Replay: Defense Grid: The Awakening

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皆さんも身に染みて理解されているように、PCゲームは日進月歩である。
10年前のデスクトップPCで最新のゲームをプレイしようものなら - オープンワールドでFPSで容量50GBでプロセッサー3.6GHz以上で - は2008年では実現できなかった。当たり前だ、このエンターテイメントは進化が速すぎる。よって10年間で多くのタイトルが忘れ去られ、それに代わる最新鋭のタイトルが名を挙げた。しかし、今日から10年後に遊べるタイトルは100あって1つの世界。もしかしたら、もっと少ないのかもしれない。Company of Heroes(2006年)やBioShock(2007年)は、この長い時を経てさえ輝きを失っていない稀有なタイトルだった。つまるところ、これらはほんの一握り、一掬いの星。Defense Gridは今年、10年目を迎えても忘れ去られていない。

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Defense Gridが傑作となったのは、余計な要素を1つも取り入れずに、タワーディフェンスに徹してくれたことが大きい。
コストの安いガンタワーから高コスト・ハイパワーなレーザー、敵の動きを遅くしてくれるタワーに火炎放射タワー、対空専用タワー・・・など10種類のタワーを駆使して迫りくる敵群から電源コアを守り切る。攻めてくる敵も曲者が多く、動きが遅いがタフなクモ型ロボットやバリアで守られた奴、高速型と決して一種類のタワーだけでは突破できないようにレベルデザインが施されている。この豊富なタワー・敵、そして毎回に異なるMAPデザインが実に上手いこと噛み合っていて、しかも難易度曲線も無理なく楽しめるようになっている。難易度変更が一切に無いのが逆に素晴らしい作品と言え、例え詰まったとしても戦略を練り直せば必ずクリアが出来るはずだ。私で本編クリアできたのだから。勿論、2018年でもね。

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一方、各種DLCは手強いMAPが多い。
実は、やり込むと『あるタワーのLv3がとても高性能』な事に気づいてしまう。低コストに見合わぬ凶悪っぷりで、これを主体に敵を誘導していくようなタワー配置をすることが鉄板となってしまう。困ったことに、DLCでは、こういったテクニックを総動員する必要性があり、攻略の自由度は本編よりも下がってしまう。それでも、タワーを自由に配置できるマス目の多いデザインはプレイをするたびに興奮するし、例え自由度の低いMAPでも何だか許せてしまう。それは、このゲームの根幹がシンプルに纏まっているからであり、課金やら特定のボーナスなどの煩わしさが一切に無いためだろう。1MAPに全力投球、引き継ぎ要素の無しのプレイヤー vs 大量の敵軍!!コスト問題に配置の戦術、迷路を作るか、それとも一極集中の高火力地点で決戦に挑むか。Defense Gridは懐が深く、そして妙に再プレイをしたくなってしまう優しさが一杯だ。

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自分だけの迷路を作り上げた時、或いは貴方だけの滅茶苦茶高火力ポイントで敵軍を爆破壊滅していく様は最高だ。四方八方から銃弾、爆撃、レーザー、火炎に電撃攻撃が合唱団のように音を奏でる。あまりにも素晴らしすぎて、複雑怪奇な日本語の形容詞でさえ表現が難しい。タワー配置は、敵進行ルートが電源コアとゴールまで繋がってさえすれば、確実な鉄壁を誇る。意図的にゴール前を塞ぐと、タワー配置を無視して侵入してくるが、これは敵の言い分が正しいだろう。ズルはいけねぇなぁ、と。つまり我々は敵と条件はフェアである。そういう敵軍を一方的な火力で壊滅状態に追いやる様は・・・何ていうのかなぁ、この世の娯楽の真髄というのかな。下衆な笑いで楽しめるじゃないか。此方が有利なんじゃない、フェアで適正な難易度の中で楽しいゲームなのだ。
そう思っていた。どうやら私はDefense Gridを遊び尽くしていなかったらしいのだ。

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Aperture Scienceからの刺客GLaDOSがテスト問題を繰り広げるDLC『You Monster DLC』は、アンフェアだ!!原作Portalでもプレイヤーを騙したように、Defense Gridでも大暴れをしている。このDLCは特殊なルールを採用しているMAPしかなく、故にパズル色が濃い。プレイヤーを煽る毒舌AIは本作でも健在で、次から次へと珍妙なルールやMAPで細工してくる。この雰囲気がPortalそのもので、思わず笑ってしまったシーンも多かった。本編とは異なった味付けであるが、余計な要素しかないのに楽しめてしまう不思議なDLCである。

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I'm going to kill you and all the cake is gone.

そうか、お前も10年の壁を破ったゲームだったな。まぁ、いいさ。お前を破壊して私のDefense Grid攻略は完結する。
10年目の防衛作戦は、次の10年まで話題を保持できるかもしれない。

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