Metro Exodus 初回プレイ感想

resize72833.jpg

今、考えられる"最善な世界の終焉方法"は極めて高い致死率を誇る感染症による人類衰退である。この病気が何なのかは解らないが - 潜伏期間が長い上に、異常な感染能力を誇るが、人類はその危険性を知らずにいる状況である。ある日、一気に感染者がバタバタと倒れていき、既存の抗生物質や治療法も全く効果が無い。海を超え、空にまで蔓延した新種の病気によって、殆どの人類は死に絶えた。あまりにも急激に人口が減ったので、社会性と文明は完全に崩壊をする。しかし、これは最良の終末シナリオと言ってよい。何故ならインフラが残るから。或いは重要な知識が書かれた書物は残るし、物資や建築物も破壊されていない。(暴動とかで破壊はされるかもしれないが)よって、死の病気を逃れた少数は、それらを用いて復興の準備に取り掛かれる可能性がある。確かに人類の大多数は失ってしまったかもしれないが、残された生存者たちに復興猶予を与えることが出来る。物資とインフラ、知識と経験則、それらは総じて農業に必要となる。
逆に"最悪な世界の終末"は、物資やインフラ、建築物は残らない。土地は汚染される。大気中に放出された粉塵は、太陽光を完全に遮り、農業を一切に許さない。つまるところ、残された人類は復興できずに数を減らし、最後の人間がどうなったのかさえ記録に残らない。

resize72794.jpg

発売2週間前にEpic Games Storeでの時限独占が発表をされ、一方的にSteamでの予約停止。独占期間は一年間という事であるが、既にSteam予約をしていた購入者は、問題なく2019年2月15日にプレイ可能となった。この販売方法は多くの批判とゲーム・プラットフォームにおける勢力争い問題を表面化させたが、本稿では取り上げない事とする。(取り上げてもいいんだぜ、Epic Gamesさん)ゲーム内容は、前二作の内容を躊躇しているために、新規でプレイする際には注意が必要な導入である。初回プレイにして想う事は、この導入部が、あまり惹かれない事である。Metro 2033では、開幕から絶望的な戦闘シーンが導入される。開幕が既に物語の終盤であり、何故そのような状況に陥ってしまったのかを主人公アルチョムが回想をしていく。原作小説を手掛けたドミトリー・グルホフスキーが4A Gamesと密に協力をしただけあり、演出面での運び方が文学的で、かつ魅せ方が終末FPSとして体を成していた。続編Metro: Last Lightでも序盤から強烈な地下演出が続くので、驚かされる一方だった。ところが、本作Metro Exodusは、この最初の部分での語りが弱く、何だか残念な予感がしてしまうのだ。

resize72938.jpg

と、言う予感は外れた。
やはり原作者の協力が厚いと、ストーリー展開が巧である。今回は、なんと地上がメイン活動になりそうな雰囲気なのだ。というのも、主人公たちが必死になって守ったメトロは、実は最後の人類の砦ではなかったことが判明するからである。汚染された地上には、なんと人間が生存をしており、しかも社会性が保たれている。これだけ聞くと、過去作との世界観が崩れてしまい、実にご都合主義的な展開であるのだが、それを登場人物が指摘するのだ。「どうして地上に人間がいるの?我々は、一体何のために地下に隔離されていたの?そもそも、モスクワ以外の地域はどうなっているの?」と。ここから一気に盛り上がる。序盤で、蒸気機関車をパクると、いつものミラー大佐が部下を共に現れて、共に戦ってくれる。しかし、この行為によって、メトロに戻れなくなってしまった小隊一行は、この状況を理解するために汽車の旅を計画する。ああ、最期の終末世界は、何と蒸気機関車で始まったのだ。

resize72992.jpg

驚いたことに日本語化されている。
しかも日本語音声付きで。これはSteamストアではアナウンスされていないが、確かに初期で日本語化されているのだ。しかも、かなり聴きやすい声優なので、割と困惑している。だが、これは2月16日の初回プレイ時点で日本語化されている、と強く明記しておこう。今後、この日本語が抹消される事も十分に考えられるし、何回も同じようなケースを目にして来たからだ。"アップデートで日本語化は消したよ"ってね。それと付随しているのが、会話量の多さだ。世界観を十分に堪能するために、敢えてNPCの会話量を増やしているのだろうが、ちょっと不自然な印象がある。会話量も長く、正に小説のようなゲームという印象を受けている。ただし、まだ序盤で仲間も多い状況なので、これから変わっていくのかもしれない。雰囲気はとても良いので、あまり気にならないが。

