雑記

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2018年9月8日~24日まで東京・上野の森美術館にて開催をされている[世界を変えた書物]展を拝見してきました。この展示会では、ニュートンやアインシュタインなどの人類史における重大発見をした人物の書籍『初版本』の展覧が行われていました。入場料は無料、撮影はOKとの事なので幾つかを撮影してきました。で、これらの展示内容を写真とともに紹介をするだけでは面白くありませんね。そこで今回の雑記は、展示会内にあった全130点もの初版本の中から、私が説明できそうな分野(物理・数学・化学)に絞り、写真+私の説明付きの豪華?版でお届けをします。

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アルキメデス『四辺形、円の求積法』

史上最高の数学者3名を述べよ。
そんな問いが出題をされたら、迷う必要はない。アルキメデス、ニュートン、ガウスと答えれば済む話だ。彼の最大の実績は、平面上の曲線内における面積と曲面に囲われた体積を求めるための一般的方法を発見したことだろう。実績数が非常に多いのが特徴的であり、πを計算する方法も考案したし、ライプニッツやニュートンよりも先に微分の概念を完成させようとしていた節がある。アルキメデスは極限値や近似値を活用し、放物線の弓型の面積を求めた。これは非常に応用性のある考え方であり、才能に満ちた人物でもあった。伝記によれば、第二次ポエニ戦争時に、シラクサに侵攻をしたローマ軍兵士によって殺害されたという。

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ヨハネス・ケプラー『新天文学』

ガリレオとコペルニクスの説明は世界に受け入れられなかった。
酷い反対運動が巻き起こり、彼らの思想は一欠けらでさえ糾弾をされた。そんな時代にひょっこりと生まれたケプラーは、師匠ティコ・ブラーエの死後、天体観測データを取り纏め始めた。師匠は天体観測のプロであり、ケプラーは師匠を手伝ったが、観測そのものは下手くそだった。だが、彼は数学の才があり、師匠の遺産である観測データを考察し始めた。そうこうしていたら、ガリレオの誤りを見つけてしまったのである。地球は楕円軌道を描いている!!なんてこった、彼はガリレオの考えが誤っている事を発見したことで、最終的にガリレオの正しさを証明した天体物理学者である。現在、当たり前に知られている地球と惑星の関係は、ケプラー、ないし師匠ティコ・ブラーエないしガリレオまたはコペルニクスの思想連鎖の結晶から出来ている。

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ガリレオ・ガリレイ『惑星の報告』

ほんの些細な出来事で人生が変わったとしたら、それはガリレオ・ガリレイも例に漏れず当てはまるだろう。彼はミサの最中に、何気なく高天井からぶら下がって揺れていたランプに注目した。微小に揺れる吊りランプが一往復する時間は、いつも一定であったからである。大きく揺れていても、停止する寸前の微かな揺れでさえ往復時間は同じだった。彼はこの疑問から始めた。そして、直ぐ様に物理学をモノにすると、お次は天文学だった。凄まじい熱心さで魔改造望遠鏡を作り上げてしまうと、そこから考察を行った。人に話すのが大好きで文才もあったガリレオであったが、それがカトリック教会の目に留まり、ペテン師扱いをされた。今日では誰が正しかったのかは明白にされている。

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アイザック・ニュートン『プリンキピア』

史上最高の物理学者1名を述べよ。
回答しなくても、しても、いつの時代でも、何処でも、回答は常に一致する。古典世界の常識を破壊しまくった挙句、新たな常識を提供し続けた次世代リーダーは、兎にも角にもヤベェ要素しかない。どこから話そうかさえ迷ってしまうほど、彼は物理学及び数学に多大な影響を及ぼし続けている。まず微分積分の発見と応用である。微分そのものはニュートン以前にも知られていたが、彼はそれを取り纏めて自然世界で噛み合っている事を定式化した。この偉業は数学上ではゼロの発見と同列クラスと言われており、更に物体の運動について言及し始めた。第一法則、第二法則、第三法則。それらについて記載されているのがプリンピキアであり、ここから物理学が始まったと言っても過言ではない。

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ルネ・デカルト『方法序説』

この本の正式名称は非常に長く、『理性を正しくみちびき、科学における真理を探究する方法に関する叙説、さらに本方法による試論としての光学、気象学、幾何学』である。ただ、滅茶苦茶に覚え難いので、単純に方法序説となった。全く有り難いことである。最初に出版されたのは1637年6月7日。つまり、この日が解析幾何学の誕生日というわけだ。デカルトの考えた数論を説明するには、ここではちょっと狭すぎるので学校の先生に質問をしてみてほしい。いや、やっぱり私が直々に説明解説をしよう。まず一平面上に相交わる二本の直線を引き、その二直線が直交して・・・

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アントワヌ・ラヴォアジェ『化学要論』

ラヴォアジェが処刑された時、誰かがこう叫んだという。「民衆に化学はいらない!!」化学反応の前後では質量が変化しないという質量保存の法則の発見者であり、数々の偉業からフランス随一の・・・いや当時最高の科学者であったラヴォアジェ。その功績から近代化学を語るうえでは決して外されることのない重要人物であり、実験から得られた結果を纏める大天才でもあった。彼は裕福な貴族ではあったが、実験費を捻出するために一時的に政府の徴税請負人をして働いていたことがある。これがフランス革命時に処刑理由とされたのである。当時、徴税請負人は民衆を苦しめる職とされていたが、彼は徴税制度を改革をしようしていた。つまりラヴォアジェの処刑は全くの見当違いであり、根拠も無ければ無意味な馬鹿げたものだった。彼の友人にラグランジュという人物がいて、彼はラヴォアジェを救うために奔走をしたが、結果的には処刑は実行されてしまった。後にこれを大変に悔いたラグランジュは、その後解析力学の分野では祖となり、友人ラヴォアジェと同じく世界を変えた人物となった。

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ジェイムズ・クラーク・マクスウェル『電磁場の力学的理論』

ニュートン以降に世界を変えてしまった物理学者を挙げるのであれば、マイケル・ファラデーは最有力候補であり、実際にそうだろう。ファラデーは電気と磁場の関係性を暴いたが、それを数式化したのはマクスウェルである。一般的にマクスウェルの方程式と呼ばれ、4つの方程式から成っている。磁束保存の式、ファラデー・マクスウェルの式、マクスウェル・ガウスの式、アンペール・マクスウェルの式。どれも尋常ではないくらいに重要な意味を持ち、科学の道へ進むのであれば必須である。つまるところ、マクスウェルの方式を知らない科学者がいたとするのなら、それは酷い経歴詐称である事の裏返しだ。なぜなら、この世界は電気でできているから。困ったことに電磁気学は大変に難解な分野であり、そして現在でも重要な立ち位置から降りる傾向は一切に見えない。

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エルヴィン・シュレディンガー『波動力学についての四講』

現行の物理学で最も上手くいっている分野は量子力学であり、これを用いらないと小さな世界で巻き起こる"ちんぷんかんぷん"な現象を説明することが出来ない。例えば、この世界は原因と結果の関係性で説明されることが多い。ボールを投げたら花瓶に当たった。結果:花瓶は割れる。原因:ボールが花瓶にヒットしたことによる・・・とても分かりやすい説明で、これを我々は因果律と呼んでいる。何事も因果律が支配している。原因があるから結果がある。結果は原因があってこそだ。だが、事実の世界、真実はかなり異なる。量子力学では因果律が小さな世界では当てはまらないことを宣言しているからだ。量子力学は常識が通用しない世界だが、それが世界の常識なので我々は考えを改めなければならなかった。この分野は電磁気以上に説明が難しく、シュレディンガーの猫が可愛いだとか、観測したら可愛くなかったとか、そもそも観測できないだとか、そういった話になる。シュレディンガーはこの厄介な世界に一つの方程式を与え、考えられるだけの判断材料を残してくれた。

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アルベルト・アインシュタイン『一般相対性理論の基礎』

ニュートンは間違いなく大天才だった。そして世界に光を与えた人物でもあり、決して彼の思想に疑いを持ってはならなかった。そういう時代が長いこと続いた。だが、彼の考えはある条件下では成り立たなかった。ニュートンの法則は、物体の運動と速度を扱うものである。アインシュタインは、このニュートンの"物体の速度"が光速度になった際の条件下では、古典的な力学が成り立たないことを証明した。相対性理論は2つからなる理論体系で、特殊相対性理論と一般相対性理論を組み合わせている。一般相対性理論は、主に時間と空間、及び重力についての法則であり、難解な事で有名。この一般相対理論の問題は、現在でも重力というものが良く解っていないという事であり、次なる世界の破壊者は重力を解き明かした人物になると予想される。

・・・

という事で、私が解る範囲、解る分野で説明を付けさせていただきました。
展示では、ダーウィンやウィルバー・ライトの初版本もありました。どっちも良く知りませんので、興味がある方は自身の足で見に行ってください。展示会で疲れたら、ここは上野ですからね。呑むところには困らないはずですよ。

雑記

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アイギス「管理人さんのDAP買い替え物語です。」

iPod classicが限界を迎えていた。
既に中身は総入れ替えを敢行しており、純正の仕様とは呼べない代物となっていた。永遠の命って奴かもしれない。しかし、中身が永遠でも、あの特徴的なボディが歪んでしまえば、それはもうiPodじゃない。予感が流れる - 持って1年だろう。ボディだけは代用品が無い。2009年から使用を続けてきたが、更なる存命のために値上がりをした本体を購入するのは馬鹿げていた。それにiPod classicは弱点も多い。特に顕著なのが音質だった。これは、あの時代にあれだけ小さな本体に何もかもを納めようとした結果とも言える。この部分は、いくら手を加えようにも基盤サイズの問題もあり、向上は難しいだろう。しかし買い換えようにも最近のDAPは全く分からない。オーディオ・マニアの言っている事は一切に理解を示さない。私・は・オーディオを・分解・するのが・大好き・なんだ!!と丁寧に説明をして同意を求めることも無い。自分の欲しいモノは、自分で決定をする。

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COWON PLENUE Rはゴツイ機械である。

出来るだけiPod classicに近い製品が欲しかった。
この前時代の最期傑作は、幾つもの利点もあった。まず本体が堅牢である。バッテリーの持ちも良く、40時間程度であれば気にすることも無い。そして何より起動が速い。これはストレス無しに音楽を持ち運ぶ最低ラインであった。じゃあ2018年の製品は、iPod以上の仕様で満たされていると思って家電量販店に行くと失望させられる。どのDAPも起動が遅い。それは大抵の場合でAndroid OSを搭載しているからだ。ハイエンドDAPと呼ばれる機種ですら、手に取って操作をすると理解できる。操作性の悪さ、バッテリー容量の短さ、音質?そこまで高性能な耳は搭載していないんでね。IPod以上なら文句は無いさ。そうやって選別をしていくと、PLENUE Rだけが気になってくる。
一言で言い表すのなら、御洒落ゼロの金属個体。削り出しのアルミニウムボディは感触が良く、それでいて飾り気がないのが逆に気に入った。この機種を購入するにあたり、ネット上の意見や評価は一切に見ず、しかもマニア友人の助言も完璧に排除した。と、いう事で使用3か月で良い点・悪い点もハッキリと見えてくるもの。

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背面は滑り止めが全体に施されている。

良い点:これは明確に3つある。第一にバッテリー駆動時間が長い。流石に40時間は無理だが、公式スペックで謳っているいる連続再生時間17時間は信じても良い。これは現在のミドルスペックDAP群の中では抜群に良い。ただし、私が最初に購入をしたPLENUE Rは明らかにバッテリー不良個体で、これは販売店が状況を確認後、別途新品を用意してくれた。まぁ、どんな機械でもバッテリー不良は確率で発生をしてしまうので仕方がない。第二に起動が速い・・・方である。これは独自OSを搭載しているためで、余計な機能、つまるところネット接続などの機能を徹底的に排しているためだ。ビックリするほど音楽を聴くためだけに製造されたデザインであり、余計な脂肪が無い。こういう機械が欲しかった私にとって、これは割と重要な点であった。第三にJetEffect 7なる音質を意図的に変化させる機能を有している事だ。これはちょっと面白い機能なので後に述べよう。

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インターフェースは3.5mmステレオと、2.5mm 4極のバランス出力がある。

操作性にクセが多い。
出来ればDAPはスマホライクな操作性に近づけるべきであるが、PLENUE Rはメニューにアクセスするアイコンが解り辛い。その上、アイコンを押したときの判定が甘い事もあり、変に難易度が高い操作である。一旦、音楽を流しておけば問題は発生しないのだが、それまでにイラっとしてしまう。それとバッテリー残量表示がクソすぎる。バッテリー絵で残り残量を表記しているのだが、%表示ではないため、後どれくらいの残量があるのかが一見して解らないクソ仕様。これは使用している方ならご理解して頂けると思うが、残量表示がガクっと下がる事があり、ちょっと怖い。先にも述べたがバッテリー性能自体は文句ナシだが、その表示に問題がある製品と言える。それ以外の欠点は設定を見直せば解決できる場合がある。例えば、本体を横にした時にアートワークモードは、切ることが可能だったり、スリープモードや画面消しなども完備している。この製品に言えることは、多機能ではないが、多目的に使用できるようにデザインされている点だ。それが次に紹介をするJetEffect 7に如実に表れている。

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HA-FW7-Tを接続している。木を使用した珍しいハイレゾ対応イヤホンである。

オーディオ機器に100万円以上も次ぎ込んでいるマニアではないので、音質に関しては詳しく語れない。
ただ、音はクリアで聞き取りやすい印象である。原音が鮮明という感じだ。しかし、JetEffect 7が原音に対して大きな変化を与えることが可能。この機能は、端的に言えばイコライザーである。つまり、ある曲に対して音声信号の特定の周波数帯域を強調したり、逆に減少させたり等の機器がデジタル化されてDAP内部に入っていると思って良い。このイコライザーは、購入した時点で、規格化された複数種のモデルを選ぶことが可能で、例えばロック全開のThe Offspring - All I Wantをクラシック調にしたり、逆にパンクらしさをもっと強調してライブのように音を変化させることが可能だ。これは、ちょっと遊べる機能で、弄るだけで面白い。勿論、ユーザー好みのプリセットを保存することも可能だ。(保存数は4)原音に対してオリジナル以外を認めないのであれば、別に手を加える必要も無く、遊びたいときに悪戯半分で気軽に音を操作することが出来るのは驚きである。

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公式のレザーケースは非常にダサい。革職人にカスタムメイドのケースを依頼したい。

多機能ではない。
しかし、音楽を聴くのに多機能は求めていない。単純に音楽が聴きたいだけなのに、ネット接続やら電話機能は欲していないのだ。そういうユーザーにとって PLENUE Rは分かり易くて良いと思う。少なくても私はすんなりと乗り換えることが出来た。もっとオーディオに精通した方なら他の意見もあるのだろうが、生憎な事に私はカメラ側の人間なんでね。これくらいのミドルクラスで十分。正直に言って、満足しているくらいだ。最後に発熱に関して述べておこう。これは同サイズのDAPと比較しても悪くない、PLENUE Rに関してはやや暖かい程度なので問題は無い。爆熱仕様でない事は確かであり、持ち運ぶ機器としても優秀とみるべきだろう。ソフト部分の作り込みは平均くらいかもしれないが、ハード部分での優れた部分が目立つ製品だった。

5000拍手 記念

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萃香「皆さん、当ブログはついに5000拍手を達成しました!!やったね」
長門「・・・そうか。じゃあ私と飲みに行こうか」
萃香「このブログも7年目だけれども、訪問してくれる人が多くて嬉しいね!!」
長門「・・・ ・・・そうか。じゃあ私とデートに行こうか」
萃香「5000という数字は凄いよね。感謝する!!」
長門「・・・ ・・・ ・・・そうか。じゃあ私とホテルに行こうか」

拍手5000resize

と、いう訳で当ブログは5000拍手を達成いたしました。
最近は、ちょっとした記事でも拍手してくださる方が居て、嬉しい限りで御座います。私自身も、こんなにブログが長く続くことは予想していませんでしたし、想像以上に多くの訪問者が日々絶えないことに驚きを感じております。記事数も1000記事に近づいており、内容も充実してきております。当初から掲載しているビール紹介も100記事に近づいてきており、私の中でも一区切りが着きそうな状況です。ビール記事に関しては、とても凄い銘柄を選定できると思いますのでお楽しみに。
ゲーム分野では、得意気に語ることはあまり無く、マイナーゲームを多く紹介できれば良いのではないでしょうか。まぁ、たまにはBFのような大作FPSも語りたいのですが。2017年からお試しで始まった『取り留めの無いゲーム小話』も人気のようで、手間とネタの関係があるのですが、出来るだけ月1ペースで掲載が出来ればと感じております。

また私へのリクエストがあると思いますが、時間の都合や私自身が計画をしている記事もある関係で、『~をレビューしてほしい』は難しいと思います。気長に待って頂くか、或いは萃香さんをデートに誘う長門のような絶望的な状況です。引き続き萃香さんと遊びたい方は、当ブログをご愛読ください。

次回、お会いするのは6000記事になります。
また、今回は5000拍手を記念して、特別なカクテルを作りました。近いうちに面白い酒記事が掲載されますのでお楽しみに。

雑記

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紅莉栖「パセリの行方について」

ミキサーに材料を入れた時点で、引き返せなくなっていた。
材料は水、バナナ、レモン汁、豆乳・・・ ・・・ ・・・大量のパセリを入れてスイッチを入れる。轟音を立てて魔液が生成されていく様は、もはや人間としての尊厳すら危うい。今、冷蔵庫はパセリで埋め尽くされ、冷凍庫には凍ったパセリが領地を広げている。手の施しようがない。我家の食料は全てパセリに敗北をしたと言って良い。何とかパセリを消費しようと幾らかのアイデアを持って打倒を試みた。コーンポタージュとパセリ、パセリのハンバーグ、パセリ飯、パセリとポテト、ポテトのようなパセリ、ポテト無しのパセリ、パセリだけのパセリ、生、焼き、御浸し、冷凍、ソース・・・しかし一向にパセリは減らなかった。そして私はパセリを効率良く消費するために、禁断のスムージーを作成している。青汁なんて目じゃない、得体の知れない緑色で汚染された液体をグラスに注ぐ。バナナを入れたはずなのにパセリそのものとしか思えない。グラスを持つ手が震えていた。自身の人生で最も縁遠いと思われていた食材が私を支配しようとしているのだから。

・・・

きっかけは些細なものだ。
知人が農業をしていて、私はちょくちょく彼からナスや人参、瓜を購入していた。私の実家は農家であったから、彼の苦労も良く分かる。尤も私は養鶏の方が詳しかったが、それでも基本的な苦労事は解っているつもりだった。彼とは酒飲み友達で、年に数回は泊りに行って酒を交わすのが慣例となっている。自動車の音一つしない暗闇が農家を覆い、カエルと虫が世界を謳歌する状況で飲むマッカランは最高だった。無農薬野菜のカレーと共に話は弾む。彼は新たな試みとしてパセリの生産をするかどうかで悩んでいた。日本産のパセリは収穫量が減っている状況であるが、彼は世界一美味しいパセリを作ると豪語をしていた。私は応援した。が、心の中ではパセリのようなマイナー野菜、もとい付け合わせでしかお目に掛かれない野菜を生産することに疑問があった。そもそも、パセリが好きな人間なんて極少数だろう。独特の苦さ、カサカサした触感、そしてダサい見た目。用途も多くない。その時は、気にも留めなかった。しかし、1年後に彼はパセリの量産を開始したのである。最初のうちは、まるで家庭菜園でコスモスを育てているかのような可愛らしい地帯だった。第一号は義理もあって、私が購入をした。珍しい野菜だし、付け合わせにするくらいならと。徐々に生産量が増えていき、最初と同じ値段で購入できるにも関わらず、義理の存在によって - 格安で彼のパセリを購入することが慣例となってしまった。何度も断わりの電話を入れようと決意した。しかし、出来なかった。彼の苦労を知り過ぎてしまっている・・・言っておくが、私は冷たい人間である。世界のどこで誰が死のうが、破産しようが興味は無いし、救おうとも思わない。農家以外は。

・・・

今までパセリなど興味が無かったのだが、調べてみると確かに凄い野菜だ。
まず栄養価がめちゃくちゃに高く、半ば野菜界のチートと言っても良いだろう。ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、鉄などが豊富に含まれている。特にビタミンKとビタミンE、鉄分の含有量はパセリ一強である。しかも葉にはクロロフィルが含まれおり、コレステロールの上昇を抑制したり、貧血を予防したりする効果がある。野菜の中でも栄養素の含有量がトップクラスであるパセリは、健康維持は勿論の事、美容も期待できるらしい。また野菜ながらハーブ的な側面を持つため、精神安定や口臭予防などの付加価値も多い。ただしリスキーな面もあり、大量に摂取をすると肝臓や腎臓にダメージがある。大凡、一度の摂取量200gが危険量とされているが、そもそもパセリを200g喰うというのは常軌を逸しているので殆どの方は気にしなくても良い。(りんご一個分の重さのパセリを食うだって?)ただ妊娠中の女性はパセリは控えた方が良いらしい。古来のヨーロッパ人もパセリを野菜としてではなく、薬用のハーブとして見ていたようで、それがローマ人の手によってヨーロッパ全土に広まった。日本国に入ってきたのは遅く、18世紀ごろの長崎に運ばれてきたものの、あまり活躍することなく今日に至っている。一応、我国では茨城と長野の2県が主な生産地であるものの、総生産量は5000tも無い状況のようである。

・・・

パセリ消費は、あまり多く食べれないという危険との戦いであり、この単調な苦さとの戦いでもある。最強のエリート野菜であることは間違いないのだが、この味が苦手な方が多いというのは理解が出来よう。苦い、ただひたすらに苦い上に、料理との調和性が無い。よって生で食べるしか活路が無い。あまり好き嫌いをしない私であるが、このパセリに関しては食べても美味しいと思ったことは一度も無い。嫌い!!と言うわけでは無く、好んで食べようとは思わないというのが正直な感想である。しかし、これは戦争なのだ。格安で大量に - 大量の義理と謎の善意がぶち込まれた愛情100%の大暴力パセリちゃんを喰らう他道は無い。一日の摂取量を守りながら戦いは続いた。が、飽きる。パセリはどうにもこうにもパセリ過ぎて太刀打ちできないのだ。しかも、パセリを主体に料理をすると9割の確率で失敗をする。焼きそば、うどん、蕎麦、焼き魚に餃子、和食、中華は期待できない。フレンチやイタリアンは良く分からないのでパセリ以前の問題である。生で食うのに限界が来ていた。ヤルしかなかった・・・パセリのスムージーに全てを賭けるほかない。出来上がったスムージーは邪悪だった。臭い。ヤバイ。死ぬかもしれない。一度、呼吸を整えてタリスカーを呑んだ。お前もキツイ味だと言われるが、パセリ・スムージーほどじゃないよな?意を決してドロドロになったパセリを飲んだ。涙が出た。なんでこんな酷いモノを飲んでいるだろう。私の人生とは一体何だったんだろう。こんな魔液を飲むために今日までの努力があったのか。許してくれ・・・私は間違ったことはしてこなかったじゃないか。どうしてなんだ。価値を教えてくれ、道徳を再認識させてくれ、美徳を学ばせてくれ。ああ、何だか腹が立ってきたよ。このクs・・・

・・・

彼とは良好な関係が続いている。
流石にパセリ購入量は減らしてもらった。(尋常ではない安さで大量に購入できた。友達価格と言うやつにしても赤字だっただろう)不思議なもので、パセリが無いと食事とは呼べない日常になってきている。それは、まるで歯磨きを忘れてしまった時の気持ちの悪さによく似ている。あまりにも身近なルールになり過ぎて、ソレを食さないと一日が終わらないのである。そこに味の好き嫌いと言う概念は無く、ただ習慣としてのパセリ食が象徴として鎮座している。最終的にパセリ・スムージーですら飽きて、生食に戻った。ドレッシングだとか特別な調理などない。皿・パセリで終了である。健康を目指しているわけでもない、既に健康だ。スーパーモデルに転身するつもりも無い、既に時が遅い。パセリ食を始めてから3か月が経過したが、特に変わったことも無く日常が過ぎていく。強いて言えば、朝に強くなった気がする。前までは朝起きた瞬間の気怠さは20分ほどあったのだが、想えば今は無い。勿論、パセリが原因であることの証明は難しい。たまたま、なだけかもしれない。他の食材も並行して食べているわけだし、運動も行っているのだから短絡的な二元論で結論を出すべきではない。ただパセリを見る度に、ローマ人の気持ちが少しだけ解るような気がしてきた。彼らがハーブとして食事に添えていたパセリは、日本以外の国では愛されており、日本では私が一番に愛している野菜となった。そう言えば紅莉栖、お前のペットボトルの中身は変えておいたよ。最高に健康で史上最も邪悪な液体にな。

本ブログのSSL化に関する報告(追記2/26)

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平素より、当ブログをご愛読頂きありがとうございます。
この度、本ブログがSSL化となりました旨、ご報告させて頂きます。これによりブログがhttpからhttpsに変更となります。現在は様子見での運用となりますが、昨今のインターネット状況を鑑みて必要と判断を致しました。読者の皆様には閲覧時の問題は発生しないと思われますが、此方の不手際がある際にはコメント欄にてご連絡をお願いいたします。

https://gamedaisukinahito.blog.fc2.com/


本日より上記のURLが『午後のPCゲーム』となります。
以上、引き続きご愛読のほど宜しくお願いいたします。

2018年2月20日 午後のPCゲーム管理人"ばりー”

【追記2/26】
Mozilla Firefoxで閲覧している方のみ【このページの一部が安全ではないのでFirefoxがブロックしました】と表記される。これはIE側からでは問題が無く、どうもFirefoxの仕様らしい。理由は混在コンテンツのブロックで、どこかにhttpが残っているからそうなるようだ。ページ数が膨大なため精査には時間が掛かる。というかそんな時間は無い。正直、泣きそうである。
念のため言っておくと、【安全なサイト】扱いだが、”一部が安全では無い”と言われると気になってしまう。そんな卑猥な文章は書いてないでしょ!!(怒)
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PCゲームとビールを愛するおっさん
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