Subnautica 初回プレイ感想

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未知の惑星に不時着。
しかし、そこは大陸が見当たらない。完全に水の惑星だった。途方に暮れた私は得体の知れない魚を捕食しはじめた。何をするのか理解しないまま購入したSubnauticaであったが、実際にも何をすれば良いか解らない。魚を食う海鮮野郎を動かし、盛大に炎上をする宇宙船に近づくと放射能汚染により体力が減っていく。二度と近づかねぇよ!!

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泳いでいる途中で、唯一の文明兵器"消火器"が流された。
慌てて拾い直して噴射したら、バクって500m先まで吹き飛ばされる。時刻は既に夜・・・この惑星はどうなっているのか。恐らく、壊れた宇宙船を修理して惑星から脱出を目指すのが目的だろうが、私は違うね。魚を食べて、ここで暮らすんだ。ああ、言い忘れるところだったが、私は秋刀魚が大好きでね。恐らく、この水惑星にも秋刀魚くらいは生息しているだろう。そう考えて、初日の夜は終わる。

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秋刀魚はいなかった。
海中には様々な生物が見受けられるが、これらは良く解らない。取り合えず食うと空腹が満たされた。海中には鉄資源があり、それらを回収し、資源化することで装備を整えられる。中々にサバイバルゲームらしくなってきたが、私は戦闘民族なので武器が欲しい。武器があれば、襲える魚は増えるはずだ。PDAを開くと、何やらアドバイスをしてくるが全部無視だ。お前のナビゲートには従わない。好きなように狩る。これは、もう脱出を目指すゲームではなくなったのだから。

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窒息死するかもしれない恐怖が目立ってきた。
空腹や渇きは簡単に満たせるサバイバルだが、海中移動に酸素を使用するため制約が出てくる。また、移動速度が遅いので、あまり効果的に捜索が出来ていない気もする。そうか・・・この部分を強化できる装備開発する必要性があるのか。墜落した宇宙船を完璧に破壊する爆弾の製造を目指していたが、それは後回しだな。まずは足ひれ、次にナイフか。成程、不自由な部分が目立つ故に、それを補う装備の開発を促していたのか、五月蠅いPDAナビ様は。

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非常に気になるゲームだが、続きをプレイするかどうかは"気まぐれ"になる可能性が高い。
だが、久しぶりに心が温かくなれる体験だった。

Replay:Dead Space

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宇宙が誕生した時、光子は電子に強く散乱され空間をまっすぐに進むことができなかった。それから38万年が経過すると、宇宙の温度低下にともない光子は電子との相互作用から脱出し、束縛から逃れることができた。ところが宇宙空間そのものが膨張をしているがために、その光源は引っ張られていき、どんどんと奥地へと連れ去られてしまった。最初の光源があったとされる位置は、地球から4100万光年の位置と考えられているが、現在では470億光年先にまで遠のいている。言い換えると、我々の観測可能な宇宙は半径470億光年の範囲ということになる。そして、この先の空間はひたすらに闇があるだけで、最果てがどうなっているのかは未だに良く解っていない。宇宙は広い、というのはやや捻くれた認識で、実際は470億光年先の空間が一切の闇に包まれているがために、その全容すら観測不能なだけである。

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音信不通となった巨大宇宙船・・・調査に向かったチーム・・・宇宙船には人が居なくなっていた・・・何かのトラブルに巻き込まれたのだろうか・・・即座に死亡する仕事仲間、訳も分からず逃げる主人公アイザック。混乱と悲鳴の最中、彼は工具を手にクリーチャーと戦って脱出する方法を探す。宇宙を題材にしたゲームは数多いが、Dead Spaceは突出した閉塞感的恐怖を与えてくれた。古典的な設定ながらも閉ざされた巨大宇宙船イシムラは、どこかDoom3を彷彿とさせる内部デザインであり、それが非常に恐ろしい通路を演出している。その上、戦闘デザインは名作と誉れ高きバイオハザード4を模倣したたため、没入感の面でも一級品である。この作品はホラーゲームとしては相当に異端作で、主人公アイザックがぶっ飛んだ戦闘能力を誇り、敵との戦闘では常に勝利するように構築されている。工具で恐ろしいクリーチャーを切断するアイザックさん。工具で恐ろしいクリーチャーを殴るアイザックさん。工具で不死身のクリーチャーを切り刻んだ挙句、時を停止させ、物をぶつけ、ストンプし、燃やし、爆破し、凍らし、吹き飛ばす。歩くデジタルバイオレンスと化した宇宙エンジニアは、あまりの暴力描写ゆえアメリカの一部で発禁処分を喰らった。再プレイしても納得できるグロ・バイオレンスの連続。内臓は飛び出るわ、四肢は切断するわ、蛆と死体がモロ出ちゃってるわでPTA大激怒のパーティタイムが開幕する。