resize73037.jpg

The Last of Usかよ!!
と、ツッコミを入れたゲーマーも多いことであろう。本作は、オープンワールド形式を採用している・・・らしいが、物資を集めて、新たな装備品を製作する事が可能となっている。難易度:ノーマルでは、戦闘が難しく、体力も低い。というか、ダメージUIはクソなので、勝手に死んでいる事が多い。画面赤ジャムでダメージ量を表現するのは、間違った仕様ということを再認識させられる。逆に射撃感覚や世界の荒廃感は突出して素晴らしい。グラフィックスも水や雪なども細かく反射して息を呑む美しさだ。まだ良く解っていないのだが、恐らく銃器を使用し続けると汚れて性能が落ちるようだ。というか、拾ったAKがボロボロで、スプリングらしきものがモロに露出しちゃっているが、大丈夫なのだろうか。泥まみれのAKを改良できるようではあるが・・・

resize73086.jpg

相変わらずヤバい世界が全開で、これが面白さに繋がっている。
地上は汚染された美しさがあるが、引き換えにミュータントの生息地でもあり、死闘が繰り広げられる。所持している武器は、壊れかけのアサルトライフルと手作り拳銃しかなく、シリーズ中、最も貧相な武装状態が続く。パマギーチェ、パマギーチェと別ゲームの音声が聞こえてくるような気もするが、熱中具合では同格と言ってよい。
期待していただけあり、ここまでは大きな不満も無く、むしろ続きが気になって仕方がない位だ。地下鉄から脱出した主人公は、地上の線路を歩く。これだけで画になるのだから、やはりMetroらしさは十分に詰まっている。

午後のPCゲーム"Play"of the year 2018

resize64519_20181223224156b93.jpg

2018年に掲載されたPCゲーム関連記事の中から、私が最も印象に残ったタイトルを決める『"Play"of the year 2018』。該当する期間は2018年1月1日~12月31日までに取り上げたことのある、又は話題にしたPCゲームタイトルの中から決めます。ゲームの品質はさして重要ではなく、クソすぎて印象に残ったり、衝撃的なデザインで心にトラウマが残った等、選考に於いては何でもアリの無差別級マッチになっております。そうです、これは裏Game of yearなのです。力の入れようも違います。異物混入具合も更にパワーアップした2018年のリストは以下に列挙いたしました。

resize53286.jpg
Crimson Earth(掲載時期2018-01-27)

2018年は1月からクソゲー記事を掲載したのでよく覚えております。
バグ塗れの地形抜けを当然のように実装し、抜けに抜ける見えない壁を突破し、行ってはいけないエリアに取り残される絶望感。ここは世紀末のゾンビワールドだ。武器バランスは機関銃によって崩壊しており、クソゲー界隈でも珍しい一度で二度おいしいクソ味が楽しめる。一度目は、当たり判定の意味不明さに弾薬不足でも何もできずにリトライする理不尽さ。二度目は機関銃のアンロック以降、壊れに壊れた主人公が、バグ世界をバグった銃器で闊歩するヒャッハーTPSとして生まれ変わる。聞くに、続編が発売しているらしく、此方もクソゲーとの事。はー、本当にCrimson Earthさんは凄い。何から何まで低評価であり、クソゲー・バイキングに出品をしても、世のグルメたちを唸らせることだろう。

resize59224_20190114214828930.jpg
Brigador:Up-Armored Edition(掲載時期2018-03-18)

理解できないユーザーに対する優しさは微塵も感じない。
Brigadorのゲーム性は、2世代前の見下ろしアクションゲームであるが、作り込みがぶっ飛んでいる。経済化した戦争を淡々とこなす傭兵たち。テクノミュージックは、どれも素晴らしく、そして冷淡な世界観に唯一の色を与える。まるで石棺のような古さだが、何もかもが懐かしい新作でもある。現在の暖かいゲームデザインに慣れてしまったユーザーは切らざるを得ない。文章量は非常に多く、濃く、意味不明だが支離滅裂ではなく、それは初代Falloutのような不安と安心感を兼ね揃えた逸材。理解できるPCゲーマーに送る、昔ながらの見た目通りにキッツいゲーム作品は数が少なく、そして良作ともなればさらに数は減る。本作は"午後のPCゲーム"が安全印を押せる危険な洋ゲーなのだ。良作なので、このゲームは救助するように!!

