Brigador:Up-Armored Edition 初回プレイ感想

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皆さんはアメリカ人が作るラザニアを食べたことがあるだろうか?
皿に巨神兵の心臓みたいな油塊が置かれ、それをアメリカ人は"lasagna"と表現をしている。端的に言えば、3割が肉、残り7割は油とチーズが3万年前の地層よろしく、悍ましい色で警告をしている。「これを食ってはいけない」と誰もが直感する香り、重さ、量、見た目を完璧に備えていた。強烈過ぎて、喰う前から腹が膨れる。ラードと化学調味料たっぷりのラーメンですらラザニアの前ではジャンクですら無い。それほど濃い。勿論、私は食べれなかった。酷て濃くて食えたもんじゃない。アメリカ人は首を傾げた。「こんなに美味しいのに食べれないだなんて不幸だね」と心底に思っているらしい。しかし今、彼らの気持ちが理解できた気がする。Brigadorを人に勧めるというのは、日本人にラザニアの素晴らしさを説くのと同じことなのかもしれない。

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開幕から濃い。
トレイラーからして濃い。Steamの購入画面ですら濃い。テクノミュージックと共に無秩序な破壊工作映像が流れたら、それは既に購入しろと誰かが囁いている。タイトル画面から溢れ出る80年代後半のセンス。ゲームメニューから醸し出される投げやりなレトロ。ひとまずキャンペーンモードを開始すると、暴動に巻き込まれ、銃撃で住民を吹き飛ばし、流れる唐突なアナウンス“偉大なる指導者”は死んだ。見下ろし方アクションながらも重厚に動く二足歩行ロボットが高層ビルをストンプし、銃撃で警備隊を蹴散らし、流れ弾で爆発炎上をする。Postal、お前の再来なのか・・・しかし、プレイを続行していくうちに似て非なるものだと確信をした。

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文章が濃い。
フレーバーテキストが尋常ではない程に濃く、アクションゲームを開始する前から読み物語で一回は吐ける濃さだ。登場人物の顔面選択で驚き、その人物紹介文でビビる。ストーリーが淡白で、淡々と破壊行動を続けていくため味気ないが、それ以外の部分での濃さとの落差が凄まじい。そしてフリーランスモードを開始すると、モードそのものが濃い。自分で金を稼いで、機体を作って、ミッションを開始する。選択項目がアホみたいに盛られており、何から何まで購入できるが、何処か説明不足である。しかし、不思議な事に嫌ではない。ちょっと目を離すと、直ぐに濃い顔面が拝める。なんなんだよ、このゲームは?

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重厚なアクションが濃い。
戦闘アクションは選択した機体によって多少は変わる。例えば、二足歩行のメックタイプであれば、足を進行方向に向けたり、或いは旋回をしたりと操作には慣れが必要である。この独特の旋回行動によって、確かに重厚な機械を動かしている感覚はあり、イライラしながらも清々しい矛盾に浸れる。恐らく、弾丸を避けるという行為は難しく、敵を先に発見して叩く戦術を常に意識して進めるタイプのデザインだと言えよう。ルールも単純ながら、利益のために戦い続けるのか、或いは目的を達成したらさっさとゴールへ向かうのか、といった葛藤があり、中々に楽しませてくれる。スピード重視の機体なら防御性能が弱いので、あまり長時間戦う事は出来ないが、重量級タンクだと逃げる行為が難しい。うーん、お手軽にはいかせてくれない。

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日本語も濃い。
そもそも、この手の超ウルトラPCゲーム臭しかしない洋ゲーが日本語化されている事にも驚きだが、ゲーム内でも日本語が出まくる。ネオンに彩られた日本語の看板は、何処か古めかしいSFワールドで、その中をドシンドシンと歩くロボット1体・・・ノスタルジー塗れの1カットに感動すら覚える。そして何よりも、音楽が素晴らしすぎる。これは聞いてもらうしかないが、兎にも角にも無慈悲な世界観に見事にマッチしたネオン・ジャパンに相応しい響きだ。(よってサントラ付きのDeluxe DLC Upgradeも購入するように!!)
非常に人を選ぶ類の要素だけで構成されたタイトルであることは間違いなく、正にPCゲームらしいPCゲームと言えよう。

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偉大なる指導者は死んだ - 混乱と暴力が渦巻く境植民惑星ノヴォ=ソロで傭兵たちは戦って資金を得る。最後まで戦いつくして大金を得るか、それとも逃げ遅れて死ぬか。Brigadorはまだ始まったばかりだが、ラザニアよりも濃くて吐ける。


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