはない。本作は現実にありそうな都市ロスサントスを、現実にいそうな男たちが歩く - この何気ない日常が息を呑むほど美しい。賑わいを見せる大都会をドライブするだけで1時間は潰せるし、郊外に狩りに出かける計画を思いついたのなら、猟銃を買いに行かねばならない。日常に溶け込んだ中で、それぞれの物語が進むので、飽きることはなく最後まで続けられた。ただし、それはGTAシリーズお馴染みの『助手席に座った相棒のクソ長い話を聞きながらのクソ長いドライブ』も織り込み済みでの評価である。後半のドライブは、一部において長すぎる面もあり、何とかして欲しかった。

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一体、どれだけの製作費用だったのだろうか。ありとあらゆるエンターテイメントを1本に纏めている。相変わらずアテのないドライブは最高だし、テニスやゴルフ、中年おっさんとのデートから愛娘の頼み事まで、目に映る遊びに幅がある。そんな一杯に詰め込んだもんだから、この記事をショートにしようと頑張って書いている私も半ば諦めた方が良さそうだ。私が一番に驚いたのは水中移動と空中を活用したプレイ内容にしてあると言う点である。それも日常的に収まるように、不自然ではなく、不自由することなく、謳歌できる移動だ。航空機の操縦はやや難しいが、慣れれば問題は無い。それ以前に、運転行為をしなくても楽しめる要素は沢山にある。

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ストーリーも良く練ってある印象だが、後半の人間関係はちょっと引っ張りすぎているような気もする。やりたい放題のトレバーや責任感のあるフランクリンはシンプルになっているのだが、マイケルだけは過去回想や現状のトラブル絡みから、複雑な立ち位置である。決して詰らない展開ではないのだが、「ああ、またコイツかよ…」という愚痴が漏れてしまうシーンもある。また目立った欠点としては、動作スペック問題がある。公式の推奨動作環境は、Intel Core i5 3470 3.2GHz(4 CPU) / AMD X8 FX-8350 4GHz(8 CPU)、NVIDIA GTX 660 2GB / AMD HD7870 2GB、メモリ8Gとあるが、これはかなり疑わしい。自分で試したわけではないが、このクラスのビデオカードだとテクスチャ等をかなり妥協する必要性があるようだ。ただ、ココらの知識はPCゲーマーなら当然に知っているべき必修教科のようなものなので、あまり私が言うべきことではないかな。

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大変に優れたタイトルであり、GTAシリーズの名に恥じない素晴しい体験が出来る。かつての名作GTA:SAと比べても同格クラスにあり、この体験は忘れることはないだろう。
この一本でどこまで遊びつくせるのかが未知数なのも興味深いので、私が2週目にて確かめてみることにしよう。

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