resize60822.jpg
Easy Red(掲載時期2018-04-25)

2018年はクソゲー紹介が多かった印象ですが、この作品は製作者の熱意が我々に届かなかったタイプのゲームですねぇ。何せノルマンディー上陸作戦しか出来ないFPSですから、どんだけノルマンディー好きなんだよって話ですよ。実は後半面は、ノルマンディー上陸後の構成にはなっているのですが、力尽きてしまった感があり、グダグダです。昨今、AIだらけの疑似マルチプレイゲームも増えてきた中、この作品も流行りに乗って、クソみたいな能無しAIを導入してくれました。そのお陰で進行の邪魔です。グラフィックスも何が何だか解らないお絵かきワールドで、端から端まで低予算ゲームを楽しめます。かなり笑えるバグも実装されている点で見逃せないクソゲーとなっております。

resize60693.jpg
Gorogoa(掲載時期2018-05-16)

本来、Play of the yearは『管理人の印象に残ったゲーム作品』なので、クソゲーぶった切り記事ではないのですが、やはりクソゲーは印象に残りますから本稿でも猛威を振るっているわけで。そういった中、実力で魅せるBrigadorと並ぶ力作がGorogoaである。この作品は非常に芸術的な色合いが前面に出ており、相当に独特なパズルでもある。ゲーム性よりも、その世界を4分割した独自性に驚きがあり、このスペースでは書ききれない。掲載した月日に該当作品のURLを張っているので、ぜひとも過去レビューを読んで、摩訶不思議さに困惑する様を見て頂きたい。

resize65742.jpg
Doom(掲載時期2018-09-08)

本稿を掲載するにあたり、品質的に最高位に当たるのがDoomになります。
まず、FPSとして基礎が出来ている。撃ち合って、敵弾を避けて、動いて走ってジャンプして敵を追い詰める。こういった単純な動作でさえFPSは楽しさに繋がるのです。Doomは1つ2つ3つ、と基本を忘れずに作り込んでいる作品となっており、非常に楽しめました。あまりにも楽しくて、笑ってぶん殴って気分も最高です。グラフィックスも良いですね。面倒な部分も少なく、多少の迷子も楽しめました。本当に良く出来た作品でした。

resize67442.jpg
SharpShooter3D(掲載時期2018-11-04)

本当に良く出来ていない作品でした。
もう、これ凄いですよ。適当さも此処に極めり。もう凄いとしか言えません。ロシアゲーム大好きな私も吐くほどのクソゲーで、思い出から消し去りたいほどの憎しみと重要さを感じます。だが、そういった作品を紹介しないと当ブログはどうなるのでしょうか?決して良いとは思えないのです。クソゲーがあるからこそ、我々は楽しい作品をきちんと分別できるようになると固く信じております。そういった観点から、近年のロシアゲームの低品質さには注目をしており、今後とも紹介を・・・しないかもしれません。

・・・

まずはですね、過去に対象になった作品をご覧ください。そうそうたるメンツが揃っているのですが、出来るだけ異なったテーマで受賞をさせております。2018年に紹介をしたゲームタイトルの中でも、凄まじいインパクトを誇った作品があり、その作品もまた例外なく意味不明でした。ちょっと新タイプの理解不能さを備えている点で、実に高評価を下せる作品となっております。

resize71067.jpg

            "Play"of the year 2018最優秀・再プレイ不可
           Russian Roulette: One Life(掲載時期2018-12-29)

死ぬと二度とプレイが出来なくなるゲーム
久しぶりに私の心を掴んだクソゲーであるが、ゲーム仕様上の理由によりもうプレイする事が出来なくなってしまった。しかしどうしてだろう、非常に心が晴れやか。Russian Roulette: One Lifeほどタイトル通りのゲームは珍しく、内容はロシアンルーレットだけを行う退屈さに汚染されている。しかし、実弾モードで死ねばリアルにゲームが出来なくなるという前代未聞のゲームである。ゲーム内で死ぬと、そのものがプレイできなくなる作品というのは、私の知る限り本作ぐらいしか無いと思う。アイテムやレベルリセットどころの話ではない。プレイが出来なくなるのだから、大変にショッキングである。