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闇の間が絶妙である。
無人となった宇宙船は、確かに何かが蠢く音が響き渡る。配管から感じられる不気味な生態音。背後から近づく呻き声。クシャアと何かが飛び散り、あたり一面は死体と音声ログが静かに横たわる。敵が堂々と正面から襲ってくることは少なく、いきなり天井から現れたり等、ウルトラお茶目な登場シーンでアイザックを驚かせてくれる。その1つ1つの感覚が絶妙な間で支配されており、如何にもヤバそうな場面でクリーチャーが出てきたり、出てこなかったりのテンポが素晴らしい。グラフィックスも10年前の品質とは思えないほど整っており、特にクリーチャーの気味悪さは最高レベルだ。やや残念なのは第一作目に関しては、あまり敵の種類が多くないことで、後半戦になると見慣れたお友達となってしまう。アイテム類も過剰で、回復材を持てずに捨て去るのは日常的な光景となる。ゲームジャンルはサバイバルホラーになるが、アイザックさんそのものが戦闘クリーチャーと化すので、アイテム過剰と相まってお手軽ピクニック・イシムラになってしまうのも味といえば味か・・・。ただ、戦闘に関してはひたすらにプレイヤー有利にした甲斐もあり、ストレスフリーなことも事実である。そして、それこそがDead Spaceを傑作と押し上げた最大の要因だろう。空気と不気味さでは背筋も凍るホラー、しかし闊歩するは最強エンジニア。それが良いんだ。

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ゲーム内部にもSecuROMなる闇システムが搭載されており、非常に問題となった。
これはデジタル著作権管理(DRM)システムであるが、GTA3などの大作タイトルにも搭載されている極めて優れたDRMである。具体的には、スパイウェアの一種であり、そのことが原因で訴訟沙汰にもなった位にクソ優秀なのである。しかも該当ゲームをアンインストールしてもSecuROM自体は残るという気味の悪さで有名であり、Dead Spaceのネクロモーフ以上の不死身さを誇る。ただ、この手の話はPCゲーマーであるなら半ば諦めて受け入れるしかない部分もある。SafeDiscは更に優秀なことで知られているし、Winは毎回にクソな事しかしねぇし、言えばPC関係の業界は余計な事しかしないので、すべて優秀と洗脳されたほうが精神的にマシになれる。Oh, What an amazing DRM.I definitely don't agree with that.Stop fucking around SecuROM.このゲームのように、内容が素晴らしくても、内部の内部に闇が潜んでいるタイトルは意外に多い。

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ストーリーを評価しない方も多いが、むしろシンプルながら後半に大きな複線回収があり、チープではない。音声ログやテキストも良く練られていて、個人的には楽しめる内容だった。また、主人公アイザックは後継作品では明確に喋るようになるのだが、今作では無口で、その性格が分かるようなものはない。たまに炎に包まれて「ヴワァァァァ」と叫ぶくらいで、それ以外ではプレイヤーが感情移入しやすいように最後まで”ただの無口オッサン"でいてくれる。世界観が練られていて、主人公が喋らない作品というのも珍しく、私としては"このアイザック"が一番に好きだったりする。また、所々に日本の存在感が出てくることでも有名で、舞台となる宇宙船イシムラを始め、よくよく観察をすると漢字も背景に出てくるなど日本人へのファンサービス?も多い。続編でも日本文化が出てくるが、ここのスタッフは何か日本の思い入れでもあるのだろうか?

