Depth 初回プレイ感想

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私の人生で縁遠い場所は常に海だった。生まれ育った土地は、山・川・畑・狸の地獄4連コンボ地帯である。当たり前のようにテクノロジーは青銅器時代から進んではいない。野生動物が目に映らない日はない、鍬を入れる日は地獄だった、学校まで5kmもクソ山道を歩かされ、時には巨大な猟銃を持った大人達が猪を狩った。今でも憶えているのは、自身の背丈程ある長い猟銃を持つ白髪の男で、金のために害獣を殺すような人間ではなかった。あの方の振舞い方が、まるで青銅のように、古く重さがある存在だった。しかし、どうあれ、土地は平和そのもの。事件は無い、実験も時勢も時刻も無いから平和だった。そこから出て初めて見た海は、永遠と眺めていられるような、真の平和共和国のように思えて仕方が無かったが…海には海の生物が、そして青銅器時代の狩人がいるのかもしれない。

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海底に眠る金銀財宝のために集められたプレイヤー達は、そこで海の支配者と戦うこととなった。金のために銃を持ったプレイヤーにとって、鮫との戦いは常に不利を強いられる。甘噛みされても大ダメージ必須で、他プレイヤーが物凄い勢いで暗闇内に消えていく様は、そんじょそこらのホラーゲームを超える恐怖である。しかし、此方には水中専用のアサルトライフルや銛発射銃があるのだ。蓄えた金を使って、装備を新調・アップグレードしていくプレイ進行は、ルールは違えどCSを思い出してしまった。競技性も高い部類の対戦特化FPSと言え、強力すぎる鮫側は2名、弱い人間側は4名と非対称な対戦ゲームとなっているのが珍しい。EVOLVE?何それ。

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最初はイロモノ系FPSと思って捨金覚悟で購入したタイトルであったが、Depthは青銅器時代のゲームではない。協力して事態の打開をしようとする拝金主義ダイバーの暗闇共闘は、非常に手に汗握るシーンが多い。財宝漁りに夢中になって仲間と離れてしまった時の「・・・ヤバイ・・・コレは狙われている」という心理がお分かりか?実際、鮫側はプレイヤーの位置がお見通しなので、第一目標にされるのは当然。急いで仲間の元へ帰ろうとしても、野生動物のほうが何倍も水中を早く移動するのだ。対戦ゲームでタイマンでは歯が立たないバランスが、ここまで面白さを与えるとは思わなかった。

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マイナータイトルである事は否めないが、私の中に残るがめつさと狩猟心を高めてくれる時間だった。単純に比較対象となるライバル作が少ないのも良い。今日も暗闇の世界で、財宝と餌を求める戦いが繰り広げられている。一見すると平和そうな海底だが、命を啄ばむ牙は、案外と近くに潜んでいるものなのだ。

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