resize71091.jpg

ほうら、もう書くことが無くなった。
ロシアンルーレットする→死亡→起動→お散歩、という抜け道の無い地獄が始まる。きちんと再プレイするには別途・料金が必要であるが、世界中を探しても課金したゲーマーは存在しないだろう。本体無料で、再プレイに課金という異常すぎる販売方法も気に入った。ここまで丁寧に再プレイをしたくない作品も珍しいが、そう考えても再プレイそのものが拒否されているので、何が何だか解らなくなる。ゲーム開発者は、本作を遊んでほしいのか、それともプレイヤーを馬鹿にしているのか。だが、どうにしろ退屈なクソゲー界に光明を与えし?出来の悪さであり、とても素晴らしいと思う。

resize71088.jpg

ああ、虚無にようやく出会えた。
何もできない・何も面白くない・何も価値が無い・二度目のチャンスすら無い。今、我々はゲーム開発者と理解し合えないという事を、確かに理解し合えた。当ブログがここまで推す本作ではるが、既にプレイ権限を剥奪されてしまったので、本当の魅力に気づけていない可能性が高い。これは困った事である。こんなにも素晴らしいゲームが在るのに、私は真意を伝えることが出来ないもどかしさがある。

resize71065.jpg

これまでに受賞してきた "Play"of the yearはロクでもない作品しか無い。
しかし、その一方で、必ず何処かに可愛さがあって、無理にでもピックアップすれば十分に褒めることが可能でもある。開発者に説教はされるものの、ゲーム品質は間違いなく一級であったThe Stanley Parable、チ〇コまるだしカオスな世界観に笑えるDad Simulator、精神が崩壊した芸術作品Plug and Play、お魚オープンワールドも悪くないAce of Seafood。かなり無理があるかもしれないが、それでも理解はできる。しかし、本作はクソゲーマーの心情を完璧に読み取り、二度とプレイしたくないゲームを二度とプレイできないように仕組んでくれた時点で、私は一生忘れない。

コラム:取り留めの無いゲーム小話(2019年2月)

resize72688.jpg

紅莉栖・レッドフィールド!!
勢いで言ってみたものの、意外と似合っているため話を進めます。さて巷ではBIOHAZARD RE:2が大人気です。バイオハザード・シリーズは全作品(DC版・N64版などの特殊版は除く)プレイしてきているので、いずれ購入したいが、ここまで世間の評価が高いとなると気になって仕方がない。ちなみにバイオハザードシリーズのリメイク作品は優れている事で知られる。特にBIO HAZARD(1996年)のリメイク作品であるbiohazard(2002年)は最高傑作と名高い。この作品はリメイクとしては相当に特殊で、舞台となる洋館や登場キャラクターはオリジナルと同じなのだが、追加された敵と探索場所が非常に多く、初プレイでも"1996年の記憶"は当てにならない。例えば、オリジナルでは洋館は2階構造だが、リメイク版では3階になった。そして追加された敵キャラクターで強烈なのは、やはりリサ・トレヴァーだろう。ただでさえ難しいゲームであったが、不死身の異形モンスターの登場で、一気に別物と化した。当時、この新敵に怯えたプレイヤーも多く、実際にシリーズ最恐のボスとして立ちはだかる。そのため、リメイク版はシリーズ上位の高難易度作品なのだが、不思議にコレこそがバイオハザードに思えて仕方がない。BIOHAZARD RE:2が、どのようなリメイク品になっているのかは、私自身がプレイすれば解る事なので、少々お待ちください。またリサ・トレヴァーのような不死身な敵が出てくるとしたら・・・まぁ、それはそれで嫌だが嬉しい?複雑な気分になるだろう。