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アトラクション的なホラーゲームを開拓した功績が目立つ。
恐らく、相当な部分をバイオハザード4から持ってきたとは言え、それに対するオマージュを超えた想像力がオリジナリティを見せつけている。闇と光、静と動を非常に上手く駆使し、相互相互でセンスを見せつけているのも良い。最終的にそういった要素が、アトラクション的なお化け屋敷を形成し、表現規制ゼロの最高潮の超バイオレンスが作品に息吹を与えた。一部、マグロを運ぶシーンが苦痛だが、それも全体から見れば短いシーンである。殆どのゲームシーンで、アイザックは工具を構えながら、音の鳴る暗闇へと足を運ばなければならない。そこを歩くという恐怖。何かが現れるが、プレイヤーが強いので、それもこれもアトラクション的なスイスイ・スムーズで突っ走ってくれる。最高のゲームだね!!

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初代はホラーとアクションのバランス感が心地よい。
続編ではアクション性がより強くなり快適になったが、ホラーが薄まり、最終作では見事に滑って開発会社そのものが闇に葬られた。SecuROMの話もあるが、こういった内部の闇は気にしたら470億個は出てくる。問題は、Dead Spaceの品質が極めて優れている事であり、その状態が10年間も保持できている事にある。
私の持論だが、10年という期間を経てもなお傑作と称されるタイトルは本物だ。時代や世情、技術に押しつぶされることなく、ただただリリース当初と同じ輝きを放つ。
光源は何処か遠くに移動したとしても、今日まで見える位置で光っていてくれる。それがDead Spaceという存在なのかもしれない。

RUSSIA BATTLEGROUNDS ショートレビュー

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貴方が池に落としてしまったのは金の"PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS"ですか、それとも謎のロシアゲーですか。

おお、女神よ。私が池に落としたのは大人気マルチプレイヤーゲームの方です。全世界同時接続数300万人の対戦ゲームをプレイしたかったのです!!ですから謎のロシアゲーはそのまま捨てておいてください。

貴方が池に落としたのはロシアゲーの方ですね。正直者には、そのままロシアゲーを授けましょう。安心してください。日本語にも対応をしているのでロシア語が出来ない貴方でもプレイできるでしょう。

おお、女神よ。感謝いたします。私はロシアゲームがプレイしたかったのです。PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS?そんなゲームは全く知りません。きっと他のゲームサイトが紹介をしている事でしょう。おお、女神よ・・・本当に感謝いたします。

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闇金ウシ〇マくんが、ロシア語を喋りながら襲ってくるゲームである。

某大人気バトルロワイヤルゲームを露骨にパクった本作であるが、あまりの怪作っぷりにクソゲー・ソムリエ特級の私でさえ混乱している。まずロシア語が五月蠅い。敵BOTがプレイヤー目掛けて一直線に襲ってくるのだが、近づかれたら最後、異様な早口ロシア語で耳が崩壊する。何を言っているのかは不明だが、ロシア語を連発しながら素手1つでプレイヤーに特攻してくる様は、そんじょそこらのゲーム開発者では思いつかないだろう。君たちは実に狂っている!!

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撃っても、撃たれても判定が謎である。
ヒットボックスはあるらしいが、機能しているのかさえ不明である。恐らく、バグが同時並列で発生しているので、この状況をきちんと説明ができないと思う。フェンスに引っかかって動けない闇金業者を殺傷していたら、突然に背後から武器持ちのクソが沸く。え・・・?武器は地面に落ちていないのに何故だ?BOTのみが銃器を持ち運び、いきなりに射撃してくる。それも主人公だけに。理不尽と腹立たしさの中、私はひたすらにウシ〇マを殴り続ける。たまにアイテム判定もバグっていて、拾えたのか拾えていないのかさえ分からない。ちなみに、SSのグラフィックスは設定上の最高画質でお届けをしている。スゲェ、これじゃあ実写と見分けがつかないほどの美しい表現じゃないか。これが96年であればDuke Nukem 3Dよりグラフィックスが少し汚い程度で済む。つまり、このゲームを動かすには96年当時の最高PCが必要ってわけさ。

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マルチプレイも実装されているが、全世界で3人くらいしかいないらしく、ロビーで談笑するゲームになった。実に有意義な時間を過ごせたと感じた。残りの2人も、きっと池の女神に騙されて購入した輩だろうから妙に話が合ったよ。だが、最大の魅力は充実の言語対応だろう。怒濤の24言語に対応したグローバルゲームなのだ。日本語、英語、フランス語・・・ウガンダ語。ウガンダ語に対応をしたゲームタイトルというのは非常に珍しく、私は気に入った。そう、世の中、リリースするタイトルは英語を搭載しておけば問題ない、と安易に考えているゲーム開発者に対する警告である。何時から英語が世界標準言語になったんだ、勝手に決めつけてんじゃねぇ!!だが、そう思っても声高には叫べない。何故なら英語ができないと海外ゲームの魅力は半減してしまうからだ。皆さんも心の中では解っているはずだ。そして理解を始めている、RUSSIA BATTLEGROUNDSはクソゲーを超えた存在だという事実にな。

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返品しようかどうか迷ったが、私のクソゲー規定を軽く超えたため合格である。
その実態は、何度プレイをしても得体の知れなさが広がるばかりのロシアゲーであり、プレイ中はロシア語まみれのバトロワもどきが体感できよう。現行verではMAPは一種類のみだが、定価100円なので当然といえば当然の仕様でもある。武器の種類は非常に少なく、プレイヤー数も絶滅危惧種で、バグが盛られ、ロシア語で溢れ、ようやく俺たちは1つの結論に辿り着く。やはりロシアゲーは最高なのだ。ロクなゲームが在った試しがない。満足できるロシアゲーは存在しないからこそ、PCゲーマーはソレを愛さずにはいられない。

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私の主張が解らない方も大勢いる。私自身も何が何だか解らない。
だが、このゲームが有意義でないという事は理解してくれたと思う。だからこその有意義さが産まれる。
有難う女神様!!もう池にゲームは落とさないよ。二度とロシアゲームを掴まされてくないんでね!!

コラム:取り留めの無いゲーム小話(2018年8月)

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伝統の三人称視点から一人称視点へ、大量のゾンビを射殺するゲームから少数の敵に怯えるデザインへ、そして恐怖から狂気の人間関係を描いたRESIDENT EVIL 7 biohazardは文句なしに楽しめた。これまでのシリーズ主人公は特殊部隊出身の警察官など軍事訓練を受けた人物であったが、今回の物語は一般人が巻き込まれた感じがアリアリとしていて良かった。イーサンの強さもホラーサバイバルならではの絶妙な味付けで、敵から逃げる選択肢が過去作に比べて現実味がある。そういう作品のはずだった・・・DLC『End of Zoe』をプレイするまでは・・・
バイオハザードシリーズ最強の主人公と呼び声高いジョーが拳銃や散弾銃を持ち歩くことは無い。ナイフさえ持っていない。常に素手、素手殺しの狂人だ。最初のOPからして特殊部隊2人を素手で殴りつけ、挙句縛り上げる鬼畜っぷり。しかも、特殊部隊員の話を全く聞く様子も無く、殴る蹴るの暴行。(特殊部隊員は明らかに善人だった)勢いそのままに本編でイーサンが散々に苦しめられたモールデッドを素手でぶっ殺す・・・何だ、この主人公は?完全に狂人である。素手で戦う?バイオハザードなのに?しかも、めちゃくちゃに強い。拳ひとつで沼地に特攻をし、時にワニちゃんに食われてしまう事もある。体力が減ったらザリガニを生で食って凌ぐ。あまりの野生児っぷりにクリスやレオンのイケメンたちの影は無い。衝撃的な主人公だが、次回作でも出番はあるのだろうか?

・・・

久しぶりに泣いたね。
嘘つき姫と盲目王子は素晴らしい雰囲気と可愛らしいキャラクターで、ダメなアクションゲームを搭載した、言わば『欠陥があれど素晴らしいゲーム』であるダメゲーだった。この作品ね、ゲーム以外で発売をした方が良かったと思います。絵本チックな作風なのですが、本当に絵本で販売をした方が批判は無かったように思えて仕方がありませんでした。まぁ、日本一ソフトウェアが製本に走っても本業ではないので、アクションパートをどうにかせェよ!!とツッコミを入れるのが本ブログの意見なわけです。アクションが良くて、ストーリーがダメな作品は割と多いのですが、その逆は珍しく、また大人でも泣けるEDはゲーム界隈では片手で数えるくらいでしょうか。またキャラごとに声優を用意せずに、語り手だけの読み進めで進行をする形式も良かった。こんなに褒めるのは、このゲームと並行をして進めていたタイトルが、さっき話をしたEnd of Zoeだったからだよ(怒)
一方は目の見えない王子の手を引く姫(オオカミが化けた姿)が、願い事を叶えてくれる魔法使いに会いに行く話。一方は、話を一切に聞かないオッサンが姪っ子を担ぎ、実兄と拳で語り合う話。組み合わせが良くないよ・・・。纏めると、何方も素晴らしいゲームなのでプレイしてほしい。ジョーを先にプレイしておけよ、こっちは泣けないからな。

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Left 4 Dead 2・・・Steamユーザーであれば誰もが一度はプレイをした有名タイトルである。誰もがTKされ、誰もがキックをされ、燃やされ、治療キットを横取りされ、ロシア語で暴言を吐かれ、非協力的なCoopを体験した。Coopでコレなので対戦モードに至っては空前絶後の荒れ地である。殺伐を超えた殺戮が繰り広げられる。目を閉じれば思い出す。世界各国の言語が入り混じった罵詈雑言がチャットに息吹を与え、読めずとも理解できる。ここの住民は、皆が皆、例外なく精鋭だった。タンクが出ても戦わずに逃げ切る奴、良く解らないショートカットでクリアを目指す奴、一度も攻撃を喰らわずにゴールする奴。当時ですらテクニック極まった連中で溢れ還り、最適ルートが解らないFPS初心者は置き去りにされた。
あれから8年が経過した。この8年間でL4D2以上にプレイされたCoopFPSはあっただろうか。或いは、この作品以上に優れたデザインがあっただろうかと振り返る。
PAYDAY 2:No、ARK: Survival Evolved:That’s wrong、Killing Floor 2:No, it’s not true、Rust:F〇ck no!!そう、1つも無い。L4D2ほど荒れたタイトルも無いのに、これ以上に話題になったCoopゲームは8年間で1つも思い浮かばない。さぁ、今こそ再プレイの時が来た。高pingの五月蠅いロシア人、チャットが五月蠅いアメリカ人、アジア人(台湾?)、そして私。一生、出会う事のない無国籍チームは協力的なプレイした。信じられないことに、4名は一度も抜けずに同じメンバーで1時間もプレイをしたのである。恐らく、そういった平和は二度と訪れないであろう。それが最近になってゲームで感動をした思い出である。

・・・

Viewpointがやりてぇんだよ!!
ビューポイントを御存知でない?プレイしたことが無い?どのようなゲームなのか分からない?一言で言えば、世界一移植から見放された伝説のアーケードSTGの1つである。タイトル名通り、斜め視点がウリのゲームであり、変な中毒性がある。この作品はSTG界隈では欠かすことが出来ない程、多くの話題を未だに持っている。何せ類似品が無い上に、良質なサウンドと程よいシューティングテイスト、斜め視点から描かれた進行は、妙な気分にさせつつも悪い気はしない。そして必ずと言ってよいほど、ファンはViewpointのプレミア価格を愚痴る。移植に恵まれなかったアーケードゲームは数多いが、その中でも突出して価格が高い。中古ネオジオ版が15万円だ。もともとのネオジオソフトが高価格なジャンルとは言え、92年製の中古に10万円以上の値が付くことは珍しい。参考までに初代メタルスラッグの基盤が2万前後で買えることを考慮すれば、いかにViewpointがレアなのかが解ると思う。最もメタスラはPSやSSにも移植された上にコンプリート版などもあるため比較をするべきではないが。一応、補足をするとクソ移植ながらViewpointのPS版は存在する。ただし、北米でしか販売されなかったため国内では逆にレアなソフトである。何度も言うが、本作はオリジナル版以外は全てクソなので入手しないように。ネオジオCD版という選択肢も考えられるが、ゲーム機本体が黒歴史過ぎて無かったことにされている。オリジナルが大変にレアな上に、それ以外すべてクソという『どうしようもなさ』がある。以前にも、ウォーザードの移植に関して嘆いたことがあるが、正直に言うとViewpointの方が価値がある。もっと言うと、ネオジオの価値は3割方Viewpointが支えている。KOFなんて毎年出ているし、どれも変わらない気がするし、メタスラはアーケード以外から発売されているし。そんな愚痴でした。

Replay:Spec Ops: The Line

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1914年8月、ヨーロッパで前代未聞の大戦争が勃発した時、アメリカは中立宣言を発令し、軍事よりも交戦中の他国貿易を重視した。その立派な宣言は多くの国民に響き、実際にアメリカは何処の国にも加担をしないというスタンスを貫いた。ところが、その1年後にドイツ海軍の潜水艦が英国定期船ルシタニア号を撃沈し、その乗客1200人が死亡した。これに怒り狂った大統領は参戦を決意し、国民もそれを支持した。だがルシタニア号は民間船ではなく、英国へ極秘裏に武器弾薬を輸送する武装商船だった。政府は自国民に説明をしなかった。あまりに大量の - 連合国に25億ドルもの融資を行い、莫大な戦時利益を上げている事を。参戦をするや否や、戦時検閲を発動。連邦政府は言論弾圧のためだけに130億ドルも費やしたが、その見返りは十分すぎる程であった。ルシタニア号撃沈は口実に過ぎなかった。戦争は儲かる!!そしてウッドロウ・ウィルソン大統領は綺麗な言葉でアメリカを締めくくる。
「アメリカは世界でただ1つの理想主義国家である」。だが、彼の政策は明確な干渉主義であり、軍事主義的である。アメリカが戦争国家となる前夜だ。いや、この時点では、もう・・・

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Spec Ops: The Lineでよく意見が分かれるのは、この作品が平凡なのか非凡なのか、といった奇妙で極端な評価である。だがゲームプレイそのものだけに固執をすると、残念ながら平凡・平均・凡庸・平平凡凡たるTPSだろう。実際に、アクションシーンで面白いと感じるシーンは全くと言ってよいほど無い。物影に隠れて、カバーアクションからの射撃で敵を倒す。敵兵の数は多いものの、バリエーションが少なく、あまりに淡々と進行をしていく。ただひたすらに単調であり、仲間に指示が出せるシステムも成功はしていない。ウリであるはずの砂を全面に出したアクションも思っていたほどではなく、むしろ滑っている感すら漂う。
バーカ!!お前はクソだよ。2012年に発売をしたゲームの中で、最も捻りのないアクションシーンの折り詰めさ。誰が、こんな飽きやすいシステムを擁護するんだ?Spec Opsのアクションを褒める人が居たら見てみたいものだ。よっぽどゲームと言うモノを触ったことが無いんだろうな。

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想像を絶する物語である。
砂嵐吹き荒れるドバイで行方を絶ったアメリカ軍中隊。それを調査するために現地に派遣された特殊部隊員3名。小隊長ウォーカー大尉は歴戦の兵士。当初はアメリカ軍が現地ゲリラ部隊の攻撃を受けていると思い込むが、救助するはずのアメリカ軍が住民を虐殺しており、その事実に困惑をする。そしてアメリカ軍からの攻撃を受けてしまったウォーカー大尉は、ついに友軍に銃口を向けてしまう。部下に攻撃命令を下し、そして自身も現地住民虐殺に加担をしてしまう。ドバイの法となったアメリカ軍、事態を葬ろうとする諜報機関、ゲリラ、そして予測不能の戦闘に巻き込まれてしまった精鋭特殊部隊員。
このゲームのストーリーは開幕から暴力的で、戦争のグロテスクさや身勝手さをストレートに表現をする。敵味方の判別が全くつかない戦場に放り込まれたウォーカー大尉は、ゲーム史に残る悲劇的な主人公に数えられるのも納得できよう。正に救いがない展開の連続で、正義と命令の狭間で苦悩する小隊長に食って掛かる部下たち。誤った判断を背負いながらも前進する小隊は、次第に疲弊していき、ついに犠牲者が出てしまう。良心が悪に殺され、守るはずの住民に襲われ、友軍からは追撃され、もはや倫理は通用しない様に大尉は朽ち果てていく。信じられない程に絶望しかない。

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アクションの退屈さに目を瞑ってでも2周する価値がある。
このゲームは最初の"死体を発見したシーン"から実は矛盾している事に気が付くはずだ。そう、このゲームは導入部のヘリシーンからトリックが盛られている。非常に解り辛い部分が多いのだが、ゲーム内の背景をよくよく観察をすると、2週目であれば、明らかにウォーカー大尉が過去に何らかの因縁があったとしか思えない矛盾が発生しているのである。問題は、こういった考察が苦手なプレイヤーに開発が矛盾の数々を結ぶ結論を明らかにしなかった事にある。言ってしまうと、Spec Ops: The Lineのストーリーは難解な部類に入る。何故なら、ウォーカー大尉は途中から現実の存在では無くなるため、それ以降の進行が、これまでの現実と幻想が入り乱れてしまい余計に解り辛くなっているからである。どの部分からウォーカー大尉が変化するのかは、ゲームをプレイすれば一目瞭然で"ヘリコプター墜落"から明らかに矛盾点が多くなる。つまり・・・あのOPに繋がるわけである。そういう疑惑の目でヘリシーンを眺めると「待て、何かがおかしい・・・」というセリフは決してメタではなく、深い意味を持っている事に気が付く。ああ・・・何て凄惨な展開を経験してきたのか、ウォーカー大尉。

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後半から絶望の連続で、特に分岐EDはどれも考えさせられる。テーマに沿った各種EDはアメリカが全世界に押し付ける暴力を伴った正義感における問題点を表現している。ウォーカー大尉が正義かどうかは解らないが、間違いなく国家的な正義に準拠した人物だったと言える。彼や部下も、国家的な戦争主義のために利用された人員であるが、それ自体は決して悪いとは言えない。何故なら、ウォーカー大尉は任務を遂行しようとして予想外のトラブルに巻き込まれだけだったから。住民虐殺も、それが発生することを予期するのが難しかった。しかし、結果的に住民を守ろうと行動した事が引き金となって、実に多くの人間を殺しまわった。再プレイにして想う事は、大尉はアメリカそのものの思想に感じられたことだった。実に矛盾をした行動が多い大尉である。住民を救うと決意したが、住民を一番に虐殺した。友軍を救うために派遣されたのに、友軍を攻撃した。国家のメンツを保つために、別の国家組織に協力をし、それも結果的にドバイの虐殺に繋がった。自分たちの理想を実現するための干渉行動が、全て戦闘に繋がった。しかし、誰が悪人かは明確に解らない。明らかにはされない。各自の目的は"ある理想に基づいている"。だから正義が沢山にあって、それが局所で戦闘化したのである。永遠に紛争が無くならない理由だが、そこに高い戦闘能力を保持する特殊部隊が入り込んだ事で一気に激化した。その一末をゲームプレイに落とし込んだ本作は非凡と評価されるので、これまた平凡なのか非凡なのかの判断が曖昧になってしまう。

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非常に素晴らしいゲームと言ってよい。
ゲーム操作そのものはゴミだが、その操作から得られる悲劇的な物語の進展は称賛に値するだろう。局所的に難しいアクションシーンが見受けられたり、敵味方のAI性能が悲劇的な出来栄え。アクションゲームであるにも関わらずアクションが足枷となっている。だが、それを超えるテーマ性を物語が含み、終われば考え込んでしまう。このゲームに於いて"私とウォーカー大尉"の旅路について。ゲームクリア後にゲーム感想を忘れることは実に簡単だ。実際にCoD:MW2などクリア後、僅か6秒で全てを忘れることが可能である。その証拠に今日、MW2の詳細を語れる人間は地球上に存在しない事からも明白である。だが、Spec Ops: The Lineは違う。6年経過したとしても、全てを忘れることは困難な類だ。
良く出来ている、良く練ってある、故に大変に心に残る。この不条理でさえ6年では消し飛ばないのだから。

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万人にお勧めできるとは言えそうもない。
ショッキングな虐殺シーンに驚いたプレイヤーは多かったし、シナリオは果てしなく重い。それが連続する事が、この物語を支えている本柱なので生理的に受け入れられないのであれば手を引くべきだ。少なくとも本作は、超キュートで可愛いミニスカ娘は出てこない。そういうゲームじゃない。あまりの過激さにゲーム舞台国となったアラブ首長国連邦では購入を禁止したほどである。
Spec Ops: The Lineの再プレイは、一言で終わらせることができない内容であった。

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ばりー

Author:ばりー
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