・・・

2019年4月18日に発売予定のCodemasters新作レースゲーム、DiRT Rally 2.0
私はPagani ZondaやLamborghiniのようなハイパーカー(見た目通りのモンスターマシン!!)が大好きなので、あまりラリーカーは詳しくない。しかし、唯一に記憶に残っているのは、ランチア・デルタの大活躍である。車に詳しくない方に説明をすると、イタリアに本社を置く自動車会社Lancia Automobiles S.p.A.(通称:ランチア)は、非常に壊れやすい車しか製造しない事で知られる。所有モデルにもよると思うが、ランチア・オーナーの財布は、修理代金で数百万以上も平気で飛ぶ。新車であれ中古車であれ、まともに動くランチアは存在しない。しかも、日本でランチア車を所有するのは、色々と購入の面で厳しい部分が多く、正規代理店も存在しないようだ。ところが、このメーカーはランチア・ストラトスと呼ばれるモデルで世間の話題を攫った。その異形な見た目、速さ、そしてやっぱりランチア。と、3点が見事に融合しており、世界で有名なレースカーだ。しかし、実際に良い成績を上げたのは、1980年代以降に登場をしたランチア・デルタだった。元々はハッチバック型の市販車であったが、レース用に魔改造され、出陣した。『世界一壊れる車』と名高いランチア・デルタであるが、兎にも角にも速かった。ハッチバック型を突如としてWRCに参戦させ、勝ち星を上げまくりWRC王者として君臨した。1970年代から1990年代までWRCで活躍したランチアは、74勝と10回のメイクスタイトル獲得というWRC史上最多勝記録を保持している。だが、壊れやすい車であることは変わりなく、現実に保有する気概があるオーナーは少ない。そういう不都合も、レースゲームなら掻き消せるのが良いところだ。少なくともゲーム内でエンストはしないからね。

resize72685.jpg

数々の特殊能力で暗躍するDishonored 2は、2週目以降から一気に面白くなる類だ。というのも、特殊能力を強化するアイテムの数が限られているので、初プレイでは行動に制限が出やすい。例えば、時間操作が可能になる能力ベントタイムは強力だ。時の流れを一時的に遅くし、敵に気づかれずに多数の暗殺を完了する事が出来る。しかも強化すると、完全に時間停止するため、より一層に凶悪になる。しかし、困ったことに燃費が悪く、しかもスキル習得には大量のスキルポイントが必要になる。そのため、一週目では有用で地味な、移動系スキルに振らざるを得ない。よって終始、地味な攻略が続く。これがスキルポイント持ち越しな2週目(正確にはNew Game+)だと、ベントタイム即時発動!!その他にも、色々とスキルの選択肢が増えており、別ゲー化する。敵に見つかっても、慌てて逃げ隠れする必要は無くなり、殴って投げて刺して分身召喚して時間止めて・・・とステルスゲームを真っ向から否定するような能筋プレイが可能になる。むしろ、このようなプレイの方が面白いタイトルと言え、奥深い攻略性は2週目から発揮される。このデザインが良いかどうかの判断は難しい。同じような暗殺ゲームに、HITMANがあるが、此方は初めから全ての攻略方法が許されており、スキルポイントなどは一切に存在しない。全てプレイヤースキルに委ねるデザインであるがために、べらぼうに難易度が高い。しかし、作り込まれたMAPを歩くたびに、その度、そのプレイ、その瞬間から確実に上手くなっていく。競技性のような平等があり、全く不思議なことに、HITMAN以外では成功をしていない。そう考えると、お手軽にぶっ飛しスキルで強引に突破できるDishonored 2は、ステルスゲームではなく、ストレスフリーを目指した暗殺ゲームだと言える。

・・・

本物の"Serial experiments lain"を手渡された時、直ぐに自分以外の人間に譲ろうと計画をした。こんな高額プレミアソフトの保管をして欲しい、だなんて嫌だね。事の発端は、ゲームマニア友人が、奥さんと喧嘩したことが始まりである。困ったことに、私は主人・奥さんともに知合いで、何方にも肩入れが出来ない状況だった。喧嘩の内容は大したことが無いのだが、仲裁に入った私はゲンナリ気味である。一文の得にもならないし、かといって対応を間違えば恨まれる。実に素晴らしい人間関係の相関図であり、これこそが社会の面倒くささである。全くクソだね。最終的に、奥さんが勝利し、膨大なゲームコレクションは理解されずに売られた。しかし、幾つかのプレミアムソフトは抵抗運動の末に、残ることになった。何しろSerial experiments lainは中古市場では超プレミア価格で取引されており、美品なら6万円以上の値が付く。その内容から再販売される可能性は大変に低く、カルト的な人気と共に伝説化した。だが、終戦条件は大変に厳しく『手元に残せるソフト数は10個』であるがために、2つ所有しているlainの片割れは、私に"売った"ということで奥さんを納得させたのである。実際には私は金を払っておらず、見せかけだけの - つまり喧嘩のほとぼりが冷めたら持ち主に返却する約束が結ばれていた。何年か経過した後、その闇取引の内容がバレると、何故か私まで説教される二次被害を被った。全く本当に素晴らしい人間関係である。その結果、非常に面倒な事に、この完全美品なSerial experiments lainを引き取ることになってしまった。取引価格は驚きの0円!!この意味が解らない方は、本ソフトの適正取引価格を調べてみよう!!基本的に私は守銭奴なので、売り飛ばしても心は痛まない。別に私は本作のファンじゃないし、それならネットオークションに出品しても悪くない判断だろう。話の結末を書くと、既にソフトは私の手元には無い。このソフトを売っていないので、誰の所有物でもない。あるタイムカプセルサービスを使用し、10年後に"元の持ち主"に届くようになっている。10年後、本来の持ち主は、私にキーロックの暗証番号を聞かないとlainを入手する事が出来ない。つまり、10年後の私は"4桁の暗証番号"を脅しのネタにできるのだ!!例えば、そうだな・・・ハイランドパーク40年と交換なんてどうだろう?値段は気にするな友よ!!これなら誰にも恨まれないし、誰も損はしないし、心優しい10年後の私なら見事な決着劇にしてくれると信じている。
※2019年時点でのHighland Park 40 Years Old参考価格:40万円。

コラム:多様化した通行禁止令 -Epic Games Store問題-

resize52042.jpg

2019年2月15日にリリースが予定されていたMetro Exodusが、発売2週間前にEpic Games Storeでの時限独占を発表し炎上した。あまりにも唐突な発表に多くのユーザーが戸惑い、しかもこの発表を以て本作がSteamからの予約購入が出来なくなったために、Epic Gamesの強引な手法に疑問を持ったゲーマーが、中指を立てている状態である。この事態は、ゲームのDL販売が本格化した2007年以降から考えても相当に珍しいケースであり、今後のゲーム販売に大きな影響を与えそうである。
あまりPCゲーム界隈に詳しくない方向けに説明をすると、PCゲームはかなり前からDL販売が中心で、その中核を担っていたのがSteamと呼ばれるプラットフォームだった。Steamは数多くのゲームタイトルを扱う巨大図書館のような存在であり、人気タイトルからマイナータイトル、インディーズまで幅広く揃えるとともに、コミュニティ機能も充実しており、何よりUIが本当に素晴らしい。他にもライバルはいるのだが、今一つぱっとしていない上に、絶望的に使い難い。例えば、エレクトロニック・アーツ社のOriginはゲームリストが解りにくい上に、コミュニティが機能しておらず、かつ広告臭さが半端ない。起動するたびに『やるっきゃないですね、ばりーさん』みたいなクソポエムを元気よく掲載してくる。当然、販売されているゲーム数もSteamとは比べ物にならないくらいに少ない。あとライバルになりそうなモノは、Uplayとかいうゴミと、Blizzard Battle.netなる目的不明のクソと、殆ど"行止まり"なものしか無かった。しかし、ここ最近になって羽振りの良いEpic Gamesが独自プラットフォームを展開すると、情勢が変わってきた。

resize71261.jpg
BF5をやらない手はありませんね、ばりーさん!!(さっきアンインストールしました)

Epic Games StoreもPCゲーム専用プラットフォームとしては醜い、見づらい、操作し辛い、の見事な3バーストショットを決めており、開発者の人格を疑うレベルのセンスの無さだが、唯一のメリットがある。それはユーザーではなく、ゲーム開発会社(及びパブリッシャー)に対しての高い利益率である。公表されている限り、あるタイトルを販売する際のSteam側の取り分はゲーム価格に対して30%を徴収、Epic Games Storeだと、これが12%となっている。つまり、本作のパブリッシャーであるDeep Silverにとっては、Epic Games 側に味方した方が利益率が良いのである。それは商売の話なので、儲かる方に肩入れするのは理解できるのだが、今回のようにSteamで売ると宣言しておいて、しかも予約販売まで行っていて、販売直前になって突然にSteam販売停止するという行いが異常なのである。商売の世界では、信用問題そのものであり、その釈明説明が求められた。話が拗れているのは、『Metroシリーズ』のIPを所有しているのは、Koch Mediaという会社で、本作のパブリッシャーを担当するDeep Silver、その親会社Koch MediaはTHQ Nordicに買収されているという事。今回の釈明は、最上位のTHQ Nordicから発表されたが、その内容は衝撃的な責任転嫁であったため炎上に火が注がれたのである。

The decision to publish Metro Exodus as a timed Epic Store exclusive was made entirely on Koch Media’s side as Metro is their intellectual property. They are a sister company of THQ Nordic (Vienna), which is the reason why we can and will not comment on this matter. We do

悪意訳:Koch Mediaが勝手にEpic Storeで売ると決めたんだ、我々THQ Nordicは今さっきソレを知ったばかりなんだ!!よって我々は解らないし、悪いとも思っていないけど、Steamの皆さんにはご不便をおかけしちゃったかなぁ。
(ソース:https://twitter.com/THQNordic/status/1090217923434737664)

resize2575.jpg
Metro2033を購入するしかないですよ、ばりーさん!!(現在オリジナル版は購入不可)

現状、事態は悪化している。
発売直前になってからのEpic Gamesストア時限独占発表は、同シリーズの評判を大きく落としているからだ。この状況に原作者であり、ゲーム版の協力者でもあるドミトリー・グルホフスキーも今回の横取りビジネスを快く思っていない発言を残している。また、このゲームタイトルの横取りは、強引すぎるEpic Games側の手法も問題視されているが、恩恵を受けられるユーザーが限られている事も拍車を掛けている。米国での販売価格は、49.99ドルで、Steam予約者よりも10ドル安く購入できる。それ以外の地域は、全て59.99ドルだ。つまり、アメリカ国内にいるユーザー以外は全て不利になる。パッケージ版も販売されるが、こちらはSteam非対応で、キーコードはEpic Games Storeのみで対応される。この報告も、当初の発表であったSteamキーコード対応とは異なる。そのため、Steamユーザーにとっては、許せない怒りが溢れている状況であり、沈静化が見えない。今回の発端となった作品が知名度の高いタイトルであったことから、これから先も同様のトラブルが発生するのではないかと危惧するユーザーも多くおり、コミュニティ内で熱心な議論・・・暴言の言い合いが続いている。

Metro Exodus販売中止
Metro Exodusを購入するっきゃないですね、ばりーさん!!(日本から購入できない)

いい度胸をしているじゃねぇか、クソ野郎。
突然のSteam販売中止、明らかなSteam側への嫌がらせ、Epic Games Storeでの時限独占(一年間)、地域による露骨な価格差、そして日本からの購入不能。現在、Epic Games StoreでMetro Exodusは日本からは出来ない状況で、Steam予約者でない限りはPC版は2月15日に遊べない。ちなみに予約も突然に打ち切られているため、選択肢は非常に少ない。一応、本当かどうかは不明だが・・・公式の発表ではSteam版予約者は2019年2月15日に問題なくプレイ可能らしい。と言っているが、これもどこまで信じられるか疑問である。EA、スクウェア・エニックス、ワーナー・ブラザース以上のゴミ確定である。
ゲーム開発会社が潤うのは良いことだが、その一方であまりにもユーザーが不便になりすぎている。

resize1828.jpg
怒りのL4D2。この時代は平和でしたね。

ゲーム内容とは関係のないところで、評価を下げてしまっているMetro Exodus。
私はSteam予約者なので、公表されている限りは - プレイできる・・・と信じたい。それに、まだ未プレイなので今日時点では深く発言はしないが、釈然としない状況である。

"彼女"に会いに行くにも、最近は選択肢が制限されていてね。そこを退けよ、クソ野郎。私の知らないところで通行止めをするんじゃない。そういう煩わしさが本格化してきたのを強く感じている。

追記:2/3 Epic Games StoreからMetro Exodusが購入可能になりました。
   販売したり、しなかったり・・・何がしたいんですかね?
   

Replay:Hitman: Absolution

resize4619.jpg

発売当時と現在では、かなり評価が変わる。
2013年に満を持して発売をしたAbsolutionは、これまでのシリーズとは大きく異なるデザインであったがために、従来型Hitmanを期待していた層からはそっぽを向かれ、新規プレイヤーは高難易度に苦しまされた。結局のところ、誰向けに制作されたかが解らないタイトルであり、ほぼ唯一の失敗作とみなされている。当時、私も本作をプレイした時に感じたのは、極端すぎる開発者の押し付けである。ゲーム内スコアを気にするように作られた意地悪さ、一本道のレール・デザインを進めるたびに、酷い吐き気に襲われる。流石はIO Interactive内の精鋭スタッフ"Kane & Lynch"チーム、まるでゲームってものを理解していない。遊びの幅は狭く、それが従来型の持つ利点であったリプレイ性をゼロにしていた。そのために、一回クリアをしたら二度目の起動はありえない。あのクソみたいなリスタート・ポイントを思い出すたびに、感動のあまりアンインストールしてしまうからだ。

resize4510.jpg

ちぐはぐなゲームだった。
これまでと異なり、ステルスよりもアクションに力が入っている。ステージ内の状況を視覚的に確認できる能力"インスティンクト"は素晴らしいアイデアであり、かなり期待が出来るアクションである。しかし、その実態は有限ゲージ管理であり、変装時にもインスティンクトを使用するシーンの多さに加え、制約が多すぎて自由度に貢献できていない。そのため、変なステージ区切り、クソなリスタート、装備変更不可、イライラする素晴らしいアクション要素が順番を守らずに訪れる。Absolutionの高難易度は、純粋なアクションゲームが陥る悪い見本でもある。ゲージが必要なのに、足りない。プレイヤーにスコアを意識させるデザインが、余計な部分でプレイヤーに完璧主義を求めてくる。それに従ってしまうと、更に高難易度に向き合う羽目になってしまう悪循環だ。要するに、驚くほど柔軟性の無いゲーム開発者が、押し付けがましい製品を発売したのである。それが本作の根本である。

resize4525_20190120183256306.jpg

Hitman(2016)は実に見事な返り咲きであった。
再び箱庭暗殺を取り戻すと、その様相はBlood Moneyを超える高品質。ただの自由度・広さではない。インスティンクトは無限ゲージ化し、変装看破NPCも続投したが、上手なアクセントで収まった。これによりBlood Moneyの時のように変装時は無敵ではなくなったことで、きちんとした緊張感に包まれる。不思議なことに、新生Hitmanは、どこかアイデアがAbsolutionから拾ってきているような部分が多い。一本道MAPは排除されたが、多数NPC状態はキープされたからだ。恐らくマシンパワーの向上やゲームエンジンの進化が大きく手助けになったのだろうが、確かにAbsolutionの中華街は圧巻の出来栄えだった。人ごみに紛れるというアイデアも採用されており、これはHitman 2で更に進化することになった。そのため、Blood MoneyとHitman(2016)は、同じような箱庭ゲームでありながらプレイ感覚が相当に異なっているのである。原因は、この失敗作が後継に大きな影響を与えたからだ。

resize4519.jpg

意味のある失敗作である。
私は現行のHitmanが大好きで、最新作Hitman 2は狂ったほど周回プレイをしている。何せ銃撃でオブジェクト破壊が出来るようになった事で、アクションがステルス攻略に影響を与えているからだ。狙って撃つ、これもAbsolutionから本格的に取り入れられた事で、やはり旧作とは一線を画するアイデアである。更にカバーアクションもHitmanシリーズに関しては、あると攻略が楽になる。壁際で警備員をやり過ごす暗殺者!!なんとハラハラな現場なのだろうか。そう考えていくと、ちぐはぐなデザインであったが、統合性が無かっただけで、1つ1つは練られていた。この失敗がなければ、劣化Blood Moneyで、永遠と適当な葬式シーンの再活用を拝んでいた可能性もあった。現在、そうなっていないのは、アクション要素てんこ盛りの本作があったからだ。

resize4632.jpg

私にしてはシリアスな駄作を褒めることに抵抗がある。
再プレイをしても不快さは深いし、健康を害する悪役NPC顔面と気絶しまくる47さんに呆れ果てる。だけれども、2019年の私は、この作品以降のシリーズ状況を知っているので、不思議に怒ることはなかった。開発会社IO Interactiveは、ほぼHitmanだけに頼っている状況だが、逆に一本道ゲームというのも新規タイトルで作っても面白くなりそうではある。なぜなら、Absolutionそのものも精査すれば、面白くなりそうなラインにいるから。少なくても47さんは自由に仕事をさせて欲しいが・・・

resize4634_20190120190104ded.jpg

今と昔とでは、想う事が違い過ぎてレビューが難しい。
本作が目指した理想は、別の時代で開花したことを知っていれば、"許容できない寛容さ"で解り合えるかもしれない。いずれにせよ、Absolutionは重要な作品であった。

プロフィール

ばりー

Author:ばりー
PCゲームとビールを愛するおっさん
お気軽にコメントして下さい
なにかあれば返信します

カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
リンク
QRコード